羽生結弦「ショート、フリー、そろえてナンボ」ロシア杯フリーに臨む彼が語った言葉とは?【画像多数】

東海ウォーカー

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ロステレコム杯、ショートプログラムに挑む羽生結弦。演技前、集中を図る中村 康一(Image Works)


2018年11月16日(金)に開幕したフィギュアスケートのグランプリシリーズ第5戦、ロシア杯。男子SP最終滑走12番目で登場した羽生結弦は、冒頭の4回転サルコウを皮切りにまさに圧巻というべき演技を披露。会場のモスクワ・メガスポルトの観客を熱狂させた。17日(土)のフリーには、GPファイナル出場、そしてなにより自身が打ち立てたフィンランド大会での世界最高得点の更新がかかっており、注目度は高まるばかりだ。ここでは、そんな彼がSP演技後の記者会見、そして囲み取材で語った言葉をお伝えする。

【記者会見】

――ここまでの調整について。

フィンランド大会からロシア大会まで思ったよりも時間がなくて、コンディションを整えるのが大変だったんですけど、大変なトレーニングをしたり、若干休憩に力を入れて過ごしたりだとか、コンディションを整えることに努力しました。今日は良かったから言えるんですけど、また明日ベストの演技ができるように調整したいなと思います。

――今季、ショート、フリーともロシアに縁のあるプログラムを作り上げたことについて。

僕はこの大会がもう4回目で、初めて来たのはシニアに上がったシーズンだったんですけど、その時にジュニア男子のファン投票みたいなものがあって、ロシアのファンの方々に選んでいただいた記憶があって、すごく嬉しかったなと思っています。僕のスケートのルーツは辿っていくとロシアなので、そういった意味でもここでいい演技をしたいなという気持ちも強くありますし、もちろん明日のプログラム、今日のプログラムもとてもロシアにゆかりのあるプログラムなので、明日もロシアのファンに喜んでいただけるような演技をしたいなと思います。

【囲み取材】

――今日の4サルコウのできばえは良かった。

スコア以上に自分の感覚がすごく良くて。公式練習もできなかったですし、フィンランドでもできなかったんですけど、降りた足でそのままカウンターしたりとか、トランジションにつなげられたので、すごく満足してはいます。

――初めてスピン、ステップ、すべてレベル4だった。

今回のルールでは、今シーズン、このプログラムでは(初めて)取れたので良かったなと。ま、ステップシークエンスについては今回無事取れるだろうなという想定はしてたんですけど、若干心配なところがあって、それがフィンランドの時に出てしまったかなというのがあって、この1週間、体調を整えながらいろいろ調整できたかなと思っています。

――最後、天井を見上げていたが、どんなことを考えていた?

そうでしたか?あんまり覚えてないです(笑)。今回、準備段階であんまり集中できてなかったりとか、気合は入ってるんですけど空回りしていたりとかいろいろあったので、ある意味、課題という意味でいい経験をさせてもらったなと思ってますし、その状態でも、やっぱりサルコウとトウループの構成ではノーミスすることができるんだな、っていうある意味での自信になったりとか、シニアに上がって、9年目ですか、9年もやってるんだ、そうなんだ。毎年、毎試合毎試合いろんなことを感じて、いろんなことを学んでこれているな、といまだに新鮮な気持ちで臨めているな、と思っています。

――先ほど発言があった「休憩に力を入れている」という点についてもうちょっと具体的に。

日本語が出てこなくて、なんて言ったらいいんだろう?と、ブライアンとしゃべっていることが自分の英語のボキャブラリーなので、なんて言ったらいいんだろう?と思っちゃって。言いたかったことは、もっとコントロールした練習をしたよ、っていうことなんですよね。ただ張り切ってだーっとやるんじゃなくて、一歩引いて練習したりとか、しっかり追い込んだりとか、そういう日をバランス良く配置して、自分で考えてるんですけど、大体は。そこをうまくやれたかな、という感じです。

――それは練習時間?それとも密度?

密度ですかね。大体、試合が終わると調子が落ちるので、そこからどうやって上げていくか、体のコンディションをどうしていくか、すごく考えました。

――110点を超えたことについては?

点数については、目標はとりあえず106点、フィンランドと同等の点が取れれば自分的には満足かなと今回の試合で思っていたので、頑張れたかな、と思います。でもトウループがぐらついていることはぐらついているので、もっときれいに跳びたいなとは思っています。

――トウループの詰まりそうになったころを良く残した。

フィンランドほど、ミスって言えるようなミスはなくて、今回の演技だったらノーミスと自分でも胸を張って言えるぐらいなんですけど、でもちょっとぐらついたところは悔しいな、と思っています。

――このサルコウとトウループの構成ならば、自分の中で安心感がある?

まあでもちょっと感覚違いますね。最初にサルコウ一発跳んで、スピンを2本やって、アクセル、トウループという構成に慣れているので、(今回の構成は)やっぱりちょっと難しいな、と思いますし、音楽自体もそんなに早い音ではなくて、割とゆっくりな曲。あんまりエッジの音を立てたくないですし、あんまりゴリゴリスケートを滑らせたくもないので、そういったジャンプにつながる部分の難しさを感じながら滑っています。

――今回の実施した演技とスコアのディティールとのギャップはありましたか?

ありがたいな、と思って見ています。今回のルールはGOE取れてナンボだと思っているので、しっかりレベルも取れたし、GOEも取れ始めているし、いい傾向だなと思います。

――今後、何点まで行けそうですか?

いやこれがマックスじゃないかなと思います。実質ほぼマックスじゃないかな、と。この構成では。

――構成をさらに上げることは?

でもまだフリーがきれいにできてないので。自分の中ではショート、フリー、そろえてナンボだと思っているので、しっかりそろえられるように、今日しっかり調整して、明日に向けてなんとかしたいなと思っています。

――ステップもフィンランド大会以上に感情がこもっていた。

タラソワさんが立ってくださってて、すごく見えて。自分があこがれていたプログラムの一つの「秋に寄せて」の基となる振付がタラソワさんで、どちらのプログラムもロシアにすごく所縁があって。その振付をしていた方がこうやって立って観てくださるというのは非常にありがたいことですし、もう一つ、ロミオとジュリエット、昔のロミオとジュリエットの手直しをしてくださった方々(ベステミヤノワ、ボブリン夫妻)、その方々がスタンディングオベーションをしてくださっていたので、そういった意味もあって、感情がこもったものになったかなと思います。

――今日の演技は美しいと自分で感じましたか?

今日ここに来るとき、割とジャンプに集中しようと思っていたんですけど、どっちかっていうと表現に振った試合でした。本当に指先だとか、表情だとか、音の感じ方をすごく大事にしたショートだったので、そういうのは自分でも評価できると思いますし、それがずっと続くかって言われたら難しいところではあるんですけど、表現面に関しては今日はとても良くできたかなと思います。

――タラソワさんと夫妻はどこに見えたんですか?

タラソワさんは、ジャンプを跳ぶところ辺りで、立って観ているのが見えて、そこに向かって跳んで行ったり、ボブリン夫妻は正面の真ん中の一番上の席で立って拍手してくださっていたので、挨拶した時に、ありがとうございました、と。

東海ウォーカー編集部

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