スターバックス日本初上陸ブランドお披露目、中目黒に国内最大級店舗が2月28日オープン

スターバックスコーヒージャパンが2月27日、新コンセプトの旗艦店「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」のオープンに先立ちプレスカンファレンスを開催。コーヒー豆の焙煎設備や日本初出店のイタリアのベーカリー、ティービバレッジブランドのバー、オリジナルカクテルを提供するバーを併設する4階建て・国内最大級型店舗のお披露目を行った。同形態の店舗は日本初であり、世界で5店舗目となる新店舗は明日2月28日(木）、東京・中目黒エリアにオープンする。1996年の日本初上陸以来、日本のカフェブームを牽引してきたスターバックスが、新たなコーヒーの魅力を発信する。

「スターバックス リザーブ ロースタリー」は、「Roastery(焙煎所)」を店名に掲げるとおり、コーヒーを生豆から焙煎し、挽いてドリップするまでの一連の工程が目の当たりにできるほか、アルコールやベーカリーと合わせた多彩な楽しみ方ができるのが魅力だ。同ブランドは2014年にアメリカのシアトルで誕生し、その後2017年に上海(中国)、2018年にミラノ(イタリア)、ニューヨーク(アメリカ)に開店。「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」は世界で5店舗目となり、6号店はシカゴ(アメリカ)にオープン予定。

全4フロアで構成される「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」の1階はコーヒーのメインバー。併設される日本初上陸のベーカリー「Princi」はイタリア発の人気店で、素材にこだわったできたてのパンやピザが味わえる。2階の「TEAVANA」はスターバックスのティーブランドを冠したバー。3階の「ARRIVIAMO BAR」は、コーヒーやティーをアレンジしたオリジナルカクテルが楽しめる。最上階では焙煎したコーヒー豆をパッキングする製造ラインが見学可能。まるでファクトリーツアーに参加したような気分が味わえる。

スターバックスならではの、世界の選りすぐりのコーヒーをじっくりと楽しむ「空間」の演出にもこだわりぬいた。桜の名所・目黒川に臨む敷地面積1200平方メートルの店舗は、新国立競技場やスターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店などの設計で知られる隈研吾氏によるもの。店内には随所に木がふんだんに用いられ、自然素材の温もりとコーヒーの芳香が調和している。

オープンに先立ち行われたプレスカンファレンスには、建築・設計を担当した隈研吾氏、スターバックスカンパニー社長兼CEOのケビンジョンソン氏も登壇。スターバックスジャパンCEO水口貴文氏は「スターバックスが日本に生まれてから23年間大切にしてきたことがあります。コーヒーへの情熱、お客さまとのつながり、全国のコミュニティーへの貢献。大きな工場とお店が融合したロースタリーは集大成、これから先の20年の扉を開ける店舗です。コーヒーのワンダーランドで新しい感動をお届けしたい」と思いを明かした。

スターバックスが東京・銀座に日本1号店を出展してから23年。日本でもカフェ文化が発達しさまざまなスタイルの店舗が乱立するなか、コーヒー本来の魅力と多様性を提案すべくスターバックスが投じた一石。上質なインテリアに心踊る気持ちになり、目の前で焙煎される様子や、スタッフが一杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れる臨場感、焼きたてのパンやピザ、フレッシュなカクテルの香りに五感が刺激される。同店は中目黒エリアの新名所となりそうだ。

丹羽毅