「灰色の工業地帯」川崎はなぜ日本有数のハロウィンスポットになったのか

東京ウォーカー(全国版)

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10月27日(土)・28日(日)、JR川崎駅周辺にて、22年の歴史を誇る“日本最大級ハロウィンイベント”「カワサキ ハロウィン2018」が開催される。街はカラフルに仮装した人々で賑わうことが予想されるが、「灰色の工業地帯」というイメージがあった川崎が、日本屈指のハロウィンスポットになったわけとは?イベントの広報担当者に話を聞いてきた。

昨年のカワハロの様子


“カワサキハロウィン”(以下、カワハロ)は、1997年のスタート以来、年々規模を拡大し、今や日本最大級のハロウィンイベントとなった。このカワハロを仕掛けたのは、シネマコンプレックスを運営する会社、チネチッタの社員。先日放送された番組「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)でも紹介された、“街にパリピを増殖させた激レアさん”土岐さんだ。

土岐さん自身は“地味めな青年”だったものの、「映画業界が閑散期になる秋に何かイベントを開催したい」「若者を呼べるイベントをやりたい」という同社社長の思いを受け、“パリピなメンバー”とプロジェクトチームを組むことに。そこで彼らと「大人のハロウィン」「クラブミュージックを流す」「街中で仮装パレード」といった斬新な企画を生み出していったという。

第1回目はサクラ込み(!)で150人ほどの参加者だったが、当時の人気番組「トゥナイト2」(テレビ朝日系)で放送されたこともあって、知名度はアップ。徐々に知れ渡るようになり、今では、さまざまな仮装に変身した約2500人もの参加者が、クラブミュージックを流すフロートと共に、全長1.5Kmにも及ぶパレードを行い、沿道には13万人以上もの観衆を集めるビッグなイベントに成長した。

大人も参加する“仮装パレード”は、近年は、川崎以外のエリアでも開催されるほど、定着したイベントスタイルとなったが、22年前は「子どもがお化けの仮装をしてお菓子をもらう」という認識が強かったハロウィン。このイメージと、工業地帯のイメージを覆してきたのはカワハロだったのだ。

広報担当者はそんなカワハロについて「『ちょっとクレイジー』だと注目されているようです」とコメント。実際に行ってみると分かるが、本格的にゾンビに扮した人や、芸術的で大掛かりな仮装で注目を集める人など、街の至るところで“気合の入れ具合”がスゴイ人々を見ることができるのだ。

「特殊メイクやコスチューム制作の技術を競い合うために、メイクアップアーティストや美大生も参加しており、高度な『手づくり感』も堪能できる場所。カワハロは、日本人のマメさ、こだわりが感じられるイベントなのではないでしょうか」と同広報はアピール。「パレードに参加しなくても仮装して見に行くのはあり?」と質問してみると「もちろんです!お子さまも大人も、おじいちゃんおばあちゃんも仮装されて来場されている実績があるので、是非ご家族で仮装して見にきてください。イベント日はごった返しているので大変かもしれませんが、お越しいただければと思います」と話していた。

今回は外国人観光客のために、市内のホテルや観光スポットで、世界74ヶ国語に対応した翻訳機を貸し出す他、通訳ダイヤル(テレビ電話)も設置するなど、「言語の壁」をなくす試みも行う川崎市。「カワサキから世界へ!」をテーマに、パレード拡大・人気映画とのコラボなど、さまざまな企画で盛り上げていく予定だ。

Raira

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