特別公開講座・横浜学「横浜と東海道」が開催!

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関東学院大学×横浜ウォーカーのコラボイベントとして開催されている特別公開講座「横浜学」。12月23日、第34回となる講義が開催された。テーマは「横浜と東海道」。

初めに登壇したのは東海大学教育開発研究センター教授の馬場弘臣先生。地域史の視点から江戸時代を問い直す研究を続ける馬場先生は、当時の東海道が担った役割と幕末期の出来事との関わりについて解説してくれた。1862年(文久2)に起こった「生麦事件」が与えた影響は大きく、江戸と京を結ぶ国の大動脈だった東海道は外国人居留民の多い横浜を避けたルートへの変更も検討されたという。横浜沖には賠償や犯人の引き渡しを要求するイギリス艦隊が集結し、将軍徳川家茂の上洛にも影を落とすことになったと説明した。

続いて登壇したのは国道愛好家であり著作家の松波成行先生。「ライフワークは国道です」と話し始めた松波先生は、国道という観点から横浜と東海道の歴史について語ってくれた。現在の国道1号は旧東海道をほぼ踏襲し、終点の大阪市までを繋いでいるが、明治時代に初めて制定された国道1号は東京と横浜港を繋ぐ道だったという。さらに「実は、東海道と国道1号線の起点・終点が一致したことは一度もありません」と意外なエピソードを紹介し、会場からは驚嘆の声が上がった。

最後に横浜市保土ケ谷区 区政推進課長の宮本薫先生が登壇。かつて幕府公認の宿場「保土ケ谷宿」としてにぎわった保土ケ谷区の歴史的資産を活用したまちづくりを紹介してくれた。特に旧東海道を象徴する松並木や一里塚を再現する「松並木プロムナード」は区民のアイデアが採用され、区民が主体になって進められている事業だという。宮本先生は「保土ケ谷宿をきっかけにした歴史のまちづくりは、しっかりと未来に繋がっています」と力強く語り、講義を締めくくった。

日本を象徴する道である東海道をテーマに、たくさんの興味深いエピソードが語られた今回の講義。東海道の楽しみ方に、また新しい視点を与えてくれる内容になった。

次回は「横浜とラグビー」をテーマに2019年2月下旬に開催予定だ。

横浜ウォーカー編集部

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