17年ぶり!「ヌードの夜」シリーズ最新作に竹中直人が出演!

関西ウォーカー

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奇才・石井 隆監督が、代行屋の紅次郎と殺人を犯した女の情愛を描いた竹中直人主演作「ヌードの夜」('93)。その続編ともいえるシリーズ最新作が17年ぶりに登場! 紅次郎は母娘の狂気に満ちた完全犯罪に巻き込まれていってしまう…。前作に続き、主人公を演じる竹中が今作への思い入れを語ってくれた。

─前作より17年ぶりのシリーズ最新作となりますが、竹中さんから石井監督に“やりましょう”と声をかけられたそうですね。

「石井監督が描く“堕ちていく男女”の世界観や、あの濡れたような質感や狂気、悲しみに満ちたような映像が好きだから、また一緒に映画を作りたいと思っていたんです。一番最初に監督とお会いしたのは『天使のはらわた 赤い眩暈』('88)でした。でも、元々のタイトルは“ヌードの夜”だったんですよ。そのタイトルだと作品の世界観がいまいちわかりにくいということで、変わってしまったんですが、僕は“ヌードの夜”という言葉の響きがすごく好きで。それで前作が生まれたんです。その後も監督には“「ヌードの夜」みたいな作品をまたやりたいよね”って話をして、すでに脚本も出来上がっていたんです。17年経って、やっとこの映画に協力してくれる人たちが現れて、カタチになったわけです」

─ヒロインを演じた佐藤寛子さんは今回、石井組初参加にしてヌードを披露するなど、かなり体当たりの演技をされていますね。

「実は数年前から寛子ちゃんとは、一緒にお酒を飲んだりしていて。今回、仕事で一緒になるのは初めてだったので“やっと一緒の現場だね”ってうれしかったですね。僕は、濡れ場のシーンで女優さんがOKであれば“前張り”はしないんです。それぐらいさらけ出してしまったほうが、お互い緊張しなかったりするんですよね。でも、寛子ちゃんは大変だったと思いますが、ものすごいエネルギーで演じてくれました」

─竹中さんがシリーズ2本を通して思う紅次郎の魅力は?

「紅次郎は人生を捨てたような男で、そんな彼が女性とどんどんと堕ちていってしまう姿が魅力的ですね。健康的な男よりも、ちょっと沈んだ雰囲気の男のほうが演じるには気持ちがいいです(笑)。実生活だったら嫌だけど、理性と狂気の2面性を持った女性に惹かれていく彼の気持ちはわかります。危険と知りつつ近づいてしまう…魂同士が反応するという感覚ですよね」

─実際に、女性を恐ろしいと思ったことはありますか?(笑)

「本質的な“冷たさ”は男性よりも女性のほうが上かなと思ったりしますが、女性からするとまたその逆ですよね…。あんまり掘り下げたくないですね、傷つきたくないですから(笑)」

─17年ぶりに紅次郎を演じて、役に対する解釈は当時と変わりましたか?

「役を演じる時は、あれこれ考えないでやっていて、今回はとにかく石井監督とまた映画が作れるんだっていううれしい気持ちでいっぱいでした。監督とも特に役について話をしていないんです。信じられるのは現場の空気だし、監督を愛し、愛されたいという気持ちで現場にいました。役は作るものではなく生まれてくるものだと思うし、台本も読み込まないでやるくらいのほうが演じていて楽しいんですよ」

【取材・文=リワークス】

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