KANと秦 基博があの名曲に隠された秘密を種明かし!?小説家・万城目学が続編を熱望する「大学でのライブ」の魅力

2018年11月26日 17:45更新

東京ウォーカー(全国版) ウォーカープラス編集部

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歌詞の「韻」の踏み方の解説も

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「もしも、感受性豊かだったティーンのころの私がこのステージを間近に見たなら、家に帰るなり、(中略)体得したばかりの知識を自慢げに披露しつつ、『鱗は勝つ』という楽曲を作ったかもしれない」。

小説家・万城目学さんがそんな興奮をつづったのが、11月6日(火)に近畿大学で開かれ、KANと秦 基博が出演したライブイベント「楽演祭 EXTRA」だ。

楽演祭は、2組のアーティストが大学を舞台に「音楽の講義」と「ライブ」を行うユニークな催し。その初の大阪開催となる「楽演祭 EXTRA」のレポートを、KANと秦 基博を“尊敬してやまない”という万城目が同イベントの公式ホームページに寄稿しているのだ。

「二人が同じ舞台の上で共演している。しかも、その内容は音楽の講義である。さらには授業の内容をおさらいとばかりに、教材として使った楽曲をライブで披露してくれたのだ」。

ライブの進行はこんな感じだ。たとえば、学生からの質問に答えるコーナーがあった。お題は「コード進行とは何か?」。

KANが指示するコードを、ギターを手にした秦がひとつひとつ鳴らしていくと、いつのまにか海援隊「母に捧げるバラード」の循環コードに。すかさずKANが武田鉄矢の“語りのモノマネ”をし、いつの間にか二人の熱唱と観客の爆笑が会場を包む。

続いて秦がKANに示したいくつかのコードが紡いだのは……『U.S.A.』(DA PUMP)。二人はお決まりのように熱唱した後に、ビシッと決めポーズ。二人の深い知識とサービス精神により、会場は通常のライブとはひと味違う盛り上がり方を見せた。

【写真を見る】万城目学さんが「背中から羽が生えていた」というタキシード姿のKAN氏

この“見事な息の合い方”について、万城目は自身の経験を交えて賞賛している。

まず万城目は、そもそも“しゃべりのプロ”ではない同業者同士が二人だけで対談を行うことの難しさを挙げたうえで、それをうまく成り立たせるために“編集”の効果が少なくないことを指摘する。

「記事を実際に書くライターが司会となって、放っておいたらどんどん脱線して、記事に書きようがない雑談に墜ちてしまう二人のやり取りを軌道修正し、ときにビシッと締まる質問を投げかける。それが誌面になると、片方が質問を放ち、もう片方が受け止める、そんな二人だけのラリー空間に編集される」。

だからこそ万城目は、KANと秦 基博の二人が「編集のきかないライブの場で、あそこまで精度の高い講義形式のパフォーマンスを一発成功」させてしまったことに感嘆し、それを可能にした要因を「KAN氏と秦氏がいかに互いをリスペクトし、互いの楽曲をコードレベルまで理解しているか、といういわばこの企画に挑むにあたっての真摯さ」「二人の知性の高さ、頭のやわらかさ」と分析。二人のライブ・パフォーマンスについて「もう、とんでもない」と、これ以上ない言葉でたたえているのだ。

音楽を題材に、文字通り“ライブ”という魅力に包まれたこの楽演祭。

「KAN氏と秦氏には『中級編』として第二回を開催していただきたい」と、続編への想いを込めた万城目学による寄稿の全文は、同イベントの公式HPで公開されている。その洒落た“タイトル”を含め、ぜひチェックしてほしい。

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