日本一寒い町・北海道陸別町で開かれた「学生星空サミット」レポート

北海道ウォーカー

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会場の大きなモニタを使い、各大学ごとにサークルの活動内容や成果を報告


11月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきた道東の十勝地方。中でも「日本一寒い町」とされる陸別町では、マイナス気温になる朝も多くなってきました。そんな晩秋の中、陸別町の銀河の森天文台で大学生が主宰する秋のイベントが去る 11月10日に行われました。

その名も「学生星空サミット」。北見工業大学と名寄市立大学の天文サークルの学生が中心となり、道内の大学の天文サークルに属する学生たちと交流を図るというサミットで、6回目の今年は銀河の森天文台で行われたイベントと同日に開催されました。今回は学生たちのサミットを通して、陸別町のちょっとマニアックな魅力に触れていこうと思います。

星空観測をするために邪魔になる光が少なく、冬の晴天率も高いため、高い確率で満天の星空が観られる陸別町。一般公開型天文台としては日本最大級の大型望遠鏡「りくり」がある銀河の森天文台では、接眼レンズ越しの月などが撮影ができるのをはじめ、スタッフが質問に答えてくれたり、くつろぎながら専門書を満喫できるコーナーがあったりと、天文マニアにはたまらない場所です。

北見工業大学と名寄市立大学の天文サークルの学生は天体観察に絶好のこの場所で、天文台のスタッフの協力を得ながらこのサミット開催しています。今年は北見工業大学、名寄市立大学、北海学園大学、北海道科学大学の4校、約50名で交流を行いました。

まずは夕方、宿泊先の銀河の森コテージにチェックイン。その後すぐに敷地内のバーベキューハウスに移動して交流のスタートです。

6時前から焼き台の火を起こしたり、食材を並べたりと準備をするうちに外はあっという間に真っ暗。食事を始める頃には、夜空いっぱいに満天の星空が広がっていました。屋外で焼肉を楽しむ学生たちの中には、すっかり星空に観入っている人の姿も。

ここのバーベキューハウスは焼き台やキッチンも設備された利便性の高い施設で、学生たちも大満足の様子でした。

夜空に星が見えるなら、少々寒くてもバーベキューは屋外


20時からはこの日天文台で行われたイベントのワークショップ「オーロラ・夜空の撮影方法」がスタート。写真家の内野志織さんによる、カナダでの話や、難しいとされる夜空の撮影方法が詳しく解説され、参加した学生たちは熱心に聞き入っていました。

歯切れの良い内野さんのトークに聞き入る学生たち


その後、 21時30分の天文台閉館後に彼らのプログラムが開始しました。まずは各サークルの活動成果などをモニタを使ってそれぞれが報告。それが終わると各自が望遠鏡などを使っての天体観測に。

大型望遠鏡「りくり」で星を観たり、屋外の望遠鏡で天体観察したり、肉眼で星や星座を確認しあったりと楽しく時間を過ごしていたのですが、霧と雲が発生し惜しくも中断。仕方なくコテージに戻り、くつろぎながら天文談義に花を咲かせていたようです。

りくりでの天体観測とともに意見を交わす


ところが深夜1時ころになると雲が抜け、再び満天の星空がお目見え。開けたコテージの周辺で肉眼による観察を行いながらさらに交流を深めていました。

札幌から来ていた学生は、今まで見たことのないたくさんの瞬く星や、鮮明に見渡せる天の川に感無量で「こんなにたくさんの輝く星が観られるなんて夢見たい!」と感激の様子。また、周辺の静けさや木のぬくもりを感じられ、ゆったりと過ごせるコテージにも満足したようで、次はプライベートで訪れたいとのことでした。

開けた広い敷地内に建つログハウスのコテージ


そして翌朝10時に解散式を終え、旅には欠かせないお土産を調達すべく、道の駅へ向かいました。

まずは観光物産館で地元の特産品を物色。エゾシカのカレーやジャーキーも人気でしたが、一番の注目は「りくべつミルクのおあずけプリン」。前日に天文台で食べていた学生もいて、興味のある人に勧めていました。

また、りくべつ低温殺菌牛乳も好評でした。月に 1、 2回しか発売されないため、発売日に売り切れてしまうことも。まろやかさと甘さが特徴で、牛乳本来のうまみが味わえます。電話予約でのお取り置きも可能です。

りくべつミルクのおあずけプリンは、4種のテイストで330円から


買い物が終わった後はふるさと銀河線りくべつ鉄道へ。銀河鉄道999のキャラクターが描かれた列車の前で集合写真を撮って、今年の学生星空サミットの締めとしました。

今回のサミットを主催した北見工業大学の古屋君と北川君は「陸別はとても寒い町だけど、寒いからこそ星空をはじめとした景色がものすごく美しく、毎回感動する光景に巡り会える。そして天文台のスタッフをはじめ、町民の方々の人間味のある温かさも感じます」と、陸別町の魅力を語ってくれました。

銀河鉄道999の鉄郎とメーテルが描かれた列車の横で記念撮影


天文台や鉄道などは少々マニアックではありますが、そこに触れることで意外な体験や新しい発見に巡り会えることも。冷え込みが一番厳しい2月には日本一寒い町ならではイベント「しばれフェスティバル」も開催。今冬は今までと少し違う冬の観光を体験しに、陸別町へ出かけてみませんか?【ウォーカープラス編集部/PR】

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