大阪通の貫地谷しほりがAKIRAに勧めた大阪のうまいもんとは? 映画「この道」大阪舞台挨拶
関西ウォーカー
稀代の天才詩人・北原白秋の半生を、秀才音楽家・山田耕筰との友情と白秋を取り巻く様々な人物とともに描いた映画「この道」。北原白秋を大森南朋、山田耕筰をAKIRAが演じ初のW主演、「ツレがうつになりまして」、「八重子のハミング」など多数の作品を手掛ける佐々部 清監督がメガホンを取り、1月11日(金)より公開されている。1月13日(日)大阪市中央区にある「TOHOシネマズなんば」にて上映後に舞台挨拶が開催され、山田耕筰役のAKIRAと北原白秋の3番目の妻・菊子を演じた貫地谷しほりが登壇した。

朝一番の回の上映後ということもありAKIRAが「朝早くからこれだけの皆さんが集まって下さり、本当に嬉しいです」と労いの言葉を掛け、「本日は昨日(東京の舞台挨拶で)すごく盛り上げて下さった柳沢慎吾さんは不在ですが、貫地谷さんと皆さんと楽しませていただきたいなと思います」と第一声。続いて貫地谷は「女性が多いので、朝早くからきっとメイクして、お洒落して来られたと思うのですが、私達も6時の新幹線に乗って参りました。気合は十分です!」と笑顔で挨拶した。
ちょうど1年前の今頃、京都や和歌山で撮影が行われた本作。AKIRAは、息が白く出るのを抑えるため、氷を舐めて口の中を冷やしてから撮影を行ったといい、「それでもシン・ゴジラのように白く息が出ちゃうくらい寒かったのですが…」と苦悩を明かした。地方でのロケということもあり、大森南朋とは何度か食事に行ったり、カラオケに行ったりし、「この道」を熱唱したというエピソードも明かされた。

大森南朋との共演についてAKIRAは、初対面の前に大森が出演している映画「アウトレイジ 最終章」(北野 武監督)を観たため狂気な印象が残ってしまい、初めはとても緊張していたが、撮影現場に行くと、愛情たっぷりな北原白秋になりきった大森がいたため、安心して付いて行けたと語った。一方貫地谷は、かつて同じ作品に何度か出演したことがあるが、長時間に渡り演技をしたのは本作が初めてだったため、どんな感じかと思っていたが、「これはお芝居なのか、素なのかという境目がわからないくらいだった。未だに大森南朋さんというのはどういう方なのかというのがわからない」と正直な感想を述べた。

劇中のAKIRAと大森の乱闘シーンについて貫地谷は、2人で丁寧に段取りを決めている姿がすごく可愛かったと明かし、それについてAKIRAは、「山田耕筰と北原白秋との乱闘なので、『どうしましょうか。ここで僕投げましょうか。じゃあ僕いきますね』というやりとりをしていました」述べ、劇場を爆笑の渦に巻き込んだ。
またAKIRAは本作で60代の山田耕筰を演じるにあたりハリウッド級の特殊メイクを施したといい、まず準備のために2週間前に顔の型を取り、更に撮影当日にはメイクに6時間も掛けるという大掛かりなものであったと言及した。
続いて、箱根にある「富士屋ホテル」でも撮影が行われたことについて触れられた。同ホテルでのロケは、邦画では本作が初めて撮影の許可が下りたといい、現在は改装中であるため、本来の姿として残っている作品としては、本作のみになるという。

大阪での舞台挨拶ということで、話題は大阪についてとなると、貫地谷は「以前朝ドラ(『ちりとてちん』)を撮っていたので、10ヶ月位住んでいて、自転車で色んなところに行っていた」と述懐、更に「来ると必ず『とん蝶』を買います!」と明かし、AKIRAが「初めて聞きました」と述べると貫地谷は、「新大阪の駅やデパートとかにも売っています」とAKIRAに食べるようにと促した。一方AKIRAは、「大阪と言うと肉まん」と述べるとすかさず貫地谷が「551!やばいですね」と述べると、AKIRAは、「それしか食べたことがないですね」と残念そうに語った。
メディア向けのフォトセッション後には、サプライズ企画が!観客に10秒間の撮影タイムが与えられ、観客皆がこぞって撮影を行った。

最後に貫地谷は「この映画は、本当にいた人達が出ている訳だが、私たちの仕事は無い話を作ったりして、それをあるかのようにする場合もあるけれど、もう一つの役割として、こういう歴史があるということを知っていただくきっかけになるものをお届けすることも女優としての役割だと思っている」と述べ、「この作品をどんどん観てもらい、宣伝してもらって、こういう歴史があるんだということをいろんな人に知ってもらいたいなと思う」と、本作に懸ける想いを語った。続いてAKIRAは、「童謡100周年を迎え、100年歌い継がれてきた『この道』という曲や沢山の童謡。本当に様々な人達の想いでここまで来たんだなと改めてこの映画を観て思った」と述べ、「瀬戸内寂聴さんも仰っていたのだが、今の時代に通ずるメッセージ性がこの映画には入っていると思うし、反戦へのメッセージであったり、今の世代に伝えなければいけないことだったりが童謡とともにいっぱい詰まっていると思う。観て何かを感じていただけて、周りの方に伝えていただけたら、きっとまた10年、20年、30年…と童謡が語り継がれていくのではないかと思う」と語り、大きな拍手とともに舞台挨拶は終了した。
南華凛
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