“アリエッティ”や“踊る”も関係!? 映画「ハナミズキ」大ヒットの理由

東京ウォーカー(全国版)

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アーティスト・一青窈のヒット曲をモチーフにした純愛映画『ハナミズキ 君と好きな人が、百年続きますように』は、公開後2週連続で観客動員数の首位を獲得。現在大ヒット上映中だ。そんな中、秋葉原のデジタルハリウッド大学では9月4日(土)に公開講座が行われ、同映画の土井裕泰監督と那須田淳プロデューサーが登場。2人は製作秘話や製作プロセスなどとともに、大ヒットの要因について明かしていた。

同講座では、『ハナミズキ』が大ヒットしている理由の一つとして、「公開時期の成功」が挙げられた。「(ヒットは)予想の範疇というと偉そうですが、やはり公開当日はお客の入りが心配だったので、今は素直に喜んでいるところです」とは那須田プロデューサー。「『借りぐらしのアリエッティ』や『踊る大捜査線 THE MOVIE3』の公開もあったのですが、実は今年の夏はこのような良い作品がそろったことで、“映画館で予告を観てもらえる”という大チャンスでもあった訳です。この時期に公開したのはそういった計算もありました」と明かす。

一方、土井監督は、「映画特有の作り方」にヒットの要因を見出し、「(時代の)流れ的に、最近のテレビドラマは“分かりやすく”なっているんですが、映画は“どれだけ刺激的か”というところが大事だと思うんです。作品を観てどれだけ想像してもらえるか。テレビは日常の雑音の中で観るものですが、映画では“お金を払ってスクリーンだけ見つめる鑑賞者の気持ち”を信じて作ろうと思って」とコメント。さらに、(物語で表現した)「リアリティ」も映画のヒットに繋がっていると考察し、「(主演の新垣結衣さんや生田斗真さんを使えば)『美しい2人が美しいラブストーリーをやる』というのになりがちだと思いますが、今回は、辛い部分や痛い部分などのリアリティを描きました。青春時代って大人になって振り返るとハズかしいことがありますが、そういうことをちゃんと2人に求めたんです。だから10代が観るのと20・30代で観るのとでこの映画の印象は変わると思いますよ」と、幅広い世代が楽しめるところもアピールしていた。

また、那須田プロデューサーは「映画はやはりいろんな人からの出資があるので、それ以上の興行収入が必要なんです。トントンじゃ意味がない。撮影でもし(億単位の資金を使った)外国ロケに行ってなかったら、全体の2/3の費用で済んだかもしれないのですが。でもやはり、“ただのラブストーリー”なだけじゃヒットしないと思うから、それは必要なシーンだったんですよね」と、“映画のスケールの大きさ”の重要性についても振り返り、「“(主人公が)ニューヨークに行ってどうなっちゃうんだろう”というような期待感が大切。あとはどこにお金かけるかとか、きちんとしたテーマが大切ですね」と、締めくくっていた。

ちなみに、「目標の興行収入額」を問われた那須田プロデューサーは、「(土井監督が手掛けた)『涙そうそう』は31億円で『恋空』は39億円でした。映画をやるからには、ステップアップしていきたいので『ハナミズキ』は40億円を目指したいですね」とニッコリ。「カラオケで6年近くベスト10に入っていて、愛されている名曲『ハナミズキ』。それをモチーフに作ったので、自信を持っています」と作品をアピールし、公開講座は終了した。【東京ウォーカー】

※映画『ハナミズキ 君と好きな人が、百年続きますように』は8月21日から全国東宝系ロードショー

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