15分で394円!新業態の“バイキング居酒屋”が大盛況
東京ウォーカー(全国版)
先月、焼き肉チェーン「牛角」などを運営するプライム・リンクが、“バイキング形式”の居酒屋「バイキング居酒屋 おだいどこ酒場」を横浜市内にオープンした。「15分で394円」とかなり細かい時間設定で、“サクッと立ち寄ってサクッと帰る”ことができるのが特長だ。週の後半は満席で予約もままならないほど人気だという同店。“単一価格居酒屋”や“0円居酒屋”の流行が落ち着きつつある現在、次の一手として攻勢をかける。
全国のご当地料理を提供する居酒屋「おだいどこ」を展開している同社は、一か月前に横浜の関内店を改装オープン。ここでは、常時30種類の料理をバイキング形式で、ドリンクはすべてセルフサービス形式で提供する。料理は15分で394円、1時間なら1575円と15分刻みで滞在時間分の料金を終了時に支払う仕組み。細かい時間設定で、気軽に立ち寄れる料金システムを提案し、多様なニーズに対応するという。
「居酒屋業界は今、競争が激化していますので、求められるものもシビアになってきています」と話すのは、同社広報担当者。「そこで、同店は“食べたいものを食べたいだけ”といった自由度の高いバイキング形式を採用しました。“時間を売る”というコンセプトで15分刻みの料金設定になっていて、制限時間をお客様自身で選んでいただける“食べ飲み放題”です」と、同店出店の経緯を話している。ちなみに、15分でガッツリ食べてすぐ帰る客が多ければ、店の経営は成り立たないのではないか? と質問をぶつけてみたところ、「そういったスタイルのお客様にも楽しんでいただけたら(笑)。実際には15分で帰られる方はほとんどいないんですよ。セルフサービスですので、料理やドリンクを取っている間に最初の15分は意外にすぐ経過してしまうのではないでしょうか」とのこと。
そのドリンクだが、ビールは自動サーバーで、焼酎は12種類からチョイス、カクテルは20種類の材料から好みの味や濃さで“来店客が作ることができる”のがポイント。同店は、このようにセルフサービス形式を用いたことで人件費などのコストを抑えられたそうで、逆に素材の原価を上げ、料理の質にこだわることができたのだという。『バイキングでアツアツ料理は難しい』といわれる中、おでんや点心も常時用意。目玉メニューの国産牛もつを使ったもつ鍋も食べ放題となっているので、寒い冬にはピッタリの居酒屋なのだ。
軽く飲みたい、といった客のニーズに対応する「バイキング居酒屋 おだいどこ酒場」。一方で、ゆっくり飲みたい客には、入店時に2時間、3時間コースを選ぶと2時間2940円、3時間3675円のパック料金(前金制)も設定している。もともとの「おだいどこ」より客数の増加を見込んでおり、売り上げは15%増が目標。「この横浜の1号店がうまくいき、ご支持を得られれば次の展開も考えていきたいですね」と同広報が言うように、“バイキング式居酒屋”は財布にシビアな客を取り込んでいけるのか、今後の動向にも注目が集まる。【東京ウォーカー】
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