昭和の香りが残る関内エリアはネコに優しい町だった

横浜ウォーカー

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ソウルミュージックが流れる老舗喫茶店でマスターと暮らす2匹のネコ


おとなしいが、やきもち焼きの一面もあるなっちゃん(14歳)(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


【写真を見る】生まれつき片足のないもも(14歳)。なっちゃんの約8か月違いのお姉さん(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


寝起きにはマスターからなでてもらうのが好きなもも(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


横浜の関内エリアは昭和の雰囲気が残るノスタルジックな街。ここは昔からノラネコが多く住み、地域の住民と共存をしており、今でもその名残がちらほら。

黄金町駅から徒歩5分ほどにある約35年の歴史を誇る「TAKEYA」。ソウルミュージックが流れ、木のカウターなど昭和の渋さが感じられる喫茶店で、マスターと共に暮らしているのが、「もも」と「なっちゃん」の姉妹ネコ。もともと2匹の母親が突然子供を咥えて店に入ってきたのがきっかけで、ネコを飼うことになったという。キジトラの「もも」がお姉さんで、生まれつき片足がないが、そんなことを感じられないくらいにどこでも登っていくなど元気。一方の妹の「なっちゃん」はおだやかな性格だが、「もも」にカメラを向けているとその間に入ってくるなど、やきもち焼きな面も。2匹ともカウンターでお客さんを迎え入れたり、イスの上で寝たりして、ゆったりとした時間の流れる店内でマスターと常連客の穏やかな笑顔に包まれて暮らしている。

看板メニューのナポリタンとネルドリップのコーヒーのセット(800円)(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


創業約35年の喫茶店の老舗(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


店は、マスターが注文を受けてから丁寧にいれるネルドリップのコーヒーが自慢。口当たりが柔らかく飲みやすいのが特徴だ。また、絶妙な味付けのナポリタンや、カレー、サンドイッチなどの料理とのセット800円(料理単品650円)が人気。ノスタルジックな店内で、ソウルミュージックを聞きながら味わうコーヒーとナポリタン、そしてネコを見ながらゆったりとした時間を過ごすのも最高だ。

スナックの店長ネコ「たまニャン」は呑兵衛の人気者


店に暮らす店長として活躍のたまニャン(5歳)。店長だがお客さんのカラオケが始まると外に出て行ってしまう(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


店の奥の窓から自由に行き来しているたまニャン(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


阪東橋にある飲み屋街。初めて入るには少し度胸が試されそうな店が並ぶ中にあるのがスナック「桃ねこ」。中に入ると明るいママと、店長ネコの「たまニャン」が出迎えてくれる。ちなみに個性的な名前は、以前に飼っていたネコが「たま」だったそうで、まったく同じだと芸がないので、ネコなので「ニャン」をつけたそう。ふさふさの毛並みのよさと、気品ある顔立ちの「たまニャン」だが、体重が6Kg以上もあるというかっぷくの良さもチャームポイント。性格はおとなしいがお客さんのカラオケが嫌いで、店長なのにカラオケで盛り上がる客をよそに外に出かけてしまうそう。「たまニャン」に会いたい人はカラオケが始まる前の早い時間帯に来るのがベストだ。

店内にはさまざまなネコグッズが(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


3,000円で食べ放題&飲み放題というコスパ抜群の店。食事はすべてママの手作りで、しかもボリュームたくさん(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


入口の窓に貼ってある黒ネコのイラストが目印(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


阪東橋駅近くの飲み屋街の一角にあるスナック「桃ねこ」(C)KADOKAWA 撮影/奥西淳二


店を切り盛りしているママは、ノラネコの保護活動などもしているほどのネコ好き。店内にはネコの置物や写真がズラリと飾ってあるのをはじめ、料理に使う皿などもネコのイラスト入りのものが多い。また料理と飲み物は3,000円で飲み放題&食べ放題(4時間)とリーズナブル。「たまニャン」に会えたり(外出中の場合あり)、ママとネコの話をしながら、手作り料理とお酒を飲むことができるネコ好きにはたまらない場所だ。

吉田町の裏通りに誕生した「ノラねこ通り」


吉田町の裏通りにある「ノラねこ通り」。よく見ると看板にネコが!(C)KADOKAWA 撮影/宮川朋久


通りの脇で日向ぼっこをしているノラネコ(C)KADOKAWA 撮影/宮川朋久


気ままに過ごすノラネコ(C)KADOKAWA 撮影/宮川朋久


昼間は人は少ないが、夜になると店のネオンが輝くノラねこ通り。現在はノラネコの数はわずか(C)KADOKAWA 撮影/宮川朋久


バーや多彩な飲食店が立ち並ぶ吉田町の裏通りが、2018年8月に「ノラねこ通り」と名付けられた。今は数が減ったが昔はノラネコが多いエリアだったこと、そしてノラネコのようにたくましい個人店が今も頑張って営業をしていることから付けられた通り名だ。通りの電柱に付けられた看板はよく見るとネコのイラストが描かれている。また看板ごとにネコのいる場所が違うので、いろいろなネコを見つけるのも楽しい。通りにはなかなかネコが見つかりにくくなってきているが、少し横に入った場所には今も数匹のネコがいるところも。ふらりと飲みにでかけた時にネコがいるか気にしながら歩くのもいいかもしれない。【取材・文=瀧本充広、撮影=奥西淳二、宮川朋久】

横浜ウォーカー編集部

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