神奈川から世界へ! 日産の電気自動車「リーフ」の発表会見に行ってきました
横浜ウォーカー
横浜市のみなとみらい地区に本社を置く日産自動車株式会社は、走行中に二酸化炭素をまったく排出しない電気自動車(EV)「日産リーフ」を12/20(月)より発売するということで、今日その発表記者会見が行われた。
この「リーフ」という車、リチウムイオンバッテリーと電気モーターの搭載により、走行中に二酸化炭素などの排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション車。大人5人がゆったり乗れる空間を持ち、最大で200km(最高の状態で走った時)も走行できるという(ただこの数値はかなり理想的な状態での数値であり、実際にはここまでは届かないようだ。走行中には「あと○km走れる」という表示が出るので、そこを参考にしてもらいたい、と志賀COO)。
価格も376万4250円~(消費税込み)と魅力的。さらに2010年度のEV補助金制度を利用することで最大78万円の補助を受けられることから、298万4250円と300万を切る価格で購入することができちゃう!
気になるのは充電。全国の日産ディーラ全店舗(約2200店)にはすでに200ボルトの普通充電ができる環境が整っている。そのうち約200店は30分で80%まで充電を可能にする急速充電器が設置されているという。これにより、半径40km円でほぼ日本全国がカバーされている。
自宅に充電の装置をつけるには約10万円ほどの工費が必要だ。マンションの分譲済み住宅に住んでいる場合は、共有部分への設置ということになり、管理組合の同意が必要で、こちらはややハードルが高くなりそう。
本社にある広いホールで行われたこの会見には地元のメディアはもちろん、テレビ各社や新聞社、さらには海外の通信社など、集まった記者は250人超。外国人記者の姿も見え、世界レベルでの期待感が感じられた。リリースは英語のものも用意されていた。
時間通り、10:30に始まった会見は、会見という名のプレゼンテーション。わかりやすく簡潔にまとめられた映像冒頭の映像に続いて表れたのはCOOの志賀俊之さん。約10分間のあいさつをメモなどを一切見ずに流暢わかりやすく語った。さらに映像をはさんで現れたのは1991年よりEVのチーフビークルエンジニアを務める門田さん。「今日、この車を発表ができ非常にうれしい。快心作です。エンジニア冥利に尽きます」と語った。門田さんの思いがにじむようだった。
発売までには多くの実験も行われたという。アラスカでの-20℃での走行実験や、パリの街中、冠水70cmの道路、と車としての当たり前の安全性はしっかり追及。さらに、電気自動車ならでは、落雷実験も。充電中の落雷でも安全であるために肝心な箇所は絶縁体で覆い、感電の可能性をゼロにしたという。、
このリーフ、ことしの4月に予約を開始したところわずか2か月で販売台数の6000台が売り切れたとのこと。
会見の締めくくりに、リーフに賛同する自治体の長からのメッセージビデオが。神奈川県の松沢成文知事や横浜市の林文子市長はもちろん、興味深かったのが鹿児島県知事からのメッセージ。世界遺産である屋久島、環境を守らなくてはならないこの島でEVを走らせたいと語った。
会見の最後に、招待を受けた横浜市民がステージに登場。その間をリーフが走り去る。当たり前だが排出ガスが出ないのでそんなことも可能なのだ。
このリーフというたくさんのポテンシャルを秘めた車、10月に横須賀市の追浜工場で製造が開始され、年間5万台が作られるという。間もなくアメリカ、来年にはヨーロッパでの工場でも生産され、販売されるという。
神奈川から世界へ羽ばたく日産リーフ。たくさんのポテンシャルが秘められたこの車が間もなく街中で見られるようになる。【横浜ウォーカー編集部】
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