連敗なんて恐くない!シーホース三河、3つのポジティブ材料を発見!
東海ウォーカー

「僕が覚えている限りでは…入団1年目以来だと思います」
10月13日のアルバルク東京(以下A東京)戦後、シーホース三河の金丸晃輔選手に「こんな連敗は記憶にありますか?」と聞いた。返ってきたのが先ほどの答え。公式戦4連敗(アーリーカップを含む)は、計算するとおよそ5年前になる。10月18日(木)現在、0勝5敗。常勝軍団らしからぬスタートとなった。
勝利することに慣れてしまったせいで、不安な気持ちでいるブースターも多いはず。でも安心してもらいたい。試合の内容に注目するとポジティブな材料も多かった。それを踏まえてと断言したい。三河は必ず浮上する。

セットオフェンスの精度はこれから上がる!
「ボールが回らず、自分の仕事する前の段階というか…」
金丸選手はA東京戦をもどかしげに振り返った。金丸選手はこの2試合で合計4得点と、信じ難い結果に終わった。A東京のディフェンスが機能していたのも理由だが、それでも敗因を金丸選手に押し付けるのは酷な話だ。金丸選手はボールを持ってから仕掛けるよりも、オフボールの動きから勝負するのが得意なプレイヤーである。オフェンスマシーンは、セットオフェンスが機能した時、最高のパフォーマンスを発揮する。
実は開幕前から「シーズンを通して、徐々に連携の精度を高めていくことになると思う」そんな声が上がっていた。それは主力であった橋本竜馬選手(現琉球ゴールデンキングス)と比江島慎選手(現ブリスベン・ブレッツ)の移籍、そしてシーズン直前に入団した外国人選手が関係している。連携を向上させるためにはもう少し時間が必要かもしれないが、ボールがリズムよく回り出した時、オフェンスの状況は一気に変わるだろう。

得点力のあるサザランド&ジェレット!
鈴木ヘッドコーチが「(外国人選手のリクルートについて)今まで以上に妥協したくなかった」と話していたように、新加入のサザランド選手とジェレット選手は、ダンクに3Pシュートと大暴れ。開幕からの5試合で得点力の高さを証明した。ただし、1on1で強引に仕掛ける場面が多かったのも事実。これは先ほど挙げた連携が関係していて、本来の三河のバスケとは少し違う。オフェンスのピースとしてアジャストした時、100点ゲームの連発も十分に考えられる。

胸アツな森川選手や加藤選手の活躍!
A東京戦のスターティングファイブに加藤寿一選手の名前が叫ばれ、ブースターから声援が上がった。10 月14日のA東京戦では、森川正明選手が得意のドライブで10得点をマーク。出場機会が少ない選手の活躍は見ているこちらも嬉しくなる。
「入団当初、柏木選手(現新潟アルビレックスBB)や橋本選手がいて、あの人たちの激しいプレーをずっと見てきました。二人とも試合でも練習でも変わらないのがすごかった。僕もハードなディフェンスを継続し、熱のこもったプレーでチームの勝利に貢献したい」(加藤)
「今年はメンバーが変わって激しい競争が生まれています。三河にはアウトサイドシュートが得意な選手が多いですから、比江島選手のような仕掛けるプレーは僕が補っていきたい。チャンスがあればこれからもアグレッシブに攻めるつもりです」(森川)
固定のメンバーに頼るのではなく、チーム全員で戦う姿勢をこの5試合で確認できた。競争はチームの底上げにもつながる、去年にはなかったポジティブな要素だ!

実は、三河のキーマンはこの3人!
つらつらとポジティブな材料を挙げたが、「浮上する」には条件を付け加えたい。生原秀将選手、狩俣昌也選手、村上直選手、3人のガード陣の奮起は欠かせない。昨年なら、狩俣選手と村上選手に加え、経験値の高い橋本選手とガードもできる比江島選手がいた。ガード陣は4人から3人に減り、個々の負担は大きくなった。A東京戦ではそこを狙われた。
鈴木ヘッドコーチの起用法を見ると、軸として据えるガードはまだ決めていないように映る。つまり全員にチャンスがある。誰が信頼を勝ち取ってチームの司令塔になるのか、それとも状況に合わせて起用していくのか注目したい。

シーホース三河は、他クラブから目標にされてきたクラブの一つのはず。やはりシーホース三河が強くないと面白くない。シーズンはまだ始まったばかりだ。憎いくらいに強いシーホース三河の復活を信じている。
シックスマン
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