大野拓朗インタビュー 2度目のロミオ役 幸せオーラを振りまいて
関西ウォーカー
連続テレビ小説「わろてんか」や大河ドラマ「西郷どん」をはじめ、映画や舞台に活躍著しい大野拓朗。シェイクスピアの悲恋の名作をロックに乗せて描く「ロミオ&ジュリエット」を「世界一好きなミュージカル」と言う彼が、2017年に続き再びロミオを演じる。

前回公演で「やっぱりミュージカルってすごいなぁって、改めて実感しました」と作品へより一層の愛を深め、2回目の主役に「とっても幸せです!」と笑顔で質問に応える。自分の想いをちゃんと伝えたいという姿勢は作品への愛にあふれ、爽やかな笑顔が会見場の全員をも笑顔にする。いまや、公演スタッフもラジオのパーソナリティもカメラマンも記者も、来阪するたびに業界関係者に彼のファンが急増中だ。そんな大野のロミオ再挑戦。関係者を魅了する彼の来阪会見&インタビューを紹介しよう。
【世界一好きと言う作品の魅力】
2011年の初演を観た時の衝撃がすごくて。歌が全曲好きというミュージカルに初めて出会ってドハマリして、3回チケットを買ってファンとして楽しんでいました。CDも買って、毎日毎日、こんなふうに歌えるようになりたいと思いながら家でも移動する車の中でも歌っていたので、5年後にまさかロミオをさせていただけることになるとは思ってもみませんでした。
2017年の公演を終えてからの2年間もずっと歌い続けていたのですが、全く飽きないし、どんどんうまく歌えるようになって楽しくなってきて。何年歌い続けても飽きないパワーが僕にとっては一番魅力的ですね。
「ロミジュリ」は王道のラブストーリー。2人の間に大きな壁があって、だからこそ燃え上がって突っ走ることが出来て、最後は悲劇として終わる。誰が見ても共感できる話だから、長い間世界中で愛されているんだろうなと思います。
【曲の魅力】
老若男女すべての方々に染み入る曲だと思うんです。それぞれの楽曲がシーンに合わせてほんとにピタッと来る! っていう感じの作曲。「世界の王」はポップスにロックやシャンソンみたいな部分もあり、「エメ」はゴスペルっぽい厳かな雰囲気。いろんな表情を持った曲があるところが魅力ではないでしょうか。
【前回の手ごたえ】

手ごたえは正直ありました(笑)。大阪公演で僕が客席から出てくる時に拍手が起こるという、すごくうれしい体験があって。“あ、受け入れてもらえてるんだ”と感じましたし、ほんとに幸せだなと思います。また今回も呼んでいただけたので、ちゃんとロミオをまっとうできたかなっていう実感はあります。
前回、自分が思っている以上の力が出たと思っていますし、たくさんの新たな発見がありました。だから今回、もっともっとさらに、いろんな予期せぬ進化があったらいいなと思っています。
【前回から変わったこと】
自分自身の実感としては、ちょっと自信が付いてきたことです。この2年間にほかのミュージカルでも主演させていただいたり、「わろてんか」でプロに交じってM-1に挑戦したり、大河ドラマでは鈴木亮平さんや瑛太さんたち諸先輩方と身近で触れ合えて、人として大きく成長出来たかなと思います。それが自信につながっているというか、去年30歳になりましたし、大人になったなと。この2年の人生経験は、大きかったですね。
【意気込み】
前回は2012年の「エリザベート」から5年ぶり、人生2度目のミュージカルで、ただただ一生懸命ロミオを全うしようと突っ走りましたけど、まだまだ歌もダンスも追いついてない部分がたくさんあるなと。だから今回、前回よりももう少し自信をもって、余裕を持って、冷静な目を持ちながら演じることが出来るかなと思っています。
前回に難しいと思った歌、クリアできました(笑)。ダンスも、体をより自由に扱いやすくなったという感覚があるので、前より高いクオリティを目指して、かっこいいダンスをみなさんにお届けできると思います。
この2年間でさらにパワーアップしたと自負しています。肺活量も含め歌の技術スキルも成長しています。だから今回は、より大きく、よりダイナミックに、そしてより繊細に、ロミオとして「ロミジュリ」の世界を表現出来たらと思っています。頑張ります!
【かっこいいロミオの秘策】

最近、色っぽいって言われることが多くて、僕の辞書の中にはなかったワードなんですよ、色っぽいなんて。ちょっと加筆されたかなぁと(笑)。客席に向かって歌うシーンで、今回は1人1人目を合わせて、その人たちをとりこにしてやる!って思いながらやろうかなって思っています。でもこの作戦、言っちゃったらどうなるんだろう(笑)。
【共演者について】
葵わかな(ミュージカル初挑戦):新鮮でもあり、複雑です。朝ドラでは芸人たちのおかあちゃんだったのに、恋人になると思うと…まだ不思議な感覚ですね。彼女はミュージカルが大好き。器用で、精神的にもすごく強い人で、歌稽古もめきめき上達してて、すごいなぁと思いながら見ています。
生田絵梨花・木下晴香:いくちゃんは強い、晴香は柔軟っていう感じ。2人とも2年間にたくさん経験を積んできているから、今回どんな印象になるのか楽しみですね。
古川雄大:透明感というか、涼やかというか。色でいうと、僕が赤で雄大さんが青だと感じています。でも雄大さんはどこか影があって、はかなく切なげという感じが強いかな。
僕はほんとにこの作品が大好きだから、Wキャスト、トリプルキャスト、全部観てほしいです!
【皆さんへのメッセージ】
2017年の時もずうっと言い続けてきたんですけど、この梅田芸術劇場で過ごす3時間あまりの時間が、皆さんにとって一生の宝物になるような素敵な時間に必ずしますので、楽しみに待っていてください!
【舞台以外の時間の過ごし方】
公演の日の後は、ホテルに帰って、その日の録音を聴いたりモニター映像を観て、歌や芝居やダンスをチェックして日々反省会をしたりしているので、けっこう大忙しです。
前回のロミジュリの時は、大阪に知り合いがそんなに多くなかったんですけど、「わろてんか」で1年間大阪に住んでいたので、いろいろ刺激的な友達がいっぱい増えて。だから今回の大阪公演は忙しくなるぞ~と思ってます(笑)。今、東京よりも大阪の方が友達多いので、一緒にご飯を食べに行ったりするのに2週間じゃ足りないです(笑)。
【大阪で行きたいところは】
南船場のイタリアンと、日本橋のおでん屋さんとお鮨屋さんです。今回はカンパニーのみんなも連れていこうと思ってて。南船場のイタリアンはめちゃクチャ美味しいし、ワインもいっぱいあるし。オーナー兼シェフの人と仲良くて、いろいろワインを教えてもらっているんです。そういうお店、東京にあんまりないんですよね。
東京こそ、僕、ほんと外を出歩かないんですよ。家でやらなきゃいけないこといっぱいある。録画したドキュメンタリーやドラマを見なきゃいけないとか、ずっと歌の稽古をしていたりとか。あと、東京だと友達とご飯に行く時間を合わせるのが大変。大阪は東京より動きやすいし、お店のオーナーの友達とか多いから、1人で行っても楽しいし。大阪では超充実ライフです(笑)。
【大阪大好き】
大阪に永住したいぐらいです。僕、大阪の人、大好きなんですよね。裏表がないというか、本音そのままで話してくれるから付き合いやすくて。僕も全部ド直球でさらけ出したいタイプだから、それをすごく大阪の人たちは受け入れてくれるんですよね。
【モットーは「いつも笑顔で」】
今日1日いい日だったなぁって毎日思えるような日々にしたいと、最近より強く思うようになってきています。笑顔でいるために頑張る、努力する。心から笑えるように結果を出すぞっていう、自分のための教訓です。
おおのたくろう●1988年11/14、東京都生まれ。10年、映画「インシテミル~7日間のデス・ゲーム~」で俳優デビューし、12年の「エリザベート」でミュージカル初舞台。最近は連続テレビ小説「わろてんか」(’17~’18)や大河ドラマ「西郷どん」(’18)、映画「台湾より愛を込めて」(主演 ’18)、「旅猫リポート」(’18)などに出演。映画は3/15㊎公開の「Bの戦場」ほか多数控えている
STAGE ミュージカル「ロミオとジュリエット」チケット発売中

公演期間:3/30(土)~4/14(日) 会場:梅田芸術劇場メインホール 潤色・演出:小池修一郎 出演:古川雄大/大野拓朗(Wキャスト)、葵わかな/木下晴香/生田絵梨花(トリプルキャスト) ほか 価格:S¥13,000、A¥9,000、B¥5,000 お問い合わせ:06-6377-3800(梅田芸術劇場) HP:http://romeo-juliette.com/
≪ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」追加公演決定!≫
上演200回達成を記念し、1幕と2幕で出演者が変わる“200回スペシャルバージョン”追加公演が決定!
一般発売:3/16(土)10:00 公演日時:4/12(金)18:45 出演:(1幕)古川雄大、葵わかな、木村達成、平間壮一、廣瀬友祐、大貫勇輔、(2幕)大野拓朗、木下晴香、三浦涼介、黒羽麻璃央、渡辺大輔、宮尾俊太郎追加公演専用HP:http://romeo-juliette.com/news/info/add200anniv.php
高橋晴代
この記事の画像一覧(全4枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介