時代に左右されない!47都道府県の個性豊かな“デザイン”が集結

2018年12月13日 11:55更新

東京ウォーカー(全国版) 平井あゆみ

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東京急行電鉄が運営する高層複合施設「渋谷ヒカリエ」。この8階に位置するクリエイティブスペース「8/(はち)」内のミュージアム「d47 MUSEUM」では、12月7日から2019年3月4日(月)までの期間、「LONG LIFE DESIGN 1 -47都道府県の健やかなデザイン展-」を開催している。

染色家・山内武志氏(山内染色工房/静岡県)による「椅子敷き」

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「ロングライフデザイン(=時代や流行に左右されない、その土地らしい息の長いデザイン)」をテーマに、これからの「デザイン」を考える展覧会シリーズがスタートした。第1弾では、多様なロングライフデザインを47都道府県から集積。これらデザインの生まれ方や土地との関連性を紐解きながら、改めてその可能性が感じられる内容となっている。

「月兎印 スリムポット」(フジイ/栃木県)

第1回目となる今回は、デザイン活動家・ナガオカケンメイ氏のキュレーションの元、身の回りの生活道具や食料品、地域のお祭りやミュージシャンまで、あらゆるジャンルのロングライフデザインを展示。

シンプルで頑丈。使いやすさにもこだわりがあるプロ仕様の「サイトウ・アイロン・ボード」(クロスドッグ/神奈川県)

例えば、同展の公式書籍「LONG LIFE DESIGN 1」(2808円)の表紙作品(展覧会メインビジュアル作品)を提供した染色家・山内武志氏(山内染色工房/静岡県)による「椅子敷き」や、“世代を問わない座り心地”を実現した「低座イス」(天童木工/山形県)、プロ仕様の「サイトウ・アイロン・ボード」(クロスドッグ/神奈川県)など、47都道府県から選出された逸品を、1つずつ展示している。

同展の公式書籍「LONG LIFE DESIGN 1」(2808円)の表紙作品(展覧会メインビジュアル作品)は、染色家・山内武志氏が手掛けたもの

ナガオカ氏は「『多少使いづらくてもデザイナーの名が立っていればまぁいいか』という時代は、そろそろ過ぎ去ろうとしているのではないかと思うんです。そんななかで、“もの作りを訪ねる旅”も盛んになってきた昨今、日本の地方都市の伝統工芸も『実は“デザイン”なんだ』と意識されるようになってきたのではないかと。47都道府県のデザインを集めたここでも、まずはロングセラーになっているものの原型を意識していただければ」と同展の見どころを解説。

ナガオカ氏は「基本的にロングライフデザインって今の言葉でいう”かわいい”ものが多いと思います」と話していた

「なかでも、染め物や布物は伝統工芸・民芸という扱いで、あるジャンルに隔離されているような“渋い感じ”に思われがちですが、展覧会メインビジュアルを提供していただいた山内武志さんの作品などを見れば、実は“デザインの原型がここにある”ということを、分かりやすく感じられると思います」とナガオカ氏。

「山内さんは次の時代のことを考え、柔軟性を持って、若々しさのある造形物を提供していらっしゃる方。彼の作品を見ても分かるように、普遍的なものを追求していくと、今の言葉でいう“かわいい”ものになっていくのかも。基本的にロングライフデザインって“かわいい”ものが多いと思いますので、ぜひ、いろいろと見てみてください。これからの時代に必要なデザインのあり方を模索するきっかけにもなるのではないかと思っています」と話していた。

なお、「8/」では「新春 8/~ハチ~あそび」他、さまざまなイベントも展開。「新春 8/~ハチ~あそび」では、お餅つきや坐禅体験、ボードゲームなども用意しており、年末年始を多様な楽しみ方で過ごすことができる。

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