大ヒットシリーズ「海猿」の劇場版第3弾が公開! スケールアップした全貌を羽住監督と三浦翔平が語る!
関西ウォーカー
潜水士(=海猿)の活躍を描いた大ヒットシリーズ「海猿」の劇場版第3弾「THE LAST MESSAGE 海猿」。国家規模プロジェクトの天然ガスプラント事故の救出に、熱き海猿たちが挑む! 今回も前シリーズ2作に続き、羽住英一郎監督がメガホンを取り、伊藤英明演じる主人公・仙崎のバディとなる新米潜水士・服部役には、ドラマ「タンブリング」(’10)などで注目を集める若手注目株・三浦翔平が抜擢された。壮大なスケールの救出劇に加え、父親となり新米潜水士を支える立場になった仙崎、そんな彼とバディを組むことになった服部の葛藤など、感動もスケールアップした人間ドラマなど見どころ満載の本作について、羽住監督と三浦が語ってくれた。
─今回、続編を作ることになったきっかけは何だったんですか?
羽住「前作『LIMIT OF LOVE 海猿』(’06)が最後という思いでやれることはやりきったんですが、続編を観たいというファンの声が多かったんです。前作は最終章のつもりで作ったので、中途半端に続編を作ってもファンの方をがっかりさせてしまうという思いもありました。でも、何年経っても続編を望む声が絶えなくて、続編を希望している人たちにとっては自分が作ったものではなく、僕が続編を作らないことのほうががっかりしてしまうのかなと。作るからにはよっぽどのものじゃないかぎり、みなさん満足してくれないと思うので、スタッフたちとは“息のできないと高いところを目指そう”という話を顔合わせの時にしました」
─今回、新たに海猿チームに大抜擢された三浦さん。その時はどんな思いでしたか?
三浦「僕はもともと『海猿』シリーズのファンだったので、本当にうれしかったです。その分、もちろんプレッシャーもありました。撮影前には海上保安官の方たちの訓練所に行って、一緒に厳しい訓練を受けたんです。それ以外だと、筋トレを自主的にやったりして、体作りが重要でしたね」
─今回、三浦さんをキャスティングしたのは?
羽住「自分と同じように悩む若き潜水士に仙崎がどう接するのかを描くことで、ドラマになると思ったんです。それで翔平君はすごく素直だし、体力もあるので海猿の撮影にも耐えてくれるだろうなと。最初は翔平君を“ちょっと気を抜くと死んじゃうよ? 本当にできるの?”ってずっと脅していたんです(笑)。それでも翔平君は“やります”と言ってくれたので、台本も渡さず、どんな役かも教えずにとりあえず潜水訓練を1か月くらい受けてもらって。それですべての訓練が終わった時に、やっと台本を手渡したんです」
─2004年から始まった「海猿」シリーズ。仙崎役の伊藤さんは現場の先輩でもありますが、三浦さんにとってどんな存在でしたか?
三浦「すごく慣れてらっしゃるなという印象はもちろん、スタッフさんへの気遣い、オンとオフの切り替えとか、現場における俳優としてのあり方はすごく勉強になりました。水中での芝居って怖いし、すごく難しいんですね。そういう時に英明さんが“もっとこうしたらやりやすいよ”ってアドバイスをしてくださって、とても助けていただきました。それに、目の前にいる英明さんが一番頑張っていて、僕も負けたくなかったですね」
─水中シーンもかなり大掛かりなセットを組んで撮影されていましたが、特に大きなケガもなく無事に進みましたか?
三浦「スタッフさんがすごく気遣ってくださったので大丈夫でした。むしろ、訓練中のほうが危険なことだらけでしたね。水中で足はつりそうになるし、ボンベの空気がなくなった時の対応訓練だと知らずに、いきなりインストラクターの人にボンベのエアを抜かれたこともありましたし(笑)。もちろん、本番も気を抜けば大ケガをしてしまうので、ずっと集中して演じていました」
羽住「海上保安庁の教官は、翔平君に厳しくしてくれたんですよ(笑)。俳優が役作りのためにちょっと海上保安官の空気に触れに来たというよりは、本当に研修生に教えているのと同じようにやってくれたので、実際に教官は翔平君のことを役名で呼んでいました」
三浦「おかげで、潜水士としての心構えはできました」
─三浦さんは演じる服部は、潜水士という死と直面する仕事への葛藤や恐怖を抱え、逃げ出したいという思いに駆られていますが、共感する部分はありましたか?
三浦「実際に僕が服部だったら、きっと逃げてしまって挫折をしてしまうと思いますね。そういうところは、自分と同年代なんだなぁと思うところではあります。僕自身はいまのところ大きな挫折というのはまだ味わってはいないですけど“俳優としてやっていけるのかなぁ”って不安になることはありました。でも、やるからにはもっともっと上を目指したいなと思っています。今回の作品は僕の俳優人生にとってもすごく大きな作品で、精神的に成長させてもらった作品です」
羽住「劇中の服部と同じように、途中で“俺にはこの役、無理です…”って翔平君が言い出さないかちょっと心配だったんですけど(笑)、あの苦しい訓練を乗り越えてきたから大丈夫だと確信したし、本当によくやってくれたと思います。『海猿』シリーズのファンに、この服部という役が受け入れてもらえるかどうかも大きなところだと思います。この映画をやりきったことで、翔平君にはこれからの俳優人生にもっと自信を持ってほしいなと思いますね」
─最後に…本作の見どころを教えてください。
羽住「人とのつながりとか、いろんなテーマを盛り込んでいるんですが、観る人によって、もしくは2回目を観る時にも感じることは違うんじゃないかなと思うんです。いろんな感情を揺り動かしてもらえたらいいですね」
三浦「一瞬も逃さず観てほしいです。特に仙崎や服部が人間として成長していく姿は注目してほしいですね」【取材・文=リワークス】
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