青はやっぱり幻⁉チューリップを10倍楽しむ豆知識

2019年3月7日 12:32更新

東京ウォーカー(全国版) 高梨奈々

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春の花の代表といえば、なんといってもチューリップ。形がかわいらしく、子供でも知っているメジャーな花なので、色とりどりのチューリップが広がる風景には、老若男女を問わずテンションが上がってしまいますよね。チューリップについてほんの少し詳しくなっておけば、その魅力をより堪能できるはず!

チューリップに存在しない色とは…?

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そもそもチューリップってどんな花?

チューリップといえば「オランダ」というイメージですが、実は原産地は中央アジアや地中海沿岸などで、現在のトルコやペルシャ周辺と考えられています。「チューリップ」という名前は、16世紀にオーストリア外交官がトルコでこの花について現地の人に尋ね、「ターバン(トルコ語でチュリバン)に似ている」と説明されたためについたという説があります。

その後、この花はヨーロッパで熱狂的な人気を博し、品種交配が非常に盛んに行われてきました。さまざまな色や形の花が生み出され、これまで発表された品種の数はなんと1万種類以上と言われています。香りはごくごく淡いものがほとんどですが、黄色やオレンジ色の品種には香りの強いものも。ちなみに、花言葉が色によって違うって知ってました?

チューリップ全般…博愛、思いやり

赤…愛の告白

ピンク…愛の芽生え、誠実な愛

黄…望みのない恋、名声

オレンジ…照れ屋

白…失われた愛、新しい愛

紫…不滅の愛

誰かにプレゼントするときに、意味と一緒に選べる点もロマンチックですね。

見かけたら要チェックのチューリップとは?知られざる魅力

誰からも愛されるチューリップですが、意外に知られていないことも多くあります。

まず、色について。とにかく多種多様な色があるチューリップですが、存在しない色も。それは、青、茶、黒、緑(緑や青が一部入っているものはあり)。青や黒に関していえば、青黒いような色の花はあるものの、よく見ると実際は深い紫色なんです。また、花の中心(奥)に青みがかった色の出る種類はありますが、青を全体にいきわたらせるにはさらなる研究が必要なんだとか。もっとも、同じく青い花色が存在しないバラも青い花を求めて品種改良がなされているので、未来にはそれこそトルコ石のような、鮮やかなブルーのチューリップが生まれるかもしれませんね。

【写真を見る】フリンジ咲きのチューリップを見つけたらぜひ撮影を!

色と同時に形も豊富なのがチューリップの魅力。特に女性に人気なのが、縁のフリルがかわいいフリンジ咲きと豪華な八重咲き。フリンジ咲きのチューリップは、花びらの縁に細かくて繊細な切り込みが入り、まるでハンドクラフトのよう。花びらがたっぷりついている八重咲きは、縦長のチューリップらしくない、コロコロと丸い形をしています。知らずに観ると「これはバラじゃないの?いや、シャクヤク?」と思ってしまうかもしれません。このふたつが合わさった八重のフリンジ咲きもあるので、見かけたらぜひ写真に収めてくださいね。

バラのような八重のチューリップ

八重かつフリンジのチューリップはドレスのよう

球根1つで邸宅が買える⁉富豪のたしなみだったチューリップ

チューリップの人気の高さがわかるエピソードをひとつ。かのヴェルサイユ宮殿の庭をチューリップでいっぱいにしたフランスの国王ルイ14世など、チューリップマニアは世界中に存在していました。なかでも面白いのが「チューリップ狂時代」と言われた17世紀のオランダ。当時の裕福な人々にとって、珍しい品種のチューリップを所有することは一種のステイタスで、このためチューリップの球根が投機の対象とまでなり、高値が高値を呼んで、オランダ経済は大混乱に。

なかでも人気だったのは、花びらにふ(斑:地の色と違う色がまだらに現れる状態)の入るタイプ。ふ入りの「センペル・アウグストゥス」という品種は、ピーク時には、球根1個が当時のアムステルダムの一等地にある邸宅よりも高かったとか!現在は花びらにふの入る品種も数え切れないほど存在し、いずれもリーズナブルな金額のため、かつてのオランダの富裕層が知ったら悔しがること間違いなしですね。

ふ入りのチューリップはかつての貴重品種

チューリップ撮影のポイント

チューリップを写真に撮るときには、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。まず、たくさん並んだチューリップを撮るときは、花だけでなく、空などの背景を少し入れるとスケール豊かで立体感のある写真になります。また、あまり背の高くない花なので、人物を入れて撮るときは、しゃがんで花の近くに顔がくるようにしましょう。立ったままで撮影すると、花が小さくなる上に、ピントが人物の顔にしかこなくなってしまいます。

花の繊細な表情を捉えたいときは、なるべく花1輪に寄って撮るのがおすすめ。スマホに接写モードやマクロモードなどがあれば活用してみましょう。また、チューリップは横から花を撮る人が多いと思いますが、開いた花なら上(正面)から撮ってみると、内部のしべや柄が見えて違った趣の写真になりますよ。

背景を入れるとスケール豊かで立体感のある写真に

おすすめのイベントは?

さて、ここまで読んで「にわかチューリップマニア」になったなら、一面に広がるチューリップ畑を見に行きましょう!今回、特におすすめしたいチューリップ・イベントは次の3つです。

たくさんの品種を見たいなら、日本最多の700品種、100万本のチューリップがそろう長崎県・ハウステンボスで4月14日(日)まで開催中の「100万本の大チューリップ祭」へ。特に、すべての品種が咲き競う3月16日(土)から4月7日(日)のスペシャルウィークは必見です。風車をバックに撮影すれば、オランダのチューリップ畑にいる気分が味わえること間違いなし!

数で言うなら、300万本のチューリップが咲き誇る、富山県・砺波チューリップ公園の「2019となみチューリップフェア」はハズせません。開催期間は4月22日(月)から5月5日(日)。21万本を使った大花壇の地上絵や、水上花壇、香りの強い品種だけを集めたコーナーなど、見どころが満載。シバザクラやビオラなど他の花も楽しめます。

都内でチューリップを楽しみたいなら、東京・お台場で3月29日(水)、30日(木)に開催する「臨海副都心チューリップフェスティバル2019」へ。イベント当日以外でも、ゆりかもめの台場駅から徒歩5分のシンボルプロムナード公園には、3月中旬から4月中旬、関東最多の300品種、20万本のチューリップが花開きます。サクラとのコラボレーションも人気で、さらにイベント期間中はチューリップの切り花無料配布やワークショップもありますよ。

少し詳しくなれば、いざチューリップを目の前にしたときの感激もひとしお!この春はぜひ、街中で、公園で、イベントで、かつての富豪が憧れた多種多様なチューリップに出会い、じっくり鑑賞してみてください!

【文:高梨奈々】

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