スイーツライター・ミシェルの “福岡スイーツ愛” vol.1 博多阪急モンブラン編
九州ウォーカー
明太子、ラーメン、もつ鍋、水炊き、鮮魚に焼鳥etc…。とにもかくにも、「うまい!」がそろう福岡は、スイーツの宝庫でもあります。九州各地のものはもちろん、全国の名店、人気店のものまで、多種多彩なスイーツが集まるのも福岡という地ならでは。
そこで、九州ウォーカー編集部が総力を結集し、福岡で味わえる、厳選・おすすめ・話題のスイーツをリサーチ。三食をガマンしてでもスイーツを食べたい!玄界灘の荒波よりもスイーツの“甘波”に揉まれたい!そんなスイーツライター・ミシェル(一応、男子)が、福岡スイーツを食べつくします!

深まる秋はスイーツの秋!博多阪急が誇る「モンブラン8(エイト)」
さあ、記念すべき第1回の“福岡スイーツ愛”は、好きなケーキは?と尋ねれば、必ず上位にくるであろう定番ケーキ「モンブラン」。秋も深まる今の季節、まさに旬を迎えるスイーツであり、あの“ウネウネ”したマロンクリームは、クセっ毛の私に妙な親近感を与えてくれます。
今回は、『博多阪急』さんで買えるさまざまなモンブランをご紹介。デパ地下ってだけでもテンション上がるのに、さらにモンブランとくれば、思わず「きゃあ!」とはしゃいでしまいますね。
『ユーハイム』モンブラン476円
まずは『ユーハイム』さんから。いわゆる王道のモンブラン!というビジュアルですが、味も王道。

マロンクリームは甘さ控えめで、ありがちな少しザラっとした舌触りはなく、なめらかです。中はスポンジに土台はクッキー生地かしら?口に入れたときの食感や甘さのバランス、そして上品なんだけど、肩肘張らなくていい安心感のある味わいはさすが!久々に食べましたけど、昔ちょっと好きだった幼馴染に久々に会って「やっぱいいかも…」なんて思う感覚に似ています。わかりづらい?(笑)
『マヌカンピス』モンブラン440円
次は『マヌカンピス』さんのモンブラン。さっきの『ユーハイム』さんとよく似ているけれど…。

あらヤダ。全然味が違う!
和栗を使ったマロンクリームは、コクと風味がどっしり!ちょっと胸板が厚い殿方のイメージ(笑)。マロンクリームの下には生クリーム。マロンクリームだけだとどうしても重くなってしまうので、生クリームのライトな口当たりがすっごくうれしいですね。中にも栗の渋皮煮が入っています。ほのかに柑橘系の香りがするような…これも濃厚なマロンクリームをおいしく味わうひと工夫でしょうか。ちなみに、「マヌカンピス」って何のことだかご存知?答えは「小○小僧」なんですって。
『パティスリー モンシェール』パルフェ マロン451円
王道のモンブランが続いたところで、ちょっと装いを変えてパフェといきましょう。あの「堂島ロール」で有名な『パティスリー モンシェール』から登場するは「パルフェ マロン」です。

カップタイプのパフェで、2種の栗が目を引きます。渋皮煮はもちろんおいしいんですけど、この黄色い栗の甘露煮。ちょっと懐かしさがこみ上げてきます。あ、世代がバレそう…いやん。
この商品の一番の特徴は、たっぷり入った生クリーム。これは「堂島ロール」に使っているものと同じ。ミルキーで後味の軽い生クリーム、相変わらずおいしっ!キャラメルソースの苦味と香ばしさもいい塩梅です。個人的にはスポンジがお気に入りで、しっとり、かつ弾力があって、生地だけでも十分おいしいです。お持ち帰りできるパフェってうれしいですよね。
『アンリ・シャルパンティエ』モンブラン594円&和栗のモンブラン756円
兵庫県芦屋で生まれた『アンリ・シャルパンティエ』。芦屋という時点ですでにエレガントな雰囲気を感じます。芦屋に行ったことないくせに(笑)。
さて、その『アンリ・シャルパンティエ』からは2つのモンブランが登場です。同じお店でモンブランを食べ比べるってなかなかないですね。

まずは「モンブラン」。
あら、オ・ト・ナ!
ラム酒の香りがふんわりと鼻に抜けてとっても芳しい。イタリア産のマロンを使ったクリームは穏やかな甘さでしつこくない。やっぱりエレガントです。サクサクした土台のクッキー生地の食感もGOOD。この香ばしい土台とクリームを一緒に食べてこそ、全体にまとまりがでて奥行きのある味わいになります。

もう1つの「和栗のモンブラン」は、丹波産和栗を贅沢に使用した期間限定商品。ワタクシ、この期間限定って言葉にどうしても抗えません。
うおっ!…やだ、失礼。これ、すごぉぉい!!
栗特有の風味がプンプン!とっても自己主張の強い和栗サマです。マロンクリームは一般的なものとは違って、和栗のホクホク感まで伝わってくる独特の舌触り。中にはホイップ感の強い生クリームとサクっと焼き上げたメレンゲ。和栗の良いところだけ残して、雑味を除いたような軽やかさで、最後まで飽きずに食べられます。栗好きなら絶対損はしないですよ!
『モロゾフ』モンブランプリン378円
『モロゾフ』といえば、ロングセラーの「デンマークチーズケーキ」はもちろん、カスタードプリンもファンが多い人気商品。卵の風味を生かしたクリーミーなプリンは、何がどう違うとはなかなか説明しづらいのですが、
「あああ、モロゾーーーフ!!」(この味、この味と言いたい)
と唸ってしまう独自の味わいです。

そんなただでさえおいしいカスタードプリンが秋をまとったのが、「モンブランプリン」です。プリンの上には宮崎県産高千穂丹沢栗を使ったクリームがたっぷり絞られています。風味豊かなマロンクリームは、モンブランのものと比べると少しゆるめ。もちろんプリンとの相性を考えての固さでしょう!栗本来のやさしい甘みがプリンともよく合います。ほどよい苦味のカラメルソースが、後味を引き締めるのでペロっといけちゃいますよ。ただ、残念ながら、この「モンブランプリン」は10月末までの限定発売。食べ損ねた人は通常のカスタードプリンをぜひ。
『ブールミッシュ』モンブラン594円
東京銀座に本店を構える「ブールミッシュ」は、伝統的なフランス菓子をメインとした人気パティスリー。こちらのお店ももちろん「モンブラン」を頂きます。

あ、濃い!今日食べたなかでは、このマロンクリームが一番濃い。
なめらかでとってもクリーミー、いや、栗ぃーみぃです。甘味も強いですね、昨今、甘さ控えめを謳った不満の残るスイーツも多いけれど、これは「甘い物が食べたいの!」という欲求をきちんと解消してくれる甘さです。大きな栗の渋皮煮も今回食べたなかでは、ピカイチの存在感!土台はふわふわのスポンジ、生クリームとカスタードクリームも入ってリッチな味わいです。香りづけのお酒はあえて使っておらず、その分、栗本来の香りが楽しめます。うーん、セボン!
『アトリエ ドゥ ゴディバ』クープモンブランショコラ842円
さあ、トリを務めるのは、やっぱり『ゴディバ』よね!高級チョコレートブランドとして、その名を知らない甘党はいないはず。いればその甘党はモグリです(笑)。

商品名は「クープモンブランショコラ」。
なぁに、この造形美!! いやいや、ちょっと落ち着きましょう。最近は、やれインスタ映えだなんだと所かまわずはしゃぎながら写真を撮りまくる人に辟易することも多いですから…
って、カワイイーー!!
ガマンできませんでした(笑)。小ぶりなチョコレートカップの縁にはナッツがあしらわれ、マロンクリームに上には“クレームシャンティ”。これ、いわゆるホイップした生クリームなんですが、あえてクレームシャンティと呼ぶあたりがオシャンティ!カップの中にはチョコレートのメレンゲが隠れていてサックサク。ビジュアルはもとより、異なる香り、食感、甘さが絶妙なバランスで絡み合った複雑味が秀逸。さすがは『ゴディバ』、やっぱり『ゴディバ』です。

モンブランもこうやって食べ比べてみると、各店の特徴がハッキリしますね。どれが一番というと好みもあるし、どのモンブランもそれぞれの良さがあって難しいですが、強いていえば…うーん、高級感と自分へのご褒美的な特別感でいえば『ゴディバ』、モンブランとしての完成度、栗を食べたー!という満足度なら『アンリ・シャルパンティエ』の「和栗のモンブラン」かしら。
ただ、これはあくまで私個人の感想。あなたにとって一番おいしいモンブランがどれなのかは、ぜひ実際に食べ比べてみてください。みなさんに甘ーーーい幸せが訪れますように。
[博多阪急]福岡市博多区博多駅中央街1-1 / 092-461-1381 / 10:00~20:00、金土は地下1階~4階のみ21:00まで
【九州ウォーカー編集部/撮影=鍋田広一(パンフィールド)】
ミシェル(♂)
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