京都・上賀茂神社の境内を流れる名水・神山湧水を使ったコーヒーが楽しめるお休み処がオープン
関西ウォーカー
京都にある上賀茂神社(京都市北区)の境内にお休み処「神山湧水珈琲|煎」が4月10日にオープンした。境内の憩いの庭に設けられた檜のベンチに腰掛けながら、名水 神山湧水(こうやまゆうすい)を使ったコーヒー「神山湧水珈琲|煎」が楽しめる、上賀茂神社2600年の歴史で初となる常設の休憩所だ。

上賀茂神社(正式名称:賀茂別雷神社)は日本最古の神社の一つ。雷を分ける力を持つという賀茂別雷大神(かもわけいかづちのみこと)を御祭神とし、広大な敷地は世界文化遺産に登録されている。平成27年に第42回式年遷宮を記念した文化事業の一環として、味の素ゼネラルフーヅ(現 味の素AGF株式会社)と共同で「世界文化遺産 上賀茂神社 式年遷宮記念文化事業 Supported by AGFⓇ「煎」」を実施。水の大切さと文化を伝える取り組みの一つとして、境内を流れる名水 神山湧水に合う「神山湧水珈琲」を開発した。
賀茂別雷大神が降り立ったと言われる神山から湧き出る名水 神山湧水を使用して淹れられる「神山湧水珈琲|煎(400円)」はホットとアイスの2種類。これまでイベントなどで参拝者に無料で振舞われてきたが、今回のオープンによって、いつでも気軽に楽しめるようになった。

まろやかな味わいの神山湧水に合うように豆選びからブレンド、焙煎まで何度も試作されたという「神山湧水珈琲|煎」は、京都らしく和菓子にも合うコーヒー。スッキリとした味わいで苦みも少なく飲みやすい。少し冷える春先はホットで、暑い夏は爽やかにアイスで楽しみたい。

社務所横のコーヒーカウンターからほど近く、憩いの庭に作られたお休み処は、神社の歴史に配慮しながら現代の新鮮さを表現。中に入ると円形にぐるりと周囲を取り囲むベンチが。巨大な丸太のようにも見えるこのベンチは、上賀茂神社の歴史と同じ2600本の檜の木材で作られていて、座るとほのかに檜の香りがする。下には白砂が敷かれ、樹木が配されていて明るく神聖な空間となっている。南北の入り口は神山に、東西の入り口は神山を模したという立砂に向かっていて、参拝者が神山と繋がるというストーリー性も大事にしている。

4月9日に行われた完成披露式典には、上賀茂神社の田中安比呂宮司、味の素AGF株式会社・品田英明社長のほか、空間デザインを担当した長谷川豪氏、サインデザイン担当の原研哉氏、京都市・岡田憲和副市長らが出席。憩いの庭では尺八演奏家・藤原道山氏によるこけら落とし奉納演奏も行われた。



参拝者が手を清める手水舎にも使われている神山湧水。自由に憩えるお休み処でここだけで味わえる特別なコーヒーを片手に、緑豊かな世界遺産の風景をゆったりと楽しもう。

■神山湧水珈琲|煎
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339番地(上賀茂神社内) 時間:10:00〜16:00 休み:なし
二木繁美
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