佐藤嘉洋の決意「誰も文句を言わない勝ち方をする」
東海ウォーカー
格闘家・佐藤嘉洋。81年名古屋市に生まれ、98年にプロデビュー。2階級でのムエタイ世界王者ほか、05年より参戦したK-1では2度の日本王者に。「3秒に1回攻撃する男」と評した関根勤をはじめファンが多い。あの魔裟斗をも追い詰めた、地元出身のK-1戦士を直撃した。
格闘技を始めたきっかけ、というより、数ある格闘技のなかで、キックボクシングを選んだ理由ってあるんですか?
佐藤「キックだった理由は、ジムが家に近かったから(笑)、もあるんだけど、その前に友達とボクシングジムを見に行く約束をしていたんですよ。でも、行く直前に喧嘩してしかもコテンパンに負けて(笑)。『こいつと違うことしなきゃ勝てない』と思ったのが決定的だったかな。当時の自分は、弱いくせに喧嘩っ早くて、かっこ悪い男だと思ってたんですよ。負けるのは大嫌いだし、強くなりたかった」
高校2年生の時、グローブ空手オープン選手権で優勝。そのころは強くなったと思えたのでは。
佐藤「どうかな、いまも自分が強くなったとは思えないから。ただ始めてすぐのころ、東京で開催されていたその大会を見て「日本一になれるな」とは思いましたね」
じゃあ同じように世界王者も「なれるな」って?
佐藤「それはさすがに(笑)。でもプロデビュー当時から世界は目指していましたよ。だから大学時代は時間がなくて。学校行って、バイトして、練習しての毎日。そのおかげでいまがあるから後悔はしていません。もし生まれ変わったら、キャンパスライフってのを満喫してみたいですけどね(笑)」
大学は商学部。その知識が整骨院オーナーとして生きている。
佐藤「あ、それは全然(笑)。大学はキックを続ける条件として行ったので、知識はほとんど身につかなかった。だから自分の整骨院をオープンさせようと思ってから勉強し直したんです。やる気と目標があると成果がまったく違う。よく聞く言葉ですが実感というか正しさに納得しました」
納得ですか。話は変わりますが試合の判定。正直、納得できないこともあるんじゃないですか?
佐藤「え? うーん…どの試合かは言いませんが、あります(苦笑)。判定は他人がするものだから、しょうがないですよ。逆に判定になってしまった自分が悪いと思っています。KO勝ちなら、だれも文句をつけられないですからね。プロになって10年が過ぎて、去年辺りに『もう伸びシロは少ないかな』とか思っていたんですよ。でもことし一皮むけた感触があった。まだまだ強くなれるって。限界なんて、気の持ちようなんですよ。だからこれからの自分に注目して欲しいですね。勝ちますよ」【東海ウォーカー】
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