安定の“エモさ”+都市伝説!?新作『映画ドラえもん』は大人もグッとくる
東京ウォーカー(全国版)
3月1日より、シリーズ39作目となる『映画ドラえもん のび太の月面探査記』が公開(全国東宝系)。「子どもの頃、世界を救いたかった。今夜は、あいつを救いたい。」などのキャッチコピー(6種類)と共に、月と主人公たちの後ろ姿が描かれた本作のポスターは、「心に沁みる」などとSNSで話題になっているが、ポスター同様、映画自体もドラえもんが好きだった子供の頃の気持ちを呼び起こすような、ノスタルジックな雰囲気に包まれている。

それもそのはず、本作は、ドラえもんの大ファンを公言する直木賞作家の辻村深月が脚本を担当しているのだ。本作は、ドラえもんで育った大人世代も楽しめる作品に仕上がっている。

不思議な少年・ルカや謎の種族との出会い…
舞台は月の裏側。月面探査機がここで白い影を捉え、大ニュースになるのだが、のび太(声:大原めぐみ)は「月のウサギだ!」と大興奮。それをみんなに「そんなわけない」と笑われて悔しい思いをし、いつものようにドラえもん(水田わさび)に泣きつく…という展開でスタートする。
のび太は、ドラえもんのひみつ道具“異説クラブメンバーズバッジ”を使って月の裏側にウサギ王国を作り、ご満悦な様子。そんなある日、不思議な少年・ルカ(皆川純子)が転校してきて、のび太たちと一緒にこのウサギ王国へ行くことになる。
そこでのび太は偶然、エスパルという不思議な力を持った種族と出会い、すっかり打ち解けるのだが、謎の宇宙船が出現してエスパルやルカを連れ去ってしまい…。のび太たちは助けに向かおうと覚悟を決める。
プラスαのミステリー要素も大人の心を揺さぶる!

冒頭からスケールの大きな宇宙の様子がスクリーンいっぱいに映し出され、“映画ドラえもん”シリーズのらしさ全開に。1980年の春以来、春休み恒例となったこのシリーズを観て育った記者も、「これ、これ、この夢のある感じ…!」と、本作を観て膝を打った。
作中では、天動説や地動説、月の裏文明説や“エーテル”など、関暁夫氏の都市伝説が好きなタイプの人ならば絶対に引っかかるワードも満載。いわゆる「エモい」ストーリーに、これらのミステリー要素がちりばめられ、「今さらドラえもんなんて」と斜に構える大人にも刺さるような出来栄えなのだ。
エモさ全開!のび太たちの行動や言葉が心打つ感動の嵐

そして、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫たちが一致団結して戦う様子がシンプルにカッコよく、子供たちの強さにホロリ。特にスネ夫が、渦中に飛び込むかどうか、最初の一歩を迷う姿には泣かされてしまう。
メガネをかけた“ノビット”や、亀のモゾなど、愛すべきキュートなキャラクターも多数登場する本作。「大事なものは想像力」というパワーワードとともに、 心に刻まれる物語だ。
平井あゆみ
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