沖縄からトラッド&モダンなアートを発信!「ふくら舎」がリニューアルオープン
東京ウォーカー(全国版)
8月末にリニューアルオープンした沖縄県・那覇市の桜坂劇場にある雑貨・書籍のセレクトショップ「ふくら舎」。今回のリニューアルでどこが変わったのか? オープニングパーティーでその秘密を探ってみた。
階段を上がると、大きな窓から射す自然光に包まれて、心地よく開放的な空間が広がる。広い店内には、陶器、ガラスなどの器ものを中心に、紅型のTシャツ、アクセサリーやストラップの小物類など、さまざまなアイテムが品よくディスプレイされている。まず目につくのは、沖縄の伝統工芸品“やちむん”の品ぞろえの豊富さだ。大皿、小皿、お椀、湯のみ、抱瓶、どれも温かで力強い作品ばかり。もうひとつ目を引くのが、窓辺に美しく並べられた琉球ガラスの数々。やわらかな光沢を放っていて、ひとつひとつの形が微妙に違うのがよくわかる。
今回のリニューアルのテーマは“トラッド&モダン”。沖縄の伝統工芸を守り続ける職人と、若いアーティストの融合をはかっているという。一見ギャラリーのようだが、展示品はすべて購入可能で、手にとって気に入れば即購入できる。厳選された沖縄のアートがひとところに並んでおり、沖縄ならではの掘り出し物を探す観光客と、逆に日ごろ伝統工芸にあまり縁のないウチナーンチュ、双方にとって魅力的な空間になっている。
店長の東恩納(ひがしおんな)慶子さんは「陶器、ガラス、紅型など沖縄のアーティストの方々の作品を広く紹介したいという願いが今回叶いました。スペースが広がったことで、一人一人の作品を伸び伸びとディスプレイできるようになり、より自由に見せ方を遊べるようになったのがうれしい」と話す。
作品のセレクトは、主に東恩納さんとマネージャーの新崎初美さんが行い、ときには中江裕司社長自ら出向くこともあったとか。「作家さんと接していくうちに作品の新たな魅力を発見することが多かった。“モノ”を通り越して、結局は作家さんの人柄に魅せられていくという感じです」(同・東恩納さん)と言うように、アーティストに直接会い、じっくり話をして選び抜いたというこだわりの品ばかりだ。
「伝統的なものにこだわりを持ち続けたい。昔から続く焼き物の技術を継承していくことで新しい発見がある」と話すのは、やちむん工芸家の1人、「読谷山焼北窯」の松田米司さん。並べられている作品は、お皿、コーヒーカップ、マカイ(どんぶり)など日常生活で使う素朴なもので、値段も手ごろ。温厚な語り口で「生活の中で使うものにこそ、焼き物の生き生きとした魅力が宿るんですよね」と話す松田さんは、少年のような目がとても印象的だ。
また、手染めのTシャツや靴下、手ぬぐいなどカラフルでナチュラルな作風が持ち味の「Doucatty(ドゥカティ)」のデザイナー・田原琴子さんは「ふくら舎が沖縄の新しいアートの発信拠点になっていって欲しい」と笑顔で話してくれた。
新生「ふくら舎」で、沖縄で輝くアーティストたちの作品をじっくり目利きして、自分だけのお気に入りを見つけてみては?【東京ウォーカー】
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