みつけだせ!僕らの最高のマネージャー!!「福岡教育大学硬式野球部」

2018年12月26日 11:00更新

九州ウォーカー 山本真己

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選手を支えるキラリと光る“最高のマネージャー”を発掘する連載。今回は「福岡教育大学硬式野球部」です。

福岡教育大学硬式野球部マネージャーの野中杏樹さん(左)と中山理恵さん(右)

この日は硬式野球部にとって2018年最後の練習日。選手たちの能力を確かめるための測定にあてられました。マネージャーたちはストップウォッチを片手に記録を書きこんでいきます。3年生マネージャーの中山理恵(なかやま・りえ)さん、と野中杏樹(のなか・あんじゅ)さんは笑顔で作業を進めていきます。

この日は普段の練習とは趣きの違う計測日。和気あいあいとした雰囲気です

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目指すはAクラス!そして神宮!

福岡六大学野球連盟に所属している福教大硬式野球部。春と秋に行われるリーグ戦の結果次第で全国大会にコマを進めることができ、憧れの神宮球場が待っています。しかし現在、2016年の春季リーグ戦を最後にAクラス(3位以内)からも遠ざかっています。

「優勝はもちろん目指してるんですけど、上位が固定されてきているので、当面の目標はAクラスです」(中山さん)

校舎から少し離れた場所にある野球場

先に行われた秋季リーグを最後に4年生は引退。新たな体制となった福教大硬式野球部のチームカラーは『長打狙いの野球』。“細かい野球”というイメージのある国公立大野球をくつがえすべく練習に取り組んでいます。この日計測された記録を元に選手起用や作戦が決められていきます。ちなみに休み明けには同じ種目を再計測するため、選手たちは正月休みもトレーニングを怠れません。

中山さんは「よく気が回って完璧な人」

中山さんは、小学校時代からピアノを習い、中学高校と吹奏楽部で音楽にどっぷり浸る毎日。

後輩マネージャーの西依さんは、中山さんを「しっかりしていて、気が回って、完璧」と評してくれました

「兄が野球をやっていたし小学校の頃は男の子たちと空き地で野球してたりしたんですよ。高校時代も野球部のマネージャーには興味があったんですけど勇気が出なくて。高校生活は吹奏楽に捧げたので、大学では新しいことを始めたくてマネージャーを選びました」

中山さんは中等教育教員養成課程 理科専攻で学ぶ3年生

「(マネージャーの仕事は)楽しいですね。自分のためではなく、人のために働くことが多いですけど、その分感謝の気持ちを伝えてくれたり、いろんなことで返してくれるので、やっていてやりがいはとてもあります」

「硬式野球部はみんな、自分の夢に向かいながら頑張っています!」

「中高での吹奏楽部は結構、上下関係が激しかったので、大学ではなるべく壁の無いようにしたい、と思いながら、選手たちと接してます」

野中さんは「ポジティブで支えてくれる人」

高校時代はハンドボールをプレーしながら、ずっとマネージャーの仕事に興味を持っていた野中さん。大学に入り、晴れてマネージャー業に。

後輩マネージャーの西依さんは、野中さんを「とにかくポジティブで、落ち込んでいる時にも支えてくれます」と評してくれました

「(マネージャーの仕事は)楽しいです!自分は野球のことは何にもわからなかったんですけど、みなさんとても親切で。満塁ホームランの意味も知らなかったんです(笑) 。だから勉強しました。野球のことを一から勉強するのも楽しかったです!」

野中さんは、初等教育教員養成課程で学ぶ3年生

「後輩の選手から『打てなくてヘコんでます...』とか相談される時もあります。その時は『大丈夫!』の一点張りです(笑) 。『みんなあるよ!スランプは!』みたいな。技術的なことはアドバイス出来ないですけど、接してもらいやすい環境をつくってサポートしていきたいです」

「今年の夏は特に暑かったので、飲み物を入れておくウォーターキーパーを、もう一つ買いました」

「普通、硬式のマネージャーは、情報収集やパソコン作業が多いんですけど、ウチはグラウンドに入りますし、ボールも出したりとか、練習中も支えられていると思います」

マネージャーとしての『極意』『ひみつ道具』

《マネージャーの極意》は『察知して動くこと』

「私はいつも動いていたい、アレしたいコレしたいってなるタイプなんで。視野を広げて周りを見て、何かできることが転がってないかな?っていうのを探します。選手から指示されなくても、自分で探して動くようにしてます」(中山さん)

バーベルを使ったトレーニング中にキャプテンが頭を痛打!

素早くスプレーを持って駆けつけた中山さん。しかし...「理恵ちゃん!コールドスプレー直で当てるのはいかんやろ(笑)」

《ひみつ道具》は『選手との距離の近さ』

「(選手から)恋愛相談とか受けたりします。後輩や同期問わず。彼女さんの誕生日プレゼントを一緒に選びに行ったり。それは喜んでもらえたみたいです!『告白しようか?』みたいな時もLINEの返し方など教えてあげたりします。そういう意味では私だけでなくマネージャーのみんなが、野球のプレーではない部分でも選手と近い距離でいると思います!」(野中さん)

2人の『ここが最高!』

3年生の二人にとっては、近づいてくる“将来”に向けての勉強も大切な仕事。

中学校の教師を目指し勉強に励む中山さん。なんとか時間を作って部活やリーグ運営にも参加するつもりです

「3年生になって教採(教員採用試験)の勉強をずっとしているんですけど、するとバイトの時間もなくなって、部活を削るしかないので、ちゃんとやれているのかどうか正直わからないです...。夜に講座が入ったりするので、教室とグラウンドを行き来して。でも楽しいし、あと『居心地がいい』んだと思います。大学って、結構、人と合わせる必要ないじゃないですか?でもここには必ず部員たちが居るので。みんなに会うためにここに来る。自分の居場所というか、居心地の良い場所なんだと思います」(中山さん)

学業とアルバイト、そしてマネージャーの仕事。忙しく過ぎていく毎日の中で、やりがいを持って続けていく部活動を『自分の居場所』と言える、その気持ちが最高です!

硬式野球部という場所

お互いを「杏ちゃん」「理恵」と呼び合う、中山さんと野中さん。それぞれにインタビューする中で、互いの良さを認め合いながら協力している様子がうかがえました。

出身も、学部も、目指すところも違うけれど「卒業してからも会いたい」仲間になった2人

「部としての目標はもちろん神宮出場なんですけど、この部活は、学生たちだけで色々工夫しながら頑張っているので。私的にはみんなをしっかりサポートしながら、応援しながら、ベストな形で試合にのぞめるように。そして、結果がついてきたら嬉しいな、と思います」(野中さん)

これからも選手たちを支え、見守っていく

自分の夢に向かいながら、高みを目指して鍛錬を続ける福岡教育大学硬式野球部。ここは、中山理恵さんと野中杏樹さんにとっての、大切な『居場所』です。

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