みつけだせ!僕らの最高のマネージャー!!「九州産業大学演劇研究部」

九州ウォーカー

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選手を支えるキラリと光る“最高のマネージャー”を発掘する連載。今回は「九州産業大学演劇研究部」です。

文化系の部活にはいわゆる“マネージャー”という存在はいませんが、その舞台裏は体育会系と同じく、「支え・支えられ」て成り立っています。今回は、次期部長就任が決定しており、今公演では裏方として舞台を支えている木下亜望(きのした・あみ)さん、そして、この舞台で主演を勝ち取った女優、上茂香織(かみしげ・かおり)さんにご登場願います!

主演をつとめる上茂香織さん


松尾スズキも在籍した歴史ある場所


九産大の文化系サークルの中でも長い伝統を誇る演劇研究部は、現在50人近い大所帯。年に4回ほどの公演を打っています。既存の戯曲を用いるのではなく、部員たちが書いたオリジナルの台本を持ち寄り、各作者のプレゼン後、部員全員の投票によって演目が決められます。この日は、冬季自主公演の本番を数日後に控え緊張感みなぎる稽古中。

今回の公演『夢題』の作・演出を手がける狩野龍太郎さん(左)


3年生にとっては就職活動を終えてから再び集う「卒業公演」まで、一旦活動を離れることになる引退公演。3年生を中心に音響・照明の確認や手直し、演技指導などに熱がこもります!この公演では演出補をになう部長の山田怜央(やまだ・れお)さんに学生演劇の魅力を語ってもらいました。

「教える人がいないんで、自分で思考したりとか、そこを大学演劇はすごくやらなければいけないんです。全て、自分たちで考えてやっているので。そこから、個性っていうのがいっぱい出てくるのが学生演劇の良さだと思います」

学内の大会議室に組まれたセットで稽古が進んでいく


細かい指示が与えられていく


舞台に立つ、上茂香織さん


2年生の上茂さんにとっては今回が初主演。小学校の頃にお芝居の経験があった上茂さんは、大学で再び演じることに目覚めます。これまでは脇で舞台を支えてきましたが、今回は部内のオーディションで主演に抜擢。プライベートのふとした瞬間にも、演技のことを考えてしまうそうです。

上茂さんは国際文化学部日本文化学科で学ぶ2年生


「小学校からだいぶブランクがあるので『わーこんな感じだったっけー!?』と思いながら。演じる上では、基本的な事ですけど相手のセリフを心で聞くようにしています。ちゃんと心で聞かないと、気持ちを返せないので。学生たちだけで舞台をつくるのは、大変ですけど充実感があります!」

「3年生が最後なので、そのプレッシャーを感じてます」


そして「将来のことはまだ考え中です。演劇については、とにかく、この大学生活で出しきりたい!と思ってます。短いからこそ、ここで全てを出そうと思ってます」と、上茂さんは語ります。

両手の指先を合わせて脈拍を感じる。この仕草で集中力を高める


裏側から支える、木下亜望さん


【写真を見る】次期部長の商学部商学科2年・木下亜望さん


もともと宝塚やミュージカルを「観ること」に夢中だった木下さんは、せっかくならば「やる側に回ってみたい」と思い大学で演劇をはじめました。今回はブースに入り照明を担当します。これまで役者として、裏方として、両面から舞台作りを経験してきた木下さんから見たその違いとは...?

「役者としてスポットライトを浴びるのはメッチャ好きなんですよ。目立ちたがり屋なんで(笑)。普段は出せない自分を出せるところは役者の魅力です!お客様からダイレクトに反応もいただけますし。裏方としては、やっぱり支える側なので、役者さんから『今回スゴいやりやすかった!』って言ってもらえると、頑張れるなぁ!と思います。そこに優劣はないです。みんなで作り上げていくものなので」

機材をコントロールする“ブース”から舞台を作っていく


実は極度のあがり症だったという木下さん。入部して最初に立った舞台のリハーサルでセリフを全て飛ばしてしまった経験が!。「でも、それで一回失敗したおかげで、あがり症が治りました。人前に立つのが怖くなくなりました!」。

「ここは役者も裏方も『やりたい!』と宣言すれば、やらせてもらえる環境です」


演劇部に入ってから、自らの成長を実感しているという木下さん。この公演のあとは部長として引っ張っていく立場となります。「『とりあえず、やってみよう!』の精神でウチはやっているので。演劇に関することで何かやりたいことがあるのだったら、ココに来たらなんとかなるよ!って。そこがウチの売りです!」

2人の『ここが最高!』


「みんなで舞台を作り上げていく事には、代え難い魅力があります!」(上茂さん)

「客席から見てる側ではわからない、いろんな裏側のスタッフさんの大変さだったりとか、例えば照明も実はこういう所まで計算し尽くされているんだな、っていう演出だったり。華やかに見える役者さんも、たった本番の1,2時間のために何ヶ月にわたって努力を積み重ねていたり。そうやって、舞台は支えあって作り上げていきます」(木下さん)

外部の劇団に参加する部員も多い


「自分が考えたプランを演出家がうまく調理してくれることもあります。そういう経験を今、役者として積ませてもらっています」(上茂さん)


先輩から後輩へ技術や心構えが伝えられていく


部員たちの、ぶつかり合う個性を生かしながら、それぞれの持ち場で力を出し合い、一つの舞台をカタチにしていく。そのために全力で頑張る姿が最高です!

新たなステージへ向けて!


「みんなの『演劇やりたい!演劇好き!』っていう気持ちが大優先。私は、みんながやりたいことをやりたいように出来る部活にしたい!と思ってます」(木下さん)

「部長として部を率いていくので、リーダーシップとか組織運営について考えたりすることが増えました」(木下さん)


木下さんを中心にして、これからますます新たな挑戦を続けていく九州産業大学演劇研究部の活躍に期待しましょう!

山本真己

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