鈴木紗理奈「“こわかわ”女優として頑張ります(笑)」
東京ウォーカー(全国版)
舞台「あいあい傘」に出演中!

現在、宅間孝行さん主宰の“タクフェス”第6弾となる舞台「あいあい傘」がサンシャイン劇場で上演中。「あいあい傘」は、主人公・さつきが25年前に失踪した父親・六郎を探して恋園町を訪れ、再会するという家族の絆を描いた感動的な物語。主演の星野真里さんをはじめ、永島敏行さん、モト冬樹さん、川原亜矢子さん、前島亜美さんなど、個性的で豪華な出演者と共に、鈴木紗理奈さんが露天商のヒデコ役で出演している。舞台初出演となる鈴木さんに、演じる役柄とこの作品の見どころについてお話を聞かせてもらった。

―舞台初出演ということですが、出演が決まった時、どんな気持ちでしたか?
「出演が決まって、周りの人たちに『宅間孝行さんの舞台に出られることになった!』って言ったら、『日本で一番厳しい舞台だよ』と言われました。それを聞いて、『えぇ!どうしよう』という感じではなくて、きっと舞台に対する愛があって、情熱があっての厳しさなんだろうなと思ったので、逆に私は楽しみになりましたし、ワクワクした気持ちで稽古に臨みました」

―実際、稽古は厳しかったですか?
「厳しかったです(笑)。でもそれは、例えば、セリフを覚えてくるのは当たり前とか、プロとして当然のことを求められているからだと思いました。宅間さんは適当にやることを許さない人なので、私としてはめっちゃ楽しかったです! およそ1か月間、午前中に稽古場に入って、みんなで筋トレをして、炊飯器で炊いたご飯を一緒に食べて、夜まで稽古して。自分で納得できないところがあったら居残り稽古をさせてもらって。私、母親なのでご飯を作ったり家事をしないといけないんですけど、この期間だけはうちの母に任せることができたので、しっかりとお芝居に打ち込むことができました」

―セリフはどんなふうに覚えましたか?
「台本が200ページぐらいありますが、全員分のセリフを吹き込んだものを毎日繰り返し聞きました。その方法で、稽古の1週間くらい前にはセリフが頭に入っていたと思います」

―演じている“ヒデコ”は、一見怖いようにも思えますが、明るくて愛嬌があって、すごく印象的な人物だと思いました。
「ありがとうございます! そうなんですよ。怖いだけじゃなくて、可愛さもあるんです。“こわかわ”ですね(笑)。私自身も、“こわかわ”女優として頑張りたいなって(笑)」

―埼玉県志木市のプレビュー公演に始まり、仙台、佐賀、栃木を回って、現在、東京公演の真っ最中です。この後、新潟、広島、札幌、大阪、名古屋と続きますが、最後に、これから見に来られる方に向けて、見どころとメッセージをお願いします。

「はい。私が演じるヒデコは、ストーリーには直接絡まず、どちらかというと“回し役”という感じですが、ストーリーを背負っていない分、キャラクターで引っ張らないといけないところが難しいなと思っています。でも、それがすごく私自身の成長に繋がっていると感じていますので、もし私のお芝居に興味がある方はそういうところにも注目していただきたいですね。物語の見どころは、家族との繋がりとか縁とか、小学校の時の道徳の時間で習ったようなこと、でも大人になったら忘れがちなことが描かれています。見に来られた方はハッとする気持ちになるシーンも多いと思いますし、見終わった後、きっと温かい気持ちになって帰ってもらえるんじゃないかなって思っています。たくさんの方に見てもらえるとうれしいです」

撮影=田中智久 取材・文=田中隆信
ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一
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