小島梨里杏の1st写真集『半透明』発売!「ありのままの小島梨里杏がたくさん詰まった写真集です」

東京ウォーカー(全国版)

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1st写真集「半透明」への思いを語る、小島梨里杏さん


女優やテレビ番組のMCとして活躍する小島梨里杏さんの1st写真集「半透明」が3月18日に発売された。撮影は、熊本と福岡で1月に行われたそう。写真集について小島さんに話しを聞いてみた。



―写真集の発売が決まった時は、どんな気持ちでしたか。



「すごくうれしかったです。年齢としては25歳で、節目になりそうないいタイミングで出させていただけてありがたいなって。ただ、自分としては役者として、よしここまで出来たぞ、達成したぞという感じがなくて、まだもがいて掴もうとしている段階だったので、うれしさと同時に、本当にいいんですか、という風にも思いました」



―ひと言でいうと、どんな写真集ですか。



「表紙の帯にもある通り、"ありのまま、今、ここにいる。"という写真集です。最近、ただそこに存在している、ということの難しさを、いろいろなジャンルのお仕事をさせていただく中で感じるようになりまして。役に頼ったり、MCという役割に頼ったりせずに、ただ単に小島梨里杏というものでいることって、なかなか難しいなぁと。ですので、あえて何かに頼ったりせず、表情も含めて、ありのままが詰まった写真集になっています」

【画像を見る】小島梨里杏さん「ひと言とでいうと、写真集の帯にもある通り、"ありのまま、今、ここにいる。"という写真集です」


―"ありのまま、今、ここにいる。"という言葉は、スタッフの皆さんと決めたものですか?



「これは『半透明』というタイトルを私が付けさせていただいたのですが、その理由をお話している中で、"そこにただ存在しているだけ、そこにいるだけが一番難しい、それができるようになりたい"というお話をさせていただいて、それをスタッフのみなさんが切り取ってくださいました」



―余韻もあって、素敵な言葉ですね。「半透明」というタイトル自体は、どのように決まったのですか?



「タイトルは何がいい? とスタッフさんたちとお話する中で、最初は『25歳』とか、いろいろな案が出ていたのですが、私の中では"半透明"という言葉が気に入っていて、どうですか? と提案したら、その理由も含めていいと言ってくださって。透明でいる…、という意味としては、私が今までやってきたお仕事がお芝居だったり、MCだったりがあるんですけど、役割に徹して生きてきたというか、役に染まる、MCという職業に染まるということを徹底してやってきたので、その中に"小島梨里杏がやる意味”みたいなことを思うところがあって」



―そのきっかけみたいなことはあったのですか?



「去年、プライベートで、仕事とか関係なくカメラマンさんに写真を撮っていただく機会があったのですが、その時に"普通にしてていいよ、だけど小島梨里杏は出してきてね"と言われて、なんだそれは!って」



―逆に難しく感じたということでしょうか。



「はい。写真を撮られるという意味では、たとえばファッションだったり、メイクだったり、自分を見せるんじゃなくて、このポイントを見てほしいとか、この洋服を見せたいからこういうポーズをとるだとか、それで成立するんですけど、"小島梨里杏でいてください"って難しいなって。しかも、もっと強く出してくださいと言われて、強くって何って。別に隠してるものも何もなくて、つくろった笑顔とかもぜんぜんしていなかったのに、そう言われて、何ですかそれは!って(笑)。そこから、自分とは何だろうみたいなことを思うようになりました」

小島梨里杏さん「女性が見ても楽しめるようになれていたらうれしいですね」


―"小島梨里杏でいてください”といざ言われたらわからなかった訳ですね。



「はい。これまでは、いつもヒントをもらってお仕事をしていたので、その作業なく、何でもいいよと言われた時に、どういう風にしたらいいのかなぁって、好き勝手にやっていいよと言われても、それだけじゃ足りない気がして、もっと色濃く自分というものを出せるようにしていきたいなと思ったんです。これまでは染まるということだったり、役割をまっとうするということを続けて仕事をしてきました。それが透明であることの意味、染まれるという意味で透明だなと思っていたんです」



―それに反対する言葉としての“半透明”なんですね。



「はい。透明であることは決してわるいことじゃないし、今まで続けてきた自分の糧でもあるので、透明であることは消したくないけど、でも自分というものも、ちゃんとありきでということを意識するようになったというか、あの撮影の瞬間に“自分とは何ですか?"と問いかけられたというか、それで半分透明でいたいと思うようになりました。プライベートでは、半分でもなく、透明でもなく、小島梨里杏でいいと思うんですけど、このお仕事で、表現していくうえでは、半透明であることが大切だなって」



―そういう意味では、この写真集には限りなく半透明な小島さんが詰まっている訳ですね。



「そうですね。世に出るものなので、みんなに見てほしい、見せたいとか、みんなが求めているものも踏まえたうえで、この作品をつくっているので、ある意味、半透明なのかなと思います」

小島梨里杏さん「表紙は、旅をして、ありのままの姿を切り取れたと感じられたので、自然な写真がよかったんです」


―小島さんとしては、どんな方に見てほしいですか。



「この仕事をするうえで、同性の声は大事にしているので、女性から共感は得たいですね。同性の方が感情を乗せるというか、感情移入をしてもらえることはあると思うので、女性が見ても楽しめるようになれていたらうれしいですね」



―表紙の写真は、どのように決まったのですか?



「いろいろな写真が表紙の候補としてあったんですけど、結構悩んで。ただ今回、旅をして、ありのままの姿を切り取れたと感じられていたので、自然な写真がよかったんです。夜の海で撮った黒の衣装のカットがあるんですけど、それも素敵だなと思っていて、ただそっちだと少しアート寄りになってしまうというか、かっこよ過ぎちゃうなと。昼の海でのキラキラした写真も、光とかきれいで好きだったんですけど、皆さんの意見も踏まえて、今の写真に決まりました。すっぴんで撮った姿、いいなと思って。肌が見えていると、ある意味、生まれたままの姿じゃないですか。そうなってくると、今回のテーマ、コンセプトというか、一連を通して一番ハマるのがこの写真だったのかなと思いました」



―動物園の写真もありますが、その話し合いのなかで動物が好きみたいなお話もされたのですか?



「犬が好きというお話はしましたが、動物園に行きたいというか、いろいろな場所の提案があって、その中に動物園もありました。黒川温泉は最初から決まってました(笑)。私が温泉が好きというのもあるんですけど、ちょっと閑静な場所とか、昔ながらの場所とかがすごく好きなんですよ。小道とかも好きですし、あぁ、行きたいなと話していました」

小島梨里杏さん「いろいろな場所の提案があって、その中に動物園もありました。黒川温泉は、最初から決まってました(笑)」


―表紙の写真も、温泉で撮られたのですか。



「はい。その中のワンシーンです」



―撮影中、つらかったことはありますが、撮影は1月ですからかなり寒い時期ですよね。



「昼も夜も海は、とても寒かったです。でも、皆さんがありえないくらい気を使ってくださって、やさし過ぎるだろうって思いました」



―特撮の時の厳しさに比べれば、冬の海は耐えられるということですね。



「はい。昔は上着が足らなくて寒かったりとか、セーラー服でずっと校庭で待機とか、そんな時代もありましたので全然大丈夫だったのですが、そんな私も気をつかってもらえるようになったんだなって(笑)」



―いい作品を撮るためには、どんな状況でも頑張れるということですね。



「はい。寒いからやだという考えがまったくなかったので、はい、やりますと言ったら、スタッフさんに肝が据わってるんだねと言われて、あぁそうなのかなって。ただ実際に、足が…、寒いというか、痛かったですね。冷たすぎてイタイイタイって」



―素足だったんですね。



「はい。素足で冷たい砂浜にいたので、冷凍庫に足をずっと入れている感じでした。夜の海で横たわっているシーンでは、最後の最後に波が私の背中にざぶんときて! それで背中が濡れて服がくっついてきちゃって、わーって。それはびっくりしてトラブルでした(笑)。でも、あたたかいお湯を用意してくださっていたので、なんとか...」



―それは、より暖かく感じましたね。



「はい。昼の海では、ここを走ってと言われた砂浜に石とか貝殻とかがたくさんあって、とりあえず、どこまで走ればいいのかもわからず突き進んでいたんです。そういう時って、あまり足元を見ないじゃないですか。それで楽しそうにしていたら、突然足が痛くなって、なんだこれは、足が痛いぞ、と。終わった後に見たら、たくさん石とか貝殻とかがいっぱいありました」

小島梨里杏さん「動物園では、自分がここまでテンション上がるんだってビックリしました」


―逆に、この瞬間すごい楽しかったとか、それもあっていい写真が撮れたと思ったことはありますか。



「動物園は単純に、自分がここまでテンション上がるんだってビックリしました。前もって動物たちに連絡しておいてくれたのかなって感じるくらい愛嬌がよくて、動物たちが寄ってきてくれたり、私が着てた赤い服が高じたのかもしれませんけど(笑)。シロクマとかも、撮ってる間ずっと留まってくれたり」



―ほかにもいい写真が撮れたと感じたことはありましたか。



「園内にメリーゴーランドがあって、そこで撮った写真もすごい好きなんですけど、そこで出会った女の子がかわいかったんです。たまたま出会った女の子で、お父さんとお母さんに許可をとって写真集にも載せさせていただいたんですけど、本当に癒されました。最終的には、スタッフみんなが女の子にほれぼれで、ハイタッチして帰りました」

―ロングヘアをカットされているシーンも衝撃的でした。写真集が決まってから髪を切られたのですか?



「はい。写真集を出すなら、ロングヘアも納めておきたいけど、髪を切りたいし、その髪を切るシーンも載せられたらいいなという話をしていました」



―そこから撮影は始まっていたんですね。髪を切ろうと思われた理由は、写真集以外にもあるのですか?



「これまでも、まわりの方から、すごいショートが似合うよね、と言われたり、また髪を切らないの、と言われる機会が多かったんです。自分の中でも、以前に髪を切っていた時を思い出すと、それまでのロングの時は割と内向的だったというか、外見から入るのかなぁ。ちょうど髪を切ったタイミングが高校生の終わりくらいだったんですけど、高校生活も終わるみたいな思いと外見と相まって、軽快な快活な感じに自分が変化したことを実感したので、その時を忘れてなかったというか。今回も25歳の節目だし、写真集に残したいということもあって、いいんじゃないのかなと思いました」

小島梨里杏さん「写真集を出すなら、ロングヘアも納めておきたいけど、髪を切りたいし、その髪を切るシーンも載せられたいいなという話をしていました」


―今回の写真集、自分で点数を付けるなら何点ですか?



「私は99点です。なりたい自分像というか、ありのままの自分でありたいというのがあって。今回も『半透明』に込められた思いを目指してつくって、皆さんに手伝ってもらいながら、支えられながら切り取ってもらいましたけど、まだ自分の中にある理想像をちゃんと表現できてますか、というと、まだ完璧じゃないと思うんです」



―そこを残すわけですね。1点として。



「はい。これから、そこに着地できるように残しておきます」



―初主演の舞台(3/27上演『キ上の空論♯10 ひびのばら』)も控えられてますね。



「舞台は、何回やっても慣れないです」



―生ものっていいますね。コンディションとか状況とか、お客さんの反応とか。



「相手によっても変わってきますし、いろいろ左右されることが多くて、それは映画やドラマでもそうなんですけど、舞台だとやり直しがきかないので、そういう意味での本当の生感みたいなものはありますね。私としては、舞台はもちろん、映画も好きなので、映画に出られるように、これからお芝居を頑張っていきたいです」

―舞台「ひびのばら」では、どのような役ですか。



「ひと言では言えないような役柄なんです。キャラキャラしていないというか。どちらかというとサバサバしています。おしとやかとか、元気いっぱいとか、かわいい感じとか、そういう感じでは全然なくて、人間臭い役ですね」



―6月公開の映画(『ある町の高い煙突』)には、どんな役で出演されていますか。



「時代は現在ではなくて、昔のお話になるのですが、私は可憐で儚い、主人公が救われるようなヒロインです」



―自分と共通するところはありましたか。



「ないですね(笑)」



―儚いという印象はないですよね。元気いっぱいというか。



「元気なところもある役なんですよ。そこから、儚い感じになっていくんです…、ストーリーの中で。ただ、時代も違いますし、演じる中で違和感みたいなことはなかったです」

小島梨里杏さん「映画も好きなので、映画にいっぱい出られるように、これからお芝居を頑張っていきたいです」


―3/21(木)にお渡し会が控えていますが、ファンの方が写真集を買ってくれることについて、どんな気持ちですか。



「これまでも、ファンイベントなどでのファンの方とのふれあいはあったのですが、写真集のイベントは初めてですし、この写真集を見ていいと思ってくださった方もいるんじゃないのかな。そういう意味でも、お会いできるのが楽しみです」

撮影=石塚雅人 取材・文=千葉由知(ribelo visualworks)

ウォーカープラス/野木原晃一

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