はーこのSTAGEプラスVol.61/「が~まるちょば」が語る!観た人がそこで感じられる余地を作る「パントマイム」を引っ提げて大阪に
関西ウォーカー
WEB連載「はーこのSTAGEプラス」Vol.61をお届けします。
赤いモヒカンのケッチ!と黄色いモヒカンのHIRO-PON。サングラスにスーツ姿の2人が、ジュラルミンのスーツケースひとつで笑わせるパントマイムは既におなじみだ。“が~まるちょば”とは、ジョージア語で「こんにちは」の意味。言葉や文化を超えた彼らのパフォーマンスは世界で評価され、これまで30カ国を超える国々のフェスティバルなどから招待されて来た。サイレントコメディ・デュオとして海外からのオファーに応え、国内公演も両立させながら活動を続けている。今回のJAPAN TOUR 2018では、全編新作の舞台を全国23か所へ。その見どころと意気込みを2人に直撃!

が~まるちょばの真の楽しさは舞台にあり。4年ぶりの新作長編を引っ提げて、大阪へ!
が~まるちょばと言えば…の、スーツにサングランス姿で約20分のパフォーマンス。お客さん参加型ネタもあり最初から盛り上がる。次に“ショートスケッチ”と呼ぶ短編を3本。休憩を挟み、約1時間の長編作品を上演。セリフはなく、2人だけで演じる約2時間のライブショーだ。特に長編作品は、作り込まれたドラマの中で、まるでセリフをしゃべっているように情景が浮かび心情が伝わってくる。世界が認めるアーティスト、が~まるちょばの神髄はこの長編作品にある。
【が~まるちょばが愛されるわけ】

ケッチ!:小学生以上から、おじいちゃん、おばあちゃんまでが一緒に楽しめるものって、なかなかないと思うんですよね。
HIRO-PON:観る人によって全然違ってくるけれど、どの世代でも見ていただける、そして笑えるっていう内容なので。
【オファーが多い国は?】
HIRO-PON:イギリスかな。エジンバラ・フェスティバルに行くことが多かったので。
ケッチ!:そこで観てくれた方が多いのと、あと、イギリスの人は僕らがやってることをおもしろがってくれてる感覚がありますね。今はいろんな国から依頼があります。アルメニアとか、調べないとわからない国とか(笑)。
【海外の評価は長編】
ケッチ!:僕らは、テレビやインターネットの動画サイトだと、サングラスにスーツ姿でやる内容のものが多いので、舞台観てたら「あれ?ドラマがあるじゃないの」みたいな。
HIRO-PON:極端な話、最初の20分しか、が~まるちょば出てないじゃないって(笑)。それ以外は僕らじゃないと思っちゃう人もいたりして。でも、僕らが海外で評価いただいてるのは、後半の演目。サングラスにスーツ姿は、が~まるちょばの一部でしかないんですよ。
ケッチ!:基本、このまま外国に持って行っても大丈夫なように作ってます、僕らのショーは。ただ、今年は1か所だけ日本語が出てくるところがあるけど。
【今回はすべて新作】

HIRO-PON:これまでは、後半の長編がコメディではあるけどウルっと来るようなものをやっていたんです。ただ今年は、後半の長編は笑える作品を作って、その分、見てる人の心にタッチするようなものをひとつ前半にもってこようか、みたいな感じで。ショートスケッチは多種多様な3本を。音ネタもあります。あとは劇場でのお楽しみ(笑)。
【長編はどんな感じの作品に?】
ケッチ!:登場人物が8人いるんですけど、それを僕ら2人だけで、衣裳、かつら、とっかえひっかえして出てきます。めっちゃ着替えます。女性役は、今回も僕が担ってます。
HIRO-PON:最後の方にセクシーな女性が登場して来ます。ロマンスもあります(笑)。
ケッチ!:笑いの要素として、ちょっとロマンチックなところがあるだけ。そこをメインには置いてなくて。アクションコメディって言ってもいいかな…。それから、僕ら小道具とかあんまり使わないんですけど、今回はちょっとおもしろい小道具が出てきます。小道具をスパイスに加えてあるので、初めて観る方にもオススメですね。笑いも多いし。
HIRO-PON:今回の長編は特にお客さんと作るパートが多いです。全体的にも多いかな。
ケッチ!:今までと比べてもお客さんと作る割合は高いですね。
【大阪のお客さんは…】

HIRO-PON:とってもいいですよ。笑いに関しては理解も深いし、僕らはいい意味で、日本の異国と呼んでますから。僕らの舞台をより良くするために、いいお客さんを選ぶっていうのは大阪に限らずどこの場所も同じなので。ただ大阪の人は出たがりの人、多いよね(笑)。僕ら関係なしで、急にオンステージになっちゃう場合もある(笑)。
ケッチ!:大阪では地味な人を選ぶようにしています。イヤがってる人選ぶぐらいでちょうどいいですね。それで標準的な日本人が来るぐらいの感じ(笑)。
HIRO-PON:彼はしっかり選ぶ。安定してますね。僕はチャレンジャーです。失敗してもいいやぐらいの感じで選ぶ。僕らも楽しんでいるところもあるんですよ。少しドキドキ感を持ちながら(笑)。
【お客さんと共に作るということ】
HIRO-PON:僕らが言葉もセットも使っていないのには、ちゃんと意味があるんです。それは、観た人がそこで感じられるものをそこに想像できる余地を作るため。それがパントマイムのとってもいいところ。お客さんも一緒に舞台を作るって言う意味合いもそこにあります。が~まるちょばの表現の本物は、生の舞台に来ないと観れないですよ!
■STAGE「が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2018」

チケット発売中
日時:11月30日(金)19:00、12月1日(土)13:00、17:30、12月2日(日)13:00
会場:森ノ宮ピロティホール
作:HIRO-PON 演出・出演:が~まるちょば(ケッチ!/HIRO-PON)
料金:5500円
問い合わせ:キョードーインフォメーション(TEL:0570-200-888)
HP:http://www.gamarjobat.com/
高橋晴代・はーこ
この記事の画像一覧(全5枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介