アイドル活動を経て、シンガーソングライターとして活動中! 神奈川県出身、16歳。現役高校生の原田珠々華が今を語る【後編】

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16歳のシンガーソングライター、原田珠々華。神奈川県生まれの彼女は、中学時代、アイドルグループのアイドルネッサンスに在籍し、2018年2月、同グループの解散後、シンガーソングライターとして活動をスタート。4月24日にリリースされる1stミニアルバム「はじめての青は」、グループの解散から1年、さらに、15〜16歳の多感な時期ならではの、さまざまな感情とみずみずしさがあふれる作品に。

2018年2月に所属したアイドルネッサンスが解散、その後シンガーソングライターとしての活動をスタート撮影=山本佳代子


——自分の気持ちを曲にすることにも慣れてきましたか?

原田 今までは、どうしても求められている歌を歌おうと思っていた部分があって。逆にそこに行き詰まっていたというか。そういうことを気にせずに、自分の好きな歌を歌おうと思ったら、自分自身のこともファンの方のことも、わかりあえているような曲が作れるようになってきたかな。

——原田さん自身の素直な気持ちや好きな音楽表現のほうが伝わるっていう。

原田 そうですね。正解に向かって作ろうとするんじゃなくて、私が作ったものが正解になるというような。それは曲を作るようになって、少しずつわかってきたことですね。

——新境地と思えた曲は?

原田 「プレイリスト」です。

——キュンとするいい曲ですよね。原田さんはよくSNSでアコースティックギターの弾き語り映像をアップしているから、そんなイメージもありますが、こういう電子音のアレンジも似合うんだなって。

原田 ありがとうございます。他の曲にはないような雰囲気があるし、歌詞も、自分がこういう経験をしたわけではないんですけど、どこかしら誰もが一度は経験する感情なのかなって、純粋にスラスラ出てきたんです。

——人を好きになって世界が広がるような、モータウンビートで盛り上っていくっていう。

原田 もともとこういう曲も好きだったりするんです。めちゃくちゃかわいらしい曲も好きだし、ヘドバン(ヘッドバンギン

グ)みたいな曲も聴いたりするし……聴いている音楽も幅広かったりして(笑)。自分が作る曲も定まらないっていうか、ひとつのジャンルにこだわらない感じはありますね。

2018年12月初のワンマンライブを東京・渋谷WWWで成功させた撮影=山本佳代子


——そっかそっか。弾けるような曲もあれば、「聞いてよ」みたいに10代ならではの切実さが伝わってくる曲もあるという。アイドル時代には出せなかった部分かもしれないですね。

原田 「聞いてよ」の歌詞は、むしろノーマルモードで。いろんな葛藤があって、思春期そのものだなって自分でも思うんです。今の自分には、そういうネガティブな部分もないと曲は作れないなって。

——「ハジマリのオト」もね、疾走感があるなって。1曲目にもってくるしかないっていうタイトルですしね。

原田 私、いつもタイトルは最後につけるんですけど、この曲は、新しいスタートも意識していたし、初めてタイトルを決めてから作り始めたんですよね。ただ、曲調は明るいんですけど、歌詞はそんなに明るくなかったりして、そういうネガティブな部分も同居しているのが自分らしいのかなって。

——いろんな感情やいろんな音が詰まった「はじめての青」は、グループの解散から1年、さらに、15歳から16歳になる多感な時期を生きている原田さんだからできたとも言えますね。タイトル「はじめての青」にはどんな思いを?

原田 アイドル時代は「何色にも染まれる」というグループのコンセプトがあったので白を意識しながら生活することが多かったんですけど、解散した次の日、空の色がすごく青くて。「Hero」という曲には「やけに蒼く見えたんだ」って歌詞もあったりするんですけど、青って色がすごく好きになった。青って、青春の色だったりするし、今しかない、ちょっとはかなさがあるなって。

——今一番自分にあっている色?

原田 そうだと思います。

——青にもいろいろあると思うけど。

原田 ちょっと水色寄りの青かな。自分が好きなのもあるんですけど、ちょっとかわいげがあるような。その青が本当に深い青に染まったら、大人になった時かなって気がします。

——アルバムが完成して、今の気持ちは?

原田 自分の曲がすごく好きというのもあって、純粋にこのミニアルバムができて、聴けるのが楽しみだという気持ちもあるし、約1年間やってきたことが、目に見える形になって、店頭に並んで、お客さんとかに手に取っていただけると考えるとすごく感慨深かったりします。あとは、ほんとに、ただただ「聴いてほしい」っていう気持ちが大きい。本当に聴いてみてほしい!

——リリース後は、ライブなど?

原田 リリースイベントを予定していて、あとは、夏に向けて、全国を少しでも多く回るようなライブができたらいいなって思っています。

——目標とかってあります?

原田 自分が好きなアーティストさんと同じステージに立ちたいというのがまずあるんですけど、もうひとつ、アイドルネッサンスで立ちたくても立てなかった場所に私が全部立ってやろうと思っているんです。そのためにも、まず、今年中に、渋谷クアトロを埋められるようになりたいと思っています!

「はじめての青」 2019年4月24日(水) release/(CD+PHOTO BOOK)3,700円(税別)、(CD)2,300円(税別)/TOWER RECORDS


原田珠々華

2002年、神奈川県生まれ。シンガーソングライター。2016年、アイドルグループ、アイドルネッサンスに加入。グループ活動時からギターに目覚め、SNSでカバー曲の弾き語り映像を発信し話題を集める。2018年2月解散後、シンガーソングライターとして活動をスタート。2018年11月、くるりや銀杏BOYZのサポートギタリストとしても知られる山本幹宗をプロデューサーに迎え、ソロデビュー曲、「Fifteen」を発表。2018年12月初のワンマンライブを東京・渋谷WWWで成功させた。

【構成・取材・文=古城久美子/撮影=山本佳代子】

横浜ウォーカー編集部

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