宮本亜門「個性的なキャストの皆さんとの本読みを終えて、イメージが広がったので、これからどんどん台本を変えようと思っています(笑)」
東京ウォーカー(全国版)
19年1月、新国立劇場 小劇場にて舞台「画狂人 北斎」を上演

12月5日、舞台「画狂人 北斎」の製作発表会が、葛飾北斎ゆかりの地である墨田区の「すみだ北斎美術館」で行われた。
この作品は江戸時代後期に活躍した人気浮世絵師・葛飾北斎を主人公に、宮本亜門さんが演出を手掛け、北斎を升毅さんが演じる舞台。北斎と娘のお栄の親子関係を軸に、二人を取り巻いた高井鴻山、柳亭種彦との人間模様、現代で北斎を研究する長谷川南斗と峰岸凜太という人物たちのそれぞれの北斎への思いから、「創作の目的」や「人生の真理」を描き出す物語となっている。
この日、発表会に出席したのは演出家の宮本亜門さん、主演の升毅さん、黒谷友香さん、玉城裕規さん、津村知与支さん、和田雅成さん、水谷あつしさんの7名。

宮本さんは「個性的なキャストの皆さんとの本読みを終えて、イメージが広がったので、これからどんどん台本を変えようと思っています(笑)」と発言して、キャストの6人を驚かせ、続けて「スタイルを変えて安定しない、自分を崖っぷちに追い込んでいく北斎の生き方には、いつもエネルギーをもらっていて、表現する人間として、そんな北斎に感化されながら、みんなと稽古に励んでいきたいです。北斎がなぜこれだけの変人であったのか、どんなことを考えていたのか、本当にこんな人がいたのか。現代人には想像もできないことが多すぎる北斎の『人間』としての部分を探っていきたいと思っています」と作品への思いを語った。

主演を務める升毅さんは「長寿であること、残した作品の数、引越しの回数などなど、常人ではない、天才でありながら大の変人でもある北斎にどんどんハマっています。なぜこんな真っ当な人間の自分が(北斎を)やることになったのか(笑)。大きなギャップを楽しみに演じたいです」と会場を和ませ、「だんだんと北斎が体の中に充満しているので、初日までにもっともっと溜め込んで、『死んでしまった北斎』ではなく、『生きていた北斎』を、魂を込めて演じたいと思います」と意気込みをコメント。
娘のお栄を演じる黒谷友香さんは、「この座組では紅一点ですが、構えずいられる雰囲気をみなさんで作ってくださっていてやりやすいです。稽古をしていく中で、一回一回思うことも変わっていくと思うので、私の演じる“お栄”がまだどんなキャラクターになるのかわかりませんが、それが楽しみですし、ワクワクしています。これからますますこの世界への理解を深めて行って、お栄さんとして最後まで頑張って生きていきたいです」と、現在の心境などを伝えた。
舞台「画狂人 北斎」は19年1月10日(木)から20日(日)まで、「新国立劇場 小劇場」で上演が予定されている。
文=田中隆信
ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一
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