因縁のスーパーマッチに興奮! 師弟に父子、”男の絆”がシリーズ屈指の熱さ!<連載/ウワサの映画 Vol.66>

東海ウォーカー

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「ロッキー」シリーズの新章として絶賛された「クリード チャンプを継ぐ男」の続編です、「クリード 炎の宿敵」! 前作でロッキーが一人前のボクサーに育て上げた、ライバルかつ親友だったアポロの息子・アドニス。肉体美がまぶしいマイケル・B・ジョーダン扮するその愛弟子が、今回、父親の弔い合戦に出陣します! 「ロッキー4/炎の友情」から30年以上もくすぶり続ける、アポロの命を奪った”対ドラゴ戦”の遺恨…。かっこよくアレンジされたあのテーマ曲に乗せられて、宿命の息子たちの激闘に大興奮し、一段と深まった師弟愛に大げさに感動しちゃった(笑)。

「ブラックパンサー」の敵エリック・キルモンガ―役も話題になったマイケル君が、再びアドニスを熱演! キュートなお顔とこのカラダ…、たまりませーん!©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


ロッキー(シルベスター・スタローン)の指導により、世界チャンピオンに上り詰めたアドニス(マイケル・B・ジョーダン)。彼のもとに、かつて父アポロをリングで殺したイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクターとの対戦話が舞い込みます。ロッキーの反対を押し切り因縁の一戦に臨んだアドニスは、ヴィクターの反則行為に勝利したものの納得のいく闘いができず、心身ともに調子を崩すのでした。婚約者のビアンカ(テッサ・トンプソン)の出産を控え、親になることへの不安も抱えるアドニスに、ロッキーは”父親という存在の大切さ”をアドバイスします。やがて娘が生まれ、「ボクシングが自分そのもの」と気付くアドニス。彼は、父の復讐のため、師匠ロッキーのため、愛する家族のため、そして”偉大な父”を超えるために、ヴィクターとの再戦に挑むことに…。

かつて、国の威信をかけた一戦でロッキーに敗れ、妻も祖国も特権も失ったドラゴ(左)。過去の栄光に執着し、「お前は野獣だ!たたき折れ!」と息子をけしかけます©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


アポロがドラゴに殺され、ロッキーが敵地・ソ連に乗り込み仇を討った「ロッキー4~」。当時のファイターたちはセコンドとして両コーナーに陣取り、今度はアポロ&ドラゴ両者の息子がヘビー級のタイトルを賭けて闘うっつう、スタローン入魂のシナリオです。ドルフ・ラングレン演じる”殺人マシーン”・ドラゴとロッキーの2ショット再び!の奇跡に感涙っ。

ドラゴ戦に挑んだ若きアポロは、セコンドのロッキーに「タオルは絶対に投げるなよ!」と念を押し…。ロッキーは、その悲劇のトラウマを引きずり続けています…©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


シリーズのテーマである家族と人生のドラマも、がっつり濃厚! 父の悪夢やチャンプの重圧、親になる責任と、幾重もの恐怖を拭おうと衝動的・感情的になるアドニス。父の再起の道具と化している愛情に飢えたヴィクター...。”父親”を通して繋がる青年2人の描き方が特に深かった。そしてロッキーが、2組の父子と新しい命を通じて自らの息子・ボビーとの関係修復へと歩み出し、アドニスとの師弟愛(波乱あり!)を強固にしていく姿で作品を引き締めてます。リングの上でも外でも、男たちの絆のドラマが骨太~。

ビアンカの聴覚障がいが娘に遺伝していたら…?とか、何かと不安の尽きないクリード。赤子をあやしていたら、自分が泣けてきちゃったりと大変です©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


映像も素晴らしくて、中でも、過酷な砂漠のトレーニング施設での猛特訓シーンが新しかったー。野外で血まみれでサンドバックを打ち、巨大ハンマーで地面をたたく…。自分を追い込み、生まれ変わる過程がプリミティブで神秘的。”自分自身に打ち勝つ”というシリーズの精神を象徴的に視覚化してました。”パワーVSスピード”を見せるファイトシーンの迫力も前作を上回り、ドローンや手持ちカメラを使い臨場感満点です。

193㎝、106㎏のドイツ出身のボクサー、フロリアン・ムンテアヌが演じるヴィクター…。そんなモンスターには、スピード&テクニックで勝負するしかない!©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


前作のライアン・クーグラーに変わり、新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.が監督を引き継いでいます。シルエットやスポットライトを多用した映像がクール!©2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


それにしてもスタローン…、落ち目だったラングレンに続き、今作では落ち目の元妻ブリジット・ニールセン(サイテーなドラゴの元妻役。「ロッキー4~」を機にスタローンと結婚するも2年ももたず離婚)をファミリーに招き入れちゃうとは、器デカすぎ(笑)。スタローンも含めて”私生活のゴタゴタ”の実録感がスゴいので、役者陣のプロフィールを把握しておくと数倍楽しめるよ!【東海ウォーカー】

【映画ライター/おおまえ】年間200本以上の映画を鑑賞。ジャンル問わず鑑賞するが、駄作にはクソっ!っとポップコーンを投げつける、という辛口な部分も。そんなライターが、良いも悪いも、最新映画をレビューします!  最近のお気に入りは「天才作家の妻 -40年目の真実-」(2019年1月26日公開)のグレン・クローズ!

おおまえ

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