朝日が美しい早朝参拝も!嵐山も見える名庭園、天龍寺で真っ赤な紅葉を
関西ウォーカー
後醍醐天皇の冥福を祈るために、夢窓疎石が足利尊氏に寺院建立を進言し、1339(暦応2)年に開かれた天龍寺。日本初となる史跡特別名勝に指定された池泉回遊式の庭園・曹源池庭園で知られる京都屈指の名刹だ。<※情報は京都ウォーカー2018秋(2018年9月14日発売号)より>
嵐山を借景とした名庭園に映える真っ赤なカエデに酔いしれる

季節によってその表情を変え、紅葉の時季には深紅に色付いたカエデがまるで鏡のように池に映り込む景色を楽しむことができる。天龍寺全体が見渡せる望京の丘や、参道から見る紅葉など、各所が秋色に染まるので、法堂天井の雲龍図や庫裏の達磨図などの見どころと併せて境内を巡ってみよう。

1899(明治32)年建立の庫裏と見事な紅葉が織り成す秋景色を、総門から続く参道から眺められる。庫裏の玄関正面に置かれる、前管長である平田精耕老師が描いた達磨図は、達磨宗である禅を象徴し、天龍寺の顔とも言える。また、天龍寺では11月10日(土)から12月2日(日)に早朝参拝が実施される。昼間の混雑を避けて参拝を楽しめるうえ、朝日に輝く紅葉ものんびりと満喫できるベストタイムの7時30分に足を運んでみては。

大方丈と法堂の間の庭では、力強いマツと鮮やかな紅葉が共演する美景を見渡せる。大方丈の本尊は重要文化財の釈迦如来坐像が。平安時代後期の作とされ、天龍寺は8度の火災に見舞われているが、いずれからも助けられている。ちなみに天龍寺のご利益は、縁結びや厄よけなどがある。
天龍寺の美しい理由は?絶景を大解説
水を使わずに滝を表現した巨岩や、悟りの境地を示す石組みの橋など、約700年前の作庭当時のおもかげをとどめる。大方丈から眺めるのがおすすめ。

今も創建当時のおもかげを残している。曹源池の名称は、夢窓国師が池の泥を上げた時に、中から曹源一滴と記した石碑が現れたことで名付けられた。曹源池にはたくさんのコイが泳いでいるので、書院側から紅葉と一緒に眺めてみよう。

正面と背面に幅広い広縁を持ち、さらにその外に落縁が巡らされている。東西を仕切る襖に描かれた、見事な雲龍の絵は物外道人による作品。

曹源池庭園は大堰川を隔てた嵐山や、庭園西に位置する亀山を取り込んでいる。秋は紅葉、冬は雪、春は桜、夏は新緑と、庭園を彩る借景も楽しんで。
■天龍寺<住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 電話:075-881-1235 時間:8:30~17:00、11月10日(土)から12月2日(日)は7:30~17:00 休み:なし 駐車場:100台(1回1000円) 拝観料:庭園500円(諸堂参拝追加300円)、法堂(500円) アクセス:嵐電嵐山駅よりすぐ>
関西ウォーカー編集部
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