1泊5食で、行くぜ福島! 激戦区の肉たっぷりラーメンを食べ歩く旅・喜多方 会津編
東京ウォーカー(全国版)
ラーメン王国・福島の中でも、特に観光地として有名な喜多方&会津エリア。今回は1泊5食の想定で、チャーシューの盛りがうれしい5店をピックアップ。名店の味を食べ比べる旅に出てみよう。〈■情報は発売中の「ラーメンWalker福島2019」より〉
喜多方を代表する行列店!澄みきった黄金色のスープ「喜一」

「喜一」は朝から客が押し寄せる、喜多方を代表する行列店。洋食のシェフから転身した店主の、「料理は引き算で作る」美学を体現した淡麗スープが絶品だ。澄みきった鶏ガラベースのスープは主張しすぎず滋味深い味わいを醸し出し、ファンは増える一方。18年は三島町の町おこしで、温泉水を使ったまろやかな塩ラーメンを開発、さらに地元のラーメン界をにぎわせる。「Sio(塩)チャーシューメン」(918円)の澄みきった黄金色のスープは、優しい旨味が感じられ繊細かつ上品な味わい。歯応えを残しつつ、モチモチしすぎない特注の中太麺は、程よくスープとなじみ絶妙なバランスだ。丼の表面をおおうように配置されたチャーシューも旨味十分。●住所:喜多方市関柴町上高額字境田635-7
進化する坂内の遺伝子!原点かつ新たな味わい「麺&ダイニング 坂新」

「麺&ダイニング 坂新」は、「坂内食堂」の本家に生まれた店主が独立開業した店。「坂内の原点の味」として、背骨やアバラなどの部位を計算して組み合わせた豚骨オンリーのスープで勝負する。チャーシューの煮汁を醤油ダレに、塩けを抑えて仕上げた一杯は、ファン感涙の原点の味だ。「チャーシューめん」(850円)は、豚骨のみで取ったとは思えない、深みのあるスープの完成度が高く、最後まで飲み干してしまう人も。チャーシューは分厚いものの、脂っこさはなく旨味がしっかり。●住所:会津若松市城西町4-38
絶妙に豚骨の旨味をプラス! 臭みのない上品な魚介スープ「喜多方らーめん 伊藤」

「喜多方らーめん 伊藤」は、「一平」「さゆり食堂」など地元の名店で経験を積んだ店主が開業。煮干しが主体ながら魚介の臭みはなく、合わせた豚の背ガラやゲンコツから旨味を抽出するのがこだわり。あっさりしながらもコクのあるスープと、まろやかな醤油ダレとのバランスが絶妙だ。「チャーシューメン」(900円)は、丼をおおい尽くすチャーシューがなんと12枚も入ってボリューム抜群。味も醤油がしっかり染み込んで濃厚、しかも肉厚だ。縮れ麺は喉越しのよさが魅力。●住所:河沼郡会津坂下町塔寺堤ノ上2658-1
器がチャーシューでいっぱい!バランスに優れたあっさり味「香福」

「香福」は地元の有名店で修業した店主が12年に独立開業した店。豚骨をベースに、あっさりした口当たりのスープを完成させた。特に、麺が隠れるほどのチャーシューをのせたお肉ラーメンが話題沸騰。多加水麺とスープがよくなじむ、バランスのいい一杯だ。その「お肉ラーメン」(800円)は分厚く切ったチャーシューが麺をおおい尽くすほどたっぷりと盛られ、見た目のインパクトも抜群。ジューシーに仕上げてあり、あっさりとしたスープとの相性もいい。●住所:喜多方市三丁目4840-1
喜多方の味わいを全国へ展開する老舗「大安食堂」

「大安食堂」は、かつては新横浜ラーメン博物館にも出店。宮城、山形、新潟などに進出し、喜多方の味を広く伝える老舗だ。ゲンコツを土台に煮干しの風味が鮮やかなスープに、丼を埋め尽くすバラ肉チャーシューの旨味が徐々に溶け出して、食べ進めるごとに深く濃い味わいに。「正油チャーシューメン」(800円)はフルフルとしたゼラチン質と化すまで煮込まれたバラ肉が丼をおおう。ラーメンの醤油ダレとチャーシューの煮ダレは別仕込みで、チャーシューは豚肉の旨味が強烈だ。●住所:喜多方市字三丁目4774
【ラーメンWalker福島2019編集部】