江口カン監督独占インタビュー!明太子を題材にした感動の物語「めんたいぴりり」が、映画になって帰ってくる~PART2~

2019年1月8日 18:00更新

九州ウォーカー 川合知也(シーアール)

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

前回は映画『めんたいぴりり』の魅力を紹介したが、2回目となる今回は江口カン監督に独占インタビューを実施。博多華丸さんをはじめとしたキャストに対するコメントから物語の見どころなどを解説。映画公開直前に必ず読んでおきたい内容だ。

皆さんに観てもらって、どんな反応をするのか知りたい

映画「めんたいぴりり」の監督・江口カン氏。オシャレなベランダでインタビューを敢行

全ての画像を見る(8件)

――公開が近づいていますが、監督自身は気持ち的にどうですか?

江口カン監督(以下監督)「早く見てほしいし、皆さんが観てどう思っていただけるのか、反応が知りたいですね。僕にやれることは終わっているので、宣伝頑張ってほしいなって(笑)」

――関係者をはじめ、周りの人の反応はどうでしたか?

監督「華丸さんは、試写の時にいい顔をして出てきてくれました。大きな目を若干潤ませながら、開口一番『信じてよかった~』と。こちらからすれば、『疑っとったんかい!』って(笑)」

福岡出身の監督が福岡の人と作る映画

【写真を見る】寒い中で撮影された山笠のシーン

――地方ドラマからスタートし、舞台になって今回に映画になりました。ここまで辿り着いた一番の要因は何だと思いますか?

監督「いろいろあると思いますけど…。一番の要因は華丸さんや富田さんをはじめ、役者陣がちゃんと福岡の人ってことですかね。また博多弁は毎回悩むんですけど、間違いを含めてわりと僕が普段使っている言葉になっています。若干使い方に間違いがあるんですけど、そこはあえてそのままに」

――映画『めんたいぴりり』はどのような作品になっているのですか?

監督「最初の脚本では、最後に新幹線が通って明太子がバカ売れして終わる予定でした。でもそれはヤメて、今回は完成までの途中で終わらせることに。途中のエピソードについては、ドラマでもやったことのある内容を違うストーリーに置き換えてやってみたりしました」

博多華丸さんを想像した脚本

博多華丸さんが醸す唯一無二の存在感

――俳優としての博多華丸さんは、監督からしてどんな役者さんですか?

監督「ドラマからスタートして今回が3回目だから、僕らも華丸さんだと思って脚本書いている。僕が脚本上で迷っていたとしても、華丸さんだから大丈夫と思って現場はお任せしています」

――スケトウダラ(博多大吉)との掛け合いがとてもおもしろかったです。

監督「大吉さんとの掛け合いは一応脚本があって、言ってもらわないといけないセリフもあるんです。でも、それ以外は全てアドリブで。僕らも笑いをこらえて撮っています(笑)」

大人も子供も飽きさせない!

北九州市民球場で出演者に指示を出す監督

――俊之の息子・健一君(山時聡真)のクラスメイト英子ちゃん(豊嶋 花)のエピソードが大きくあり、丸尾(でんでん)や石毛(柄本時生)が登場。また、従業員の人たちの物語があります。テンポがよくて、緻密に計算されているように感じました。

監督「僕も脚本家の東 憲司さんもサービス精神が過剰すぎて、わりと詰め込みすぎなんですよ。飽きさせたくないし、飽きさせることに恐怖心すら感じる。そういう意味では、普通の映画よりはちょっとエピソードも多いし、テンポもいい。映画館まで来て、お金払ってもらう。それから2時間拘束して観てもらう。これぐらいサービスしてもいいかなって」

悪いことがあれば、きっといいことがある

海野夫妻が海辺で寄りそうシーン

――監督がこの映画を通して描きたかったことはなんですか?

監督「作品を通して描きたかったのは、“日常”には悪いことが起こるけど、きっとよいことあるよってこと。華丸さん演じる俊之が朝風呂に入るシーンには、そうした波のある一日一日をリセットする意味も込めています。さらにいうなら、その“よいこと”は、ひょっとすると周りのおかげかもってことですかね。そうした縁みたいなものは、巡り巡って結局自分に返ってくるものなのでしょう。俊之が『与えた恩は水に流せ、受けた恩は石に刻め』と家族に話しながら、自分の周りに無償の恩を与え続けるんですよ」

海野家の食卓に出ている明太子をチェック

このシーンでは食卓の明太子が整っている

――監督の注目ポイントを教えてください。

監督「ドラマではやっていなかったことにチャレンジしています。海野家の食卓の上にある明太子のアップを何回か入れていて、一番荒れているときは明太子がぐちゃぐちゃになっているんですよ。これが普段の日常に戻っている時は、おいしそうになっているんです。明太子の様子が家族の状態を表現しているので、そこにも注目してください」

ゴリさん=実はこの人の笑いが好き、斉藤さん=ナチュラルボーンバイプレイヤー、ぺぺさん=服を買えてよかったですね(笑)

真剣なまなざしで映画の魅力を話してくれた

――映画に出演しているゴリさんや斉藤さんは(ぺぺさんは映画に未登場)、九州ウォーカーで『ゴリパラ新聞』ページを担当しています。彼らについてどう思っていますか?

監督「これを言うと引かれるんですけど、実は僕はゴリさんの笑いが好きなんですよ(笑)。斉藤さんは上手。本人の表のキャラクターとは違うかもしれないけど、真面目で勉強熱心。生まれつきのバイプレイヤー。映画の中で松尾は一番熱い役だし、本人にもハマっていると思う。役と役者さんがハマるのは演出の喜びです。ぺぺさんは『めんたいぴりり』の撮影期間中は、コンビの仕事を1人でこなすから“いい稼ぎ時”だそうで。そのお金で大好きな洋服を買い漁っているらしいです(笑)。いつか「おいしい」役で出てもらいたいけど、一番おいしいのは最終回かもしれません(笑)」

僕と福岡の関係も成長している

後ろ姿でも語る監督

――監督は福岡出身ですが、どれぐらいの割合で福岡にいますか?また福岡についての想いを教えてください。

監督「年間の7割ぐらいは東京にいます。僕にとっての福岡は故郷というか何というか、そういう因縁めいたものだと感じています。以前は近親憎悪のような感情を抱いていた時期もありましたが、今は少しずつ変化してきている。僕と福岡の関係性も少しずつ成長しているんでしょうね」

――福岡に戻ってきたら必ず行くとこは?

監督「いくつかの馴染みの店には行きますね。特に鶏皮がスゴい好きで、最近行くのは上人橋通りにある『博多とりかわ焼き 隅』っていう店」

絶対に後悔はさせません!

――最後に読者に対してメッセージをください。

監督「役者・スタッフともどもサービスし切りましたので、決して後悔はさせない&飽きさせない映画になっていると思います。是非劇場に観に行ってください。明太子が絶対食べたくなるはずですよ!」

2回に分けて紹介してきた『映画 めんたいぴりり』の特集。福岡で生まれた明太子に情熱を注ぐ男とその周囲で起こるドタバタ劇。笑って泣いて、心温まるホームコメディを必ず劇場で観てほしい。

[めんたいぴりり]1月18日全国ロードショー / 出演=博多華丸、富田靖子、斉藤 優(パラシュート部隊)、瀬口寛之、福場俊策、井上佳子、山時聡真、増永成遥、豊嶋 花、酒匂美代子、ゴリけん、博多大吉、中澤裕子、髙田延彦、吉本実憂、柄本時生、田中 健、でんでんほか

【九州ウォーカー編集部/文=川合知也(シーアール)、インタビュー=安永真由(チカラ)、撮影=恵良範章】

この記事の画像一覧(全8枚)

大きなサイズで見る

キーワード

関連記事

ページ上部へ戻る