「木崎の夢が叶いました!」結成10周年の人気若手コンビ・祇園が初DVDをリリース!こだわりが詰まった制作秘話を明かす
関西ウォーカー
第53回上方漫才大賞の新人賞を受賞し、2018年に開催された単独ライブではチケットの応募総数が12,000を超えるなど、今最も勢いのあるお笑いコンビ・祇園。コンビ結成10周年を迎え、初のDVD「お待たせしました祇園のDVDです!」をリリースした。こだわりが詰まったDVDの魅力を中心に、10周年イヤーとなった2018年の活動とこれからの目標についてなどを2人に聞いた。

クセになるナルシスト・木﨑と冷静沈着なリアリスト・櫻井が織りなす漫才が多くの支持を集める祇園。コンビ初のDVDは、漫才8本とコント3本の計11本を収録。さらにジャケット撮影メイキングの特典映像も収録されており、今の祇園がたっぷり詰まった作品になっている。
「キザキッス」キャラ、誕生のきっかけは?
ーコンビ結成のいきさつから教えてください。
櫻井「NCSの時に別々のコンビでやってたんですけど、『俺とやったほうがいいから』みたいなメールをもらって」
木崎「間違ってますね。『俺とやったらてっぺん獲れるで』って送りました」
櫻井「ダサッ!よりダサなっとるわ(笑)」
ー木崎さんが金の衣装で舞台に出るようになったのは、意外と最近なんですよね。
木崎「17年のハロウィンからなんで、まだ1年半ぐらいです。単独ライブの日がたまたまハロウィン当日で、金の衣装で出たら仮想やと思われたんです。新しい衣装を下ろしただけやのに『次の日も着てるやん!』って(笑)」
櫻井「事情を知らない人からしたら仮装だと思いますよね」
ー2014年に「木崎開放宣言」をされ、今の木崎さんの「キザキッス」キャラが確立されたわけですね。
櫻井「解放宣言とは名ばかりで、なんか言うてきそうな先輩がみんな劇場を卒業して、僕らが上の方になったからだけなんです」
木崎「真面目な話をすると、普通の漫才になりそうやったんですよねなんか武器はないかなって思った時、『木崎、開放してないわ』と(笑)」

ー木崎さんはもともと今の「キザキッス」キャラみたいな感じなんですか?
櫻井「銀シャリの橋本さんとかまいたちの濱家さんが歌って踊るライブを企画されてコンビで出してもらったんです。芸人なんで歌やダンスって照れるんですけど、木崎だけ本気やと(笑)」
木崎「そうですね」
櫻井「アイドルになりたかったキャラがウケて、それを漫才に取り入れたら初めて賞レースの決勝にいって、これは武器になると」
「ファンに感謝を還元」結成10周年イヤーを振り返る
ー18年に結成10周年を迎え、ファン参加型の「GIONチャンネル」開設、単独ライブ「ぎおんまつり」や「祇園ファン感謝祭」など、1年通してさまざまなチャレンジをされましたね。
櫻井「マネージャーさんが入ってくれたことで、1年の目標を作ろうと。目標が明確になったんで、1つずつクリアしていった感じですね」
木崎「『ファン感謝祭』ってタイトルでライブできたのも、僕らがすごい人気だってことなんです」
櫻井「よう言うな(笑)確かに普通は恥ずかしいと思うんですけど、僕らは全然やれる。これは僕らだけのポジションかなと」
木崎「ほかの芸人が『ファン感謝祭』ってライブしたらボケになるんですよ。僕らはホンマにファンへの感謝を還元したいなと」
櫻井「ちょっとは照れろ(笑)」

ー18年は、特にファンとの距離感を大切に活動されていたように感じました。
櫻井「17年に毎月単独ライブをやってたんですけど、お客さんが全然入らなくて。タダやったら見てもらえるかもしれないと思って、生配信を始めたんです。そしたら遠方の人も見てくれるようになって。そこから拓けていきましたね」
ーそんな中、18年6月に櫻井さんはアキレス腱を痛めたそうで…(笑)
木崎「あんな長くなると思わんかった(笑)」
ーどれぐらいの期間、足を痛めてたんですか?
木崎「2ヶ月ぐらい?それこそ上方漫才大賞の新人賞を獲った後の2ヶ月なんで、仕事が多かったし長く感じました。まだ松葉杖ついてんかと(笑)」
櫻井「『もう治ってるやろ?』っていろんな方に言われました(笑)」
木崎「吉本は優しいと思いましたね。普通に漫才さしてくれるんやって(笑)」
ーそもそも原因は?
櫻井「いや、その…」
木崎「バスケです!プライベートバスケ!」

待望の初DVDをリリース。実は、リリースについて意見が分かれていた
ー今回初めてのDVDリリースとなりますが、これも10周年を記念したものですね。
櫻井「最初は意見が割れたんです。木崎はDVD出したい派。僕は反対派」
木崎「僕は夢やったんです。芸人になったら『賞獲る』『NGKで単独ライブする』『DVDを出す』のは絶対やりたくて。10周年ならDVDを出せるチャンスでもあったので、夢を叶えたいなと。僕のわがままで出したいと言いました」
櫻井「僕は定額見放題の時代に出すべきじゃないと。今思うと、めちゃくちゃやってよかったなと。僕1人やったら出してなかったので、『やりたいと思ったらやろう!』という木崎の行動力は羨ましいです」
ーお話しを聞いていると櫻井さんは慎重派で、木崎さんはアクティブ派?
木崎「木崎は何も考えてないです(笑)年間計画は櫻井に任せて、木崎は舞台をいただいたらそこで輝くだけ!」

2人のこだわりが詰まったDVD。しかし、計算外のことが…
ーネタはどうやって作ってるんですか?
櫻井「17年まではそれぞれが書いたネタをやってたんですけど、僕が書いたセリフって木崎からしたら言わされてるっていうのが出るので、自分の言葉で喋った方がいいなと。そこから2人で作るようになりました」
木崎「DVDに入ってるネタはほとんど2人で作りました」
ー2人でどのように作っていくものなんですか?
木崎「ごめんなさい、企業秘密です!」
櫻井「秘密ちゃうやん(笑)漫才なら木崎に最初のボケを提出してもらって、そこからいきなりでやります。ノートに書いてというより、いきなりやる感じですね」
ー今回のDVDには漫才が8本、コントが3本収録されています。漫才とコントのバランスがとてもいいし、特にコントが新鮮でした。
櫻井「コントは披露する場がなかなかないですから。しかも10分ぐらいの長尺コントなんで、劇場ですらやる機会がない。DVDでしか見れないかも」
ージャケットにもこだわりを感じます。
木崎「お店に並んだ時に目立つようにと思ったんですけど、計算外なことが起こりまして…。初回特典のフォトブックなんです。僕は封入されると思ってたんですけど、ジャケットの前にパッケージされてしまって(笑)初回特典は3000枚限定らしいので、3000枚以上売ってジャケットを表に出すのが今の目標です(笑)」
ーフォトブックには貴重な写真がたくさん掲載されていますね。
櫻井「これは僕が言ったんです。DVD出すのが決まった時、まずDVD売り場に行ったんですよ。やっぱり今はディスク自体に価値がなくて、特典で差別化してると感じて『おまけつけられませんか?』と言って、フォトブックならと。僕が言ったばかりにジャケットが隠れてしまいました(笑)」

これまでの10年。これからの10年
ー改めて、10年間活動できると最初から想像がついていましたか?
木崎「全然想像できなかったですね」
櫻井「若手中心のコント番組に出るみたいな夢をみて芸人になったけど、自分たちにその道は用意されていないんだと思って。そこからどう動くかってなったとき、僕らは舞台を選んだってことですね」
ー次の10年に向けて、これから目標は?
櫻井「先輩方から『木崎、40歳越えても金の衣装着てたらおもろいな!」って言われるので、10年先、40代になってもまだ同じようなことやっていたいですね」
木崎「僕はなんも考えてないです。考えたらしんどくなるので(笑)その時の木崎でやると思います!」

祇園のDVD「お待たせしました祇園のDVDです!」は、全国CDショップや量販店などで発売中。
山根翼
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