IZ*ONEから宮脇咲良さんと矢吹奈子さんも駆けつけたHKT48のコンサートで、指原莉乃さんが卒業を発表！

　12月15日、HKT48が単独コンサート「HKT48コンサート in 東京ドームシティホール〜今こそ団結！ガンガン行くぜ8年目！〜」をTOKYO DOME CITY HALLで開催。HKT48は11年に誕生した博多を拠点とするアイドルグループで、今年7周年を迎え、この公演が8年目一発目のコンサートとなる。同会場での単独公演は今回が初めてだが、HKT48の活動を休止してIZ*ONEに専念している宮脇咲良さんと矢吹奈子さんも駆けつけ、チケットはソールドアウトとなった。

　2000人のファンが待つ中、開演時間となり、「overture(HKT48 ver.)」が流れると大きな掛け声が会場に響いた。メンバーが登場し、博多の地名や名物などが歌詞に多く出てくる「HKT48」でコンサートがスタート。デビュー曲「スキ！スキ！スキップ！」や「ぶっ倒れるまで」「桜、みんなで食べた」など、アップテンポな曲を畳み掛け、序盤から会場は大盛り上がり。「今日は楽しむ準備できていますか？みなさんの声、たくさん聞かせてください！」と指原莉乃さんがファンに呼びかけ、さらに熱くする。

　宮脇さんと矢吹さんがステージにいるのを見て、指原莉乃さんは「懐かしい気持ちもあり、ふたりがいるのが早くも不思議な感じ」と語ると、矢吹さんは会場を見渡して「やっぱり何回見てもうれしいですね」と喜びを表現。宮脇さんも「今日も楽しみたいと思います！」と笑顔で話した。

　ふたりが駆けつけたこともファンにとってうれしい出来事だったが、もうひとつうれしいことが。ケガのため、活動を制限していた朝長美桜さんがおよそ1年ぶりにダンスを披露し、復活した姿を見せてくれた。そんな朝長さんは「今日はさくちゃん(宮脇)と奈子と一緒に出られてよかったです」と涙を流しながら心境を語った。

　そして、11月26日の7周年記念公園で初お披露目された5期生のメンバーもステージに登場。HKH48初のオリジナル曲「初恋バタフライ」や大ヒット曲「メロンジュース」を初々しいパフォーマンスで楽しませてくれた。

　続いて、ユニット曲コーナーへ。、田島芽瑠さん、駒田京伽さん、運上弘菜さん、豊永阿紀さんが大人っぽい雰囲気が歌った「おしべとめしべと夜の蝶々」、松岡菜摘さんと森保まどかさんによる「天使はどこにいる？」、田中美久さんと矢吹さんのコンビによる「生意気リップス」などが展開され、宮脇さんと村重杏奈さんの「思い出のほとんど」では感極まり、向かい合って泣く場面も見られた。チーム曲「既読スルー」「夏の前」「微笑みポップコーン」を挟んで、「今がイチバン」「片思いの唐揚げ」など、いろんな衣装でユニット曲を聞かせた。矢吹さんと宮脇さんは、それぞれソロで「いじわるチュー」と「彼女」を披露。

　終盤は「しぇからしか！」「ウィンクは3回」「ロックだよ、人生は…」「12秒」などで盛り上がったところで、矢吹さんが「ずっと応援してくださっている皆さんに、これからも応援していただけるように精一杯頑張って、絶対に成長して帰ってきたいなと思います」と、宮脇さんが「思い出がありすぎるから…。少し離れるだけでもやっぱりさみしさはありますが、今新しい場所で少し活動して見て、HKT48で7年間やってきたことは無駄じゃなかったんだなって思ったので、きっとこれから少し離れる間も、お互いにとって切磋琢磨し合って、遠くにいても仲間だから、ずっと応援してください」と、ファンにメッセージを届け、「最高かよ」で本編を締めくくった。

　アンコールは田中美久さんと矢吹さんがセンターを務める最新シングル「早送りカレンダー」で始まった。続く「HKT城、今、動く」を歌った後、指原さんが「ここで報告があります。私、指原莉乃はHKT48を卒業します」と発表。メンバーもファンも突然のことに動揺する中、決断をした理由を語った。

「急になってしまって本当に申し訳ないんですけど…。でも何年も前からずっと決めていて、すでに卒業コンサートの日程も一部のスタッフと話して決めています。まずは卒業コンサートの日程を発表させてください。4月28日(日)に、これちょっとビックリすると思いますが横浜スタジアムで(行います)。そして福岡の皆様とのご挨拶はアイドルを卒業した後に、5月28日(火)にマリンメッセ福岡で「指原莉乃大感謝祭」を行いたいと思います。まずは、ビックリさせてしまって申し訳ないんですけど、ずっと前から心の何処かにあって、みんなが本当に大好きで、それにずっと甘えて、私もなかなか卒業発表できなくて、いつも『今日かもしれない、今日かもしれない』と思ってコンサートを進めてきました。でもこのコンサートをスタッフから教えられた時に、今日言いたいと思ったので、私の最後のわがままだと思って許してください。でも、すごく考えて、いっぱい考えて出した結果なので応援してくださると、私の背中を推していただけると、うれしいです。何を言っていいのかわからないんですけど、ギリギリまで一生懸命アイドルとして頑張ろうと思ってるので。ごめんね、本当に、申し訳ないです。申し訳ないとか、自分で決断したことなので、あんまり言いたくないけど、本当にHKT48が大好きなので、次のHKT48が見てみたいな！と思います。応援よろしくお願いします」

　泣いたり、呆然としているメンバーに向かって「本当に本当に信じているから発表したんだから。奈子も咲良も、もっと強くなって帰ってくるとわかっているし、帰ってきた時に、ふたりが『これまでこんなに守ってくれてたんだ』って思ってくれるぐらいに頑張ってほしいの。私もギリギリまで、もうちょっと頑張るから」と声をかけた。「平成のギリギリまで、一生懸命アイドルとして頑張りたいなと思っています」と言い、「引っ越しました」「草原の奇跡」を披露。しんみりしたまま終わりたくないということで、急遽「桜、みんなで食べた」をもう一度歌い、8年目、新たなスタートとなるコンサートは終了した。

取材・文＝田中隆信

ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー＋編集長 野木原晃一