いよいよ本格的なシーズン開幕!フィギュアスケートの国内大会情報をご紹介!(ジュニア男子編)

東海ウォーカー

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今回は東京ブロック、中部ブロックに出場したジュニア男子の選手についてご紹介したい。中部ブロックにおいては壷井達也の欠場が実に残念であった。ただ全日本ジュニアはシード選手としてエントリー可能だ。早期の復活を期待したい。成長期にトリプルアクセル、4回転ジャンプなどの大技にチャレンジすることは、同時に怪我のリスクとの戦いでもある。今回紹介する中にも、怪我との戦いを乗り越え、ようやく復活を果たした選手達がいる。なかなか報道される機会のない選手達だが、彼らの頑張っている姿の一端が今回の記事で伝われば幸いだ。

東京ブロックで優勝、全日本ジュニアでは昨年の悔しさを晴らす!國方勇樹


國方勇樹、東京ブロックでのショートプログラムの演技中村 康一(Image Works)


この連載で取り上げるのは2度目となる。昨年の東日本選手権で素晴らしい演技を披露し、全日本ジュニアでの活躍が大いに期待されたのだが、実力を発揮することはできず、熱望した全日本選手権への出場は叶わなかった。今年こそは、の思いで挑む今季、東京ブロックではミスも散見し、決して万全の演技ではなかったのだが、これには右足の甲を痛めていることが影響したとのこと。スケーティング、スピン、表現は素晴らしいものがあり、東京の熱心なファンの間では以前より人気の選手だ。今季のショートプログラムは“Feeling Good”。佐藤操先生の振付だ。「歌いながら滑るように」と教えられているという。今までの國方選手のイメージの殻を破るような振付で、本人も新しい世界を表現する楽しさを感じているようだ。今年は関東ブロックのジュニア男子、佐藤駿、三浦佳生が活躍しており、彼らの存在はもちろん意識しているとのこと。東日本選手権ではその関東ブロックの選手達と相まみえることになる。東京の代表として、精一杯の演技を期待したい。

2シーズンぶりの復活!堀義正


堀義正、東京ブロックでのショートプログラムの演技中村 康一(Image Works)


ようやく帰ってきてくれた。そんな思いで見守った復帰戦の夏季フィギュア。そこではフリーに進むことはできなかったのだが、「ブロックの前に実戦を経験できてよかった」と前を向いた。一昨年の東日本選手権の演技中に骨折。「フリーのトリプルアクセルを降りたときに折れました。次のフリップは力が全く入らなかった。初めて恐怖を感じました」。それから約1年が経った昨年のこと、怪我も癒え、急ピッチで練習を進めたことが災いし、再び同じ箇所を骨折してしまったのだという。「その時は本当に落ち込んだんですが、後輩が頑張っているのを見てまた闘志が湧きました」。怪我のために長期間を棒に振ることになったが、この経験のおかげで「自分の人生はスケートだ」と思えるようになったという。

かつては中学生にしてトリプルアクセルを跳んでいた。1年前に怪我が治った時点では、4回転ジャンプも跳べていたという。「全日本ジュニアでは大技を入れられたら」と、挑戦のプランもあるようだ。とはいえ無理は禁物。じっくりと仕上げてほしい。今はよく戻ってきてくれたと感謝したい。

「今はすごくスケートが楽しいんです。衣装を着たらテンションが上がってしまうんですが、昨晩の練習でも衣装を着たらジャンプが回り過ぎてしまって(笑)」。

怪我明けで、ジャンプが回り過ぎてしまうほどのポテンシャルの持ち主だ。こちらも焦ることなく、豪快なジャンプの復活を楽しみに待ちたい。

中部ブロックではこの選手が復活!佐々木晴也


佐々木晴也、中部ブロックでのフリースケーティングの演技。後半はスタミナが持たず、苦しい演技となった中村 康一(Image Works)


佐々木晴也も久し振りの復活を果たしてくれた。休養の原因になった怪我について尋ねたところ、「昨年の夏休みからずっと痛く、11月の全日本ジュニアまでやり切ってから病院に行ったんですが、『かなり酷い』ということを言われました。全中(全国中学校大会)には間に合うかも、と期待して12月の県大会には出たんですが、結局間に合いませんでした」。

12月の愛知県大会、通称TP大会と呼んでいるが、全国中学校大会の県予選を兼ねているため、出場を考えている選手はここに出る必要があるのだ。ただその強行軍も徒労に終わった形だ。

「12月末からずっと休み、リンクに乗ったのが5月の頭です。2か月ぐらいはスケーティングの練習がメイン、7月からジャンプを跳び始めました」。

怪我の箇所は左の座骨から恥骨にかけての一帯で、痛くても我慢して練習を続けたことで症状を悪化させてしまったようだ。今は体力が全く戻っておらず、フリー演技では後半に入ったところで「もうリンクを上がりたい」と思う状態だったと笑っていた。曲かけではなく、ジャンプ単独ではかなり跳べる状態に戻っているので、十分に仕上がるのを楽しみに待ちたい。

休養期間は長かったが、「腐っているのももったいないと、外で遊びました」と、ポジティブに過ごしていたようだ。リハビリにおいても他人と同じではなく、かなり濃厚なメニューを頑張ったそうだ。

ところで、取材終了後、某テレビ局のスタッフがツイッター用の写真を撮ったのだが、その段で判明したのが、彼は無類の野球好き!地元、中日ドラゴンズの熱心なファンで、最も好きな選手はビシエドとのこと!ビシエドがホームランを打ってホームインするところのポーズを再現してくれたのだが、まさかそれが翌週の東京ブロックにつながっていくことになるとは思わなかった。そう、横谷杏林選手の始球式希望の発言だ!

中村康一(Image Works)

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