サッカー日本代表・長友専属の加藤シェフが語る「持久力がアップする食事」
東京ウォーカー(全国版)
3月3日(日)に迫った東京マラソン2019。近年のマラソンブームもあって、東京マラソンに参加しない方でも、普段からマラソンを楽しんでいる方は多いと思う。そこで気になるのは、「より長い距離を走るにはどうしたらいいのだろう?」という悩み。このテーマを食事の面から考えるイベントが行われたので、参加してみた。

アメックスのランナーサポートプログラム「#amexrun for 東京マラソン 2019」
このイベントを主催したのは、東京マラソン2019のオフィシャルパートナーであるアメリカンエキスプレス。同社は参加ランナーやランニングを楽しむ人に向けて、ランニングステーションでのウェア貸出など各種サポートを行っている。サポートの中には、スマートフォンでランナータイプを診断するアプリケーションを提供し、それぞれのタイプに合ったアドバイスを提供するサービスも。

こうした取り組みの1つとして、ランナー向けのセミナーを開催。1回目はスタンフォード大学のアスレチックトレーナーである山田知生氏を講師に招き、呼吸法の指導を。そして2回目となる今回は、サッカー日本代表の長友佑都選手の専属シェフである加藤超也氏による、持久力がつく食事法の紹介だ。会場では、多くのランナーがメモをとりながら真剣に話に耳を傾けていた。

「2年間怪我なし!」の「ファットアダプテーション食事法」とは!?
加藤氏は3年前から長友選手の専属シェフとして帯同。現在、は長友選手、同じくサッカー選手の岡崎慎司選手をはじめ、さまざまなアスリートのサポートを行っている。
さて、ではその食事とはどういったものなのだろう。加藤シェフはタンパク質(P)、脂質(F)、糖質(C)のバランスと栄養素が重要だと語る。

中でもPFCバランスは特に重要で、従来「良い」と言われていた「エネルギー源である糖質を中心とする食生活」ではなく、脂質の割合を増やした食事法がよいそうだ。

加藤シェフはこれを「ファットアダプテーション食事法」と呼び実践。それが結果として故障しない体づくりであったり、長時間にわたってパフォーマンスを維持する食事法だというのだ。

「長友は以前、プロテインなどを利用していましたが、今は食事から栄養を摂っています」と、食生活を抜本的に改革したエピソードを披露。さらに加藤シェフによると、「運動後30分で食事をするのが効果的」とのこと。激しい運動を行った直後に食事というのは驚きだ。



セミナーでは、実際に長友選手が好んで食べているという2種類のポタージュスープが登場。実際に食べてみたところ、イメージする健康趣向の薄味、淡白といったものではなく、結構しっかりとした味付けで、素材の旨味が充分に感じられた。
実は持久力が付く「お魚定食」
参加者からは「毎日こういったメニューは作ることができない。どうすれば?」といった質問も。

加藤シェフは「そうだと思いました」と会場の笑いを取りながら、「例えば、お魚定食とかはいかがでしょう。注文する際に、ご飯は少し少なめにし、その代わりに主菜を一品増やすのです。特にお刺身がいいですね。私は魚の油に注目しています。スーパーなどで手軽に生魚が食べられるのは日本だけですので、ぜひ活用してください」とアドバイス。


さらに「運動後30分で食べるのは……」という質問に対して「たとえば鉄火巻などはいかがでしょう。自分はあまりコンビニに行かないのですが、ツナとタマゴのサンドウィッチもいいかもしれません。これでしたら手軽に栄養が摂取できるのではないでしょうか」とのことだった。
スポーツというと、どうしてもストイックな食事や、プロテインといったものをイメージしがちだが、最新の栄養学ではちょっとだけ気を配った食事がベターなようだ。ぜひ参考にしてほしい。

栗原祥光
この記事の画像一覧(全15枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介