北海道に世界基準の巨大リゾートが誕生!?初のIR誘致イベントが札幌で開催
東京ウォーカー(全国版)
観光産業のキラーコンテンツといわれ、地域にもたらす経済効果の高さや地域振興の起爆剤として、いま注目を集めている統合型リゾート(IR)。多くの人や企業にIRの目的や魅力を知ってもらおうと、北海道では初となるIR展示会「第1回北海道IRショーケース」が1月9日・10日、札幌のアクセスサッポロで開催された。


会場には世界の大手カジノ運営企業7社やIRの誘致を目指す北海道の自治体など、約30団体がブースを出展。IR運営企業のブースでは、各国で展開する施設の世界観をパネルや映像を通してPRし、注目を集めた。



とはいえ、「そもそもIRって何?」と思った人も多いはず。
「IR」は統合型リゾート(Integrated Resort)の略称で、5つ星ランクの宿泊施設や国際会議場、レストラン、ショッピングセンター、さらにカジノやそのほかのエンターテインメント施設を含む複合的な観光施設のこと。国内外の観光客はもちろん、ビジネス客や一般市民も楽しめる大規模リゾートだ。シンガポールのマリーナベイ・サンズやマカオなどがその代表例といえば分かりやすいだろう。
昨年7月に成立したIR整備法によって、全国でカジノを含むIR施設を最大3カ所設置できるため、北海道を含む複数の都道府県などが誘致に意欲を見せている。

堀正人実行委員長にイベント開催の趣旨を聞いた。「IR=カジノという偏ったイメージを払拭し、IRの真の目的や効果を多くの人に理解してもらうのが一番の目的。IRオペレーター(運営企業)による、世界基準の明るく楽しいイメージを知ってもらいたい」と、意義を説明。「広域周遊を楽しんでもらえる滞在型の観光を北海道で実現したい」と話した。
会場には、IR誘致に名乗りを上げている苫小牧市、釧路市、留寿都村の3地域もブースを構えた。苫小牧市国際リゾート戦略室の成田 晃さんは「苫小牧は新千歳空港から車で10分。高速インターも近くて港湾もあり、陸・空・海からアクセスできる」と、アクセス面のメリットを強調する。


「苫小牧は工業のイメージが強いかもしれないが、支笏湖や樽前山といった自然豊かな街でもある。大自然を生かした未来のリゾートを作り、北海道の魅力の全てを知ってもらえるショーケース、ハブとしてのIRを目指したい」と力強く語った。

IR運営企業の中でも、ひときわ大きなブースと展示の派手さで存在感を示していたのがハードロック・ジャパンだ。「ハードロック」といえば、多くの人はアメリカンレストラン「ハードロックカフェ」を思い浮かべるだろう。
ハードロック日本法人のアド・マチダ社長によると、「ハードロックは20年以上前からIRを手がけており、現在は世界75カ国でカフェをはじめホテルやリゾート、カジノなど200店舗以上のエンターテインメント施設を展開している」というから驚き。世界有数の大手IR企業なのだ。

同社が発表した苫小牧市でのIR構想には、ギター型の外観がインパクト大の「ハードロックホテル」をはじめ、ライブ会場やブロードウェイシアターなどエンターテインメント企業らしい要素が満載。「私たちが目指すのは、音楽を軸として8歳の子供から80歳のお年寄りまで楽しめるリゾート開発。アイヌ文化を紹介するアイヌビレッジなども計画している。北海道の魅力を生かした親子3世代で楽しめる空間を作りたい」と話した。
たとえカジノを利用しなくても、宿泊やショッピング、アクティビティなどさまざまな体験ができるのが「IR」であると知った今回のイベント。果たして北海道にIRは誕生するのか?この先の動向に注目したい。
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