オリンピック競技になり注目を集める“スケボー”、その魅力は「世代を超えた人と人とのつながり」にあり?

2019年3月19日 18:30更新

東海ウォーカー 吉川明里

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2020年の東京オリンピックで新たに正式競技に採用され、大きな話題となった「スケートボード」(以下スケボー)。オリンピックというと”競争”というイメージだが、スケボーといえば、実際に思い浮かべるのはストリートをかけ走るスケーターや、公園で若者が集まって楽しそうに滑っている姿ではないでしょうか。

そこで今回はスケボーに興味をもった人にとって、身近な選択肢になるであろう”街のスケボー”に注目。スケートパークにお邪魔して、その魅力を聞いてみました。

スケーター御用達のブランドはありますか?-「みんなDickies(ディッキーズ)履いてるかも。動きやすいし安い。古着だと柔らかくて動きやすいから1000円から2000円位のを履いてる」/ Mio

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「10人始めたとしたら、残るの2人くらいかも。オーリーとかの壁越えたら、無限に可能性が広がるんだけど」/ Mio

●「中津川スケート広場」(岐阜県中津川市)

【今回話を聞いた人】

Mio(以下M):1995年生まれ。社会人。スケボー歴6年 / IG:@nandemoeewa30

Takafumi(以下T): 1999年生まれ。学生。スケボー歴3年 / IG:@tk_skbe

Reon(以下R):2001年生まれ。学生。スケボー・BMX歴3年 / IG:@reon_imai_

「ちょっとの遊び心があって、悪さもあって、危険もある。なおかつクリエイティブさがあるっていうのがおもしろい」

――東京オリンピックにも正式競技としてスケボーが採用されましたよね。今のスケボーシーンをどう思いますか?

M:スポーツなんだけど、スポーツらしくないのがスケボーの魅力。決まりがあまりないからね。ストリート行くと、何してもいいからそれがおもしろさの一つだと思う。今は勝負もあるんだけど、それ以上に技をビデオとかで撮って、編集してどれだけかっこいいかみたいなのが多いかな。スケボーって、ちょっと遊び心があって、悪さもあって、危険もある。なおかつクリエイティブさがあるのがおもしろさだと思う。

「音楽は90sのUS HIPHOPからCHILLな曲が好きです」/ Reon

「スケボーがなかったら、絶対に仲良くなれてないと思う」

――みんな結構年が違うのに凄く仲が良さそう。MioさんとReonさんは6歳差ですよね。3人もここで仲良くなったとのことですが、そのきっかけは何だったんですか?

【写真を見る】「”スポーツっぽくない”のが魅力」。スケーターが語る、スケボーの面白さって?

M:それぞれが仲良くなるきっかけは大抵「この技教えてください」みたいな感じかな…?で、ちょこちょこ喋るようになって次第に仲良くなるかも。

ーー初めましての人に対しても、積極的に話しかけられるのがすごいですね。

M:僕自身初心者の人が来たら、(初心者の人は)きっとやりづらいと思うから、ちょこちょこ喋りかけるようにしてます。

R:結構アットホームな雰囲気だから、初めてきても「あ、この人何回か会ったことあるかな」って思わせる雰囲気があるから話しかけやすい。

T:確かに。

M:それに同じ趣味の人の方が話しかけやすいっていうのはある。

R:誰かがトリック(技)を達成したらみんなで「おー」って拍手したりする(笑)。挨拶もちゃんとするし、些細な所もしっかりしてるね。

この日の気温は7度!朝は雪も降っていたのに、みんなすごい!

M:スケボーって、人と人を繋ぐっていうのが1番の魅力だと思う。その要素がなかったら多分誰もハマらない。みんな、年代が違うんだよね。スケボーがなかったらみんな仲良くなってないと思う。言語みたいに人との距離を近づけるツールが、俺らにとってはスケボーなのかも。

滑るだけじゃない、スケボーのクリエイティブな魅力

――Reonさんが練習中ずっとトリックの撮影をされていたのが印象的です。このカメラはなんですか?

「普段は、インスタ等で見た技を練習してます」/ Reon

1995年にSONYから発売されたカメラ「VX-1000」

R:これは、1995年にSONYから発売されたVX-1000というカメラです。

――すごい!最近では、一眼やGoproなどのカメラも出てきていると思うんですけど、あえてそれを使う理由はなんですか?

R:古き良き時代を忘れないようにしたいのと、形がかっこいいからです。そのカメラで数々の名作が作られているので、自分もそんな風に作りたいと思って、あえて。ほりえぐみっていうBMXチームのビデオを見て自分もこんな風に撮れたらいいなと思ってはじめました!

シューズは圧倒的なVans率

「Vans」のシューズ

スケーターが集う店「tocoro burger」

パーク以外の交流はあるのか尋ねると、基本休日はみんなスケボーだから…とのこと。ただ、みんながよく行くお店があるとのことでMioさんに連れて行ってもらいました。

店の名前は「tocoro burger」。この店を営むトコロさんも、休みの日にはパークを利用するスケーターだそうです。

休みの日はスケボーをしているという店主のトコロさん

注文したのは、Mioさんのイチオシ「チリビーンズバーガー」(1100円)。ボリューミーなお肉と、ちょっぴりピリ辛なチリビーンズの相性はヤミツキになりそう!食事をしながら、店内で話を聞いていると「(トコロさんの)顔見たら、寄らない訳にはいかないでしょー!」と急きょ地元のお母さんも参加することに。スケーターの集い場は、スケーターのみならず、地元の人にも愛されるハンバーガーショップでした。

「tocoro burger」の「チリビーンズバーガー」(1100円)

今回実際に話を聞いてみて、幅広い世代の異なるバックグラウンドを持つ人たちがスケボーという共通の趣味だけで強く繋がっているのだと実感。InstagramやTwitterなど、SNS上で繋がる趣味友が多くなっているなかで、街のスケーターたちの間にはリアルな繋がりが生まれていました。

「カルチャー」「スポーツ」、はたまた「不良の遊び」等々、まだまだ様々なイメージが飛び交うスケボー。ある意味スポーツらしくない、クリエイティブさやカルチャー要素のもつスケボーのオリンピック参入は、来年の東京オリンピックをさらに盛り上げてくれるかもしれません。

「tocoro burger」住所:岐阜県中津川市太田町2-3-24 / 電話:080-6949-1056 / 時間:火曜~土曜 11:30~14:00、18:00~21:30、日曜 11:30~14:00 / 休み:月曜

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