福岡の人気劇団“ガラパ”の再演希望ナンバーワンの作品が帰ってくる!
九州ウォーカー
さりげない日常の出来事を、リアルなセリフの掛け合いと、巧みに計算されたストーリー展開で見せてくれる劇団・万能グローブガラパゴスダイナモス。彼らが2010年の最後に放つ公演は、家を舞台にハチャメチャな騒動が巻き起こるシチュエーションコメディ「ひとんちで騒ぐな」。07年に上演後、早くも再演の声があがっていた作品で、ガラパを象徴する1本ともいえる。
初の再演にして、これまた初めての東京公演というビッグなオマケが付いた今回のツアーについて、作・演出の川口大樹は、
「もともと苦労して作ったから、いつかは再演をやりたかったんですよ。劇団のカラーがプレーンでシンプルに一番出ているし、作品選びは、案外、すんなり決まりました」と話す。
初演時は、ストーリー展開やセリフ回し、各シーンの伏線など構造的な部分に力を入れていたが、再演にあたり改めて脚本を読み直してみて、より登場人物のキャラを掘り下げていく作業に重点を置いたという。その真意についてたずねると、「ちょっと、飽きたから(笑)」とのストレートな回答が返ってきた。
「つまり、旗揚げしてからこれまで、作品の演出や構成を、いかにパズル的に組み合わせて見せるか、という構造面ばかりに執着していたけど、ここ最近、複雑になりすぎてしまったんですよね。だから、いままでとは違った、もっと人間の内面や心の動きなどをシンプルに描いてみたくて。そうすることで、より深みある芝居に仕上がるんじゃないかと思います」と、意欲をのぞかせる。
そして、初となる東京公演にむけての意気込みについて話をふると、
「5周年記念プロジェクトも終わり、劇団として次の目標ができたし、ひとつのターニングポイントになると思う。役者陣たちも浮き足だった感がなく、ちょっと懐かしがりながら純粋に芝居作りを楽しんでます。”こんなわかりやすくて単純なスラップスティック(※ドタバタ喜劇:編集部注)は久しぶり“っておもしろがってます(笑)。すごくフラットな気持ちで挑めそうですね」
第2ステージへと上り始めたガラパの、新しい一面に出会える本公演。Xmas真っ盛りの時期にぶつかるけれど、笑う門には福、来る。ロマンチックに過ごすより、笑って過ごしたい人は、お見逃しなく。
【福岡ウォーカー編集部】
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