ロケ地・神戸が選ばれた意外な理由が明らかに 水谷豊監督『轢き逃げ -最高の最悪な日-』神戸試写会
関西ウォーカー

轢き逃げ事件の加害者と被害者家族の視点から描く映画『轢き逃げ -最高の最悪な日-』が5月10日(金)に公開される。本作のロケが敢行された神戸にある神戸新聞松方ホールで4月22日(月)に特別試写会が行われ脚本・監督を務めた水谷豊をはじめ中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、檀ふみのキャスト陣、テーマソングを歌う手嶌葵、さらに会田正裕撮影監督が登壇した。


ロケが行われたということで観客から万雷の拍手で迎え入れられた本イベント。水谷は「もともと『ある地方都市』というイメージがあって企画を練っていたところ、神戸を提案してくれたのは会田さんなんです」と会田撮影監督を紹介。会田は神戸が美しい街で、撮影がしやすいことに触れつつ「1番の決め手は神戸のロケハンで中古レコード屋を通りかかった時に水谷豊のLPが正面に飾ってあったんです」というエピソードを紹介し笑いを誘った。さらに水谷が10代の頃「六甲山で羊を抱いた」ことにも話題が移り何度か訪れたことのある神戸がいいのではとロケ地を決める際2人は電話で盛り上がったのだと語った。


主役の中山麻聖と石田法嗣、小林涼子の若手俳優は映画出演が決まり、水谷豊監督作品と知った際「とんでもないところに来てしまった」という驚きと喜びが入り混じった感情だったという。小林は「私で合ってます?」と何度も確認するほど信じられなかったと話す。そんな3人は「自分の撮影が無い日は出かけて差し入れをホテルのドアノブにかけていた」と振り返り3人の中でお土産を差し入れし合うのがブームだったという。


また檀ふみは撮影時、その若手俳優のことを羨ましく思っていたと打ち明ける。「水谷監督は自分が手本となって手取り足取り演技を指導していたけど、私にはしてくれなかった」と呆れられているのではないかと不安だったと語った。水谷はすぐさまそれを否定して「本当に言うことがなかったんです」と改めて檀の演技を絶賛した。


テーマソングを歌う手嶌は「最後は女性の声で締めてほしい」という水谷の要望で選ばれたのだという。「歌詞もメロディも優しく、少し寂しいものになっていて、観客に寄り添えるように意識した」と手嶌は語った。水谷は「檀さんと手嶌さんは今回最初に候補の名前が挙がってイメージしながら作品を企画している分、『もし断られたらどうしよう』ってそれまでがサスペンスでした」と話し観客を沸かせた。

水谷はイメージを話すとみんなが一緒の方向性に向かう監督としてのやりがいと責任を語り、「遅咲きの監督ですが、60代で3本映画を撮りたいですね。そうすれば70代で新しい展開が迎えられるかもしれない」と新たな目標を語った。
桜井賢太郎
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