髭男爵・ひぐち君が日本一になった安心院のワイン畑を探訪!<前編>

九州ウォーカー

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「ずっと来たかった、安心院葡萄酒工房に来ました!」。右は工房長の古屋浩二さん


この秋『日本ワインコンクール(JAPAN WINE COMPETITION)2018』にて、『安心院葡萄酒工房』の『安心院ワイン シャルドネ リザーブ 2016』が金賞・部門最高賞を受賞するニュースが飛び込んできた。そこで日本ワインに造詣が深く、ワインエキスパートの資格を持つ、髭男爵のひぐち君が大分県・宇佐市安心院へ飛んだ!日本一のワインを生み出すワイナリーとはどんな工房なのか?『安心院葡萄酒工房』をひぐち君がリポートする。

現地に到着し、工房長の古屋浩二さんとご対面。年齢もそう変わらない二人はすぐ打ちとけ合い、早速、ひぐち君がずっと気になっていたという“イモリ谷”に案内してもらった。

どうしても行きたかった“イモリ谷”とは!?


ひぐち君が恋焦がれていた“イモリ谷”とは、『安心院葡萄酒工房』のブドウ畑のひとつがある地区。契約農家の畑であり、シャルドネとメルローを育てている。“イモリ谷”とは通称で、上から見るとちょうどイモリが手足を広げた格好に見えるため、この名がついたそうだ。

「ここからがイモリ谷ですよ〜」


白ワインの品種として知られる、シャルドネの畑


ひぐち君「先日、ようやく『安心院ワイン シャルドネ イモリ谷2016』を飲んだばかりです。広島のワインバーで(笑)。東京では見かけることもなくて」

古屋さん「そうでしたか(笑)。当社のワインは7、8割は大分県下で飲まれているんです」

ひぐち君「“イモリ谷”の味の特徴はありますか」

古屋さん「ミネラル感が強いというところですかね」

などと話しているあいだに“イモリ谷”へ到着。畑に足を踏み入れてひぐち君の最初の一言が・・・・

ひぐち君「棚なんですね!これはHですね!」

いきなりブドウ棚に注目するというマニアックさ。ひぐち君、さすがです!

『安心院ワイン シャルドネ イモリ谷2016』のブドウが生まれた場所に降り立ったひぐち君は、今にも小躍りしそう。

ひぐち君「どんな土壌なんですか」

古屋さん「自社畑とイモリ谷とは土の下の岩の構造が違っています。こちらは柔らかい岩で、軽石のようなものが集まっている感じです。その影響がブドウにあるのではないかと思います」

次に、“イモリ谷”を離れてワイナリーのある『あじむの丘農園』へ移動。小公子や甲州、プチマンサン、アルバリーニョなどのブドウ畑を案内してもらった。

「今年のブドウのできはどうですか」とのひぐち君の問いに、「いいですね〜」と答える古屋さん


憧れのブドウ畑に対面し、写真を撮りまくるひぐち君。リポートもお願いします!(笑)


小公子のブドウ畑。「次はこのあたりから芽が出るんですか?」とひぐち君


あじむの丘農園や遠くにイモリ谷も見える展望台。由布岳など周囲の山々が美しい


おいしさの秘密が詰まった、工場を見学


醸造場に足を踏み入れると、ワインの芳醇な香りがプンと鼻腔をくすぐる。

古屋さん「今日はベーリーAの最終の搾りをしているところです」

ひぐち君「ブドウの果汁を搾る際に、窒素を加えるようになって品質が格段に上がったと聞きましたが」

古屋さん「よくご存知ですね!それが左側の機械です」

醸造場。しっかりメモをとりながら話を聞くひぐち君


果汁を搾る圧搾機などが並ぶ醸造場。そのウワサの機械は搾る際に空気ではなく、窒素を送ることで、果汁の風味を新鮮に保つそうだ。

窒素が入っている


『安心院葡萄酒工房』といえば、『安心院スパークリングワイン』も有名だ。お次はそのスパークリングワインが眠る貯蔵庫へ。

少しずつ完成に近づく『安心院スパークリングワイン』


めずらしい瓶内二次発酵で造る『安心院スパークリングワイン』。今まさに酵母が瓶口に集められているところだ。

ひぐち君「そもそもなぜ、シャンパン方式で造ることにしたんですか?」

古屋さん「スパークリングワインを造るのに、ガスを人工的に入れる手法ですと品質は安定しやすいと思います。しかし2次発酵だからこそ表現できる泡や風味等(品質)を造りたかったんです。さらに、シャンパン方式で製造を開始した2006年は、日本ではほとんどこの手法では製造されていませんでした。そのこともチャレンジ精神に火を付けましたね」

貯蔵庫で。澱(おり)の様子を見る


スパークリングは1年(ロゼは3年)以上熟成させているが、毎日瓶を回して瓶先に澱を集め、最後に瓶先を凍らせて澱を抜き取る方法をとっている。

ここで、急に目の色が変わったひぐち君、

ひぐち君「この回す作業、やらせてもらってもいいですか?」

古屋さんに承諾を得て、特別にさせていただけることに!

今日イチの笑顔!


シャンパンの本場・フランスでさえも、現在行っているところはほとんどないというこの作業。

瓶を軽く引き抜いては、トントンと音を立てるぐらいの、衝撃をあたえるのがコツだそう。

ひぐち君「実はシャンパーニュに取材に行った時に、同じことをお願いしたらだめだ、と断られたんですよ。今日は夢が叶ってうれしい!」

と満面の笑み!今日一番の笑顔、いただきました!

「樽って火の入れ方で変わるんですよ。 強く入れるとコーヒーやチョコレートに似た風味になるそうですよ」


お待ちかねの試飲!


原料が生まれる畑を見学し、製造工程を確認したあとは、完成品とのご対面!

試飲ショップではひぐち君が兼ねてから気になっていた数種のワインを特別に試飲させていただきました。

東京ではなかなか手に入らず、ショップ限定のワインも多数。ひぐち君、よかったね!

試飲ができるショップ


ひぐち君「アルバリーニョもいいですね。安心院さんのは山のアルバリーニョという感じ」。古屋さん「アルバリーニョは面白いですね。香りがしっかりあって」


取材も忘れて、本気買いをするひぐち君(笑)


【写真を見る】特別に試飲させていただいた、安心院ワインの数々。ご馳走様でした!


前編はここで終わり。後編ではよりディープなワイン話をお送りします。乞うご期待!

[安心院葡萄酒工房]大分県宇佐市安心院町下毛798/0978-34-2210/9:00〜16:00/火曜休み(祝日の場合は営業)

【九州ウォーカー編集部/撮影=菅祐介】

山本陽子

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