“僕もお亮も集中力を切らさずにやれた”と話す重要なシーンは!? 映画『キングダム』山﨑賢人&吉沢亮独占インタビュー
九州ウォーカー
4月19日(金)に公開となる映画「キングダム」。主役の信(しん)役には山﨑賢人、そして、主人公の友・漂(ひょう)と中華統一を目指す若き王・嬴政(えいせい)には吉沢亮が抜擢されている。今作の中心人物を演じる、今注目の若手俳優二人に、映画の魅力や撮影での秘話などを語ってもらった。

【単独インタビュー】山﨑賢人編
「キングダム」と言えば、現在までに単行本が53巻まで刊行され、累計発行部数3800万部(19年1月現在)を記録する大ヒット漫画。紀元前245年、中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍の夢を抱く少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政(後の秦の始皇帝)の成長を描く物語として、人気を博している。映画「キングダム」では、原作の連載10周年記念の特別動画でも信を演じた山﨑賢人が、信役にキャスティングされた。そのほか豪華キャスト陣と、王宮を再現した中国での壮大なロケも話題となっている。まずは、実写で再び信役を務めることとなった山﨑賢人に、今作に対する意気込みを聞いた。

ーー今回、映画化のお話を聞いた時は、どのような感想をもたれましたか?
山﨑「僕にとって、すごく運命的で特別な作品だと感じました。『キングダム』との最初の出会いは、連載10周年記念の特別動画をやらせていただいた時です。お話をいただいてから原作を全巻読んで、本当に大好きな作品になり、すごく気合を入れて撮影に臨みました。その特別動画を撮っている時に、原作の原(泰久)先生からメッセージ映像をいただき、とてもうれしかったのを今でも鮮明に覚えています。だから、映画化と信役が決定したというのを、プロデューサーの松橋(真三)さんから聞いた時は、ただ『めっちゃうれしいです!』っていう純粋な感情しかなかったです。それから、ワクワクと不安とプレッシャーも感じつつも、覚悟を決めて撮影に臨みました」

ーー「キングダム」に対する思い入れも、人一倍強いというのが伝わってきます。
山﨑「そうですね。僕は、漫画を読んでいる時や特別動画を撮影した時も、この作品が持つすごくシンプルでまっすぐなメッセージがすごく気持ちいいなって思っていました。その思いをスクリーンを通じて、多くの方に届けられるよう、今回もみんなで一丸となって作り上げているので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいと思っています」

ーー特に思い出深いシーンを教えてください。
山﨑「全部なんですけど(笑)。でもあえて言うなら、漂との死別のシーンですね。原先生からは、信が何度も立ち上がれるのは、漂という存在がいて、二人で一緒に見ていた夢を託されたからだ、というのを聞かせていただきました。自分の中でもすごく大事なシーンだとは思っていたのですが、原先生から改めてそのお話をいただいたので、この場面でお客さんの心をグッと掴めるように表現したいと思って挑みました。だから夕方から朝方くらいまで長時間の撮影になったんですけど、僕も(吉沢)お亮も、集中力を切らさずにやれたので、思い入れは強いですね」
ーー確かに、そこから物語が動き出す重要なシーンですよね。お二人の熱のこもった演技には鳥肌が立ちました。
山﨑「あと挙げるとすれば、原作にはないオリジナルのシーンですね。最後の戦闘のシーンは、映画だけのオリジナルのセリフも盛り込まれています。そこを乗り越えた時の成長とか、男としてのかっこよさが見事に表現されていて、脚本に参加してくださった原先生と映画チームが作り出した粋な設定だと思います。ちなみに、原作の大ファンなので、僕自身にとっても胸アツのシーンとなりました(笑)。みんな『キングダム』が大好きだから、一人ひとりの熱がこの一つの作品を作り上げていると思います。実にたくさんの人の情熱が詰まった作品になっています」

ーー多くの方に観ていただきたいですね。さて、もし山﨑さんが信役以外を演じるとしたら、漫画「キングダム」のなかで、どのキャラクターになってみたいですか?
山﨑「そうですね。秦の将軍の桓騎(かんき)ですかね。桓騎の底知れない強さに魅力を感じます。ほかとは違う戦い方で勝利したり、常に人の裏をかくような奇策を繰り出すあたりも、男として惹かれます」

【単独インタビュー】吉沢亮編
中華統一を目指す若き王・嬴政と、信の盟友・漂という、二役を務めた吉沢亮さん。原作ファンでもある吉沢さんが、作品の重要な人物二人を一人で演じる上で、どのような役作りをして臨んだのか、尋ねてみた。

ーー今回、映画化のお話を聞いた時の率直な感想は?
吉沢「もともと原作の大ファンだったので、このお話をいただいた時は、純粋にうれしかったです。それと同時に、あの世界観をどう実写化するのか想像がつかなかったのですが、中国ロケでは、実際に大規模なセットを目の当たりにして、『この国の王でいなくてはいけない』というよい緊張感をもって、望むことができました。CGではなく、目の前に広がる世界を眺めながら芝居ができたので、それがすごく役作りをする上で、とてもいい環境でした」

ーー今回は一人二役に挑戦されていますが、漂と嬴政では、どのように役作りをしていきましたか?
吉沢「漂はとにかく“人間らしさ”を意識しました。頭の切れる部分がありつつも、笑う時はゲラゲラ笑ったり、信と同じ夢を抱く人間として演じました。嬴政に関しては、姿勢とか声の出し方とか、他にもいろいろと意識する部分はあったのですが、とにかく目線ですね。目の前で起きている出来事よりも一歩先を見ているような人物なので、そこを表現できるように演じました。信と河了貂(かりょうてん)と三人で一緒にいる時も、会話はしているんだけど、政だけはまっすぐ道のりを見ながら歩いたりとか、細かいところもしっかりと演じるよう心がけていました」


ーーそのあたり、原作から学んだこともありますか?
吉沢「そうですね。特に原作の目力ってとっても印象的で、あの雰囲気はすごく出したかったです。目力で人を殺せるくらいのパンチを表現したかったので、原作をかなり意識しました」
ーー改めて作品をご覧になって、グッときたシーンはどこですか?
吉沢「いろいろあるんですけど、やっぱり最後の戦闘シーンですね。実際に現場で見れていなくて、どうなってるんだろうなと思っていたんですけど、映像で見ると本当に素晴らしかったです。あそこは原作とは違う形のシーンになっているから、原作好きとしても注目をしていたのですが、実際は大正解でした。だから原作ファンの方もぜひみてほしいです!」

ーーちなみに、今回演じた役以外で、「キングダム」でやってみたいキャラクターはありますか?
吉沢「年齢とか気にせずに言うなら、魏国の輪虎(りんこ)将軍ですかね。信との戦いは感動的でしたし、敵だけどかっこよくて、好きなキャラクターです」
映画「キングダム」
中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になる夢を抱く少年・信(山﨑賢人)と、中華統一を目指す王・政(吉沢亮)の成長を描く漫画「キングダム」(原泰久/集英社)の世界を実写化。4月19日(金)全国公開となる。



また、九州ウォーカー5月号(4/20発売)では、吉沢亮の独占インタビューを掲載。原作ファンの吉沢が、キングダムの登場人物のなかでイケメンBEST3をセレクト、さらに秘蔵ショットも掲載する。要チェックだ。
取材・構成=鶴田知子、取材・文=森川和典、撮影=北嶋幸作
森川和典
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