ゲームを通じて親子の絆を描く!『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』坂口健太郎・佐久間由衣インタビュー
関西ウォーカー
TVドラマにもなった人気ブログを映画化した『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』が6月21日(金)より公開。ある日、突然仕事を辞めてしまった父親の本音を引き出すために息子がオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』の世界に誘って、正体を隠したまま共に冒険に出かける『光のお父さん計画』を発案する物語。この親子の絆を描く物語で父親の岩本暁役に吉田鋼太郎、息子のアキオ役に坂口健太郎が演じる。

今回、この映画の主演・坂口健太郎と、アキオのことが気になる同僚の井出里美役を演じる佐久間由衣に話を聞かせてもらった。

父と子の物語。父親役・吉田鋼太郎との関係性とは?
坂口はアキオのキャラクターに対して「この作品はアキオと暁との距離感だったりコミュニケーションが取れなかったりっていうのが描かれてるんですけど、僕自身父親と仲が良かったりするんでそこの部分は無かったんですよ。アキオは文章にしてしまうと『普通』な青年だったりするんで、だからこそ反応を大事にしました。父親と一緒の空間のアキオの目線が合ってしまう時の気まずさだったりとかすごく繊細なところはずっと考えていました」と語る。坂口は暁役の吉田鋼太郎とも初めて共演してみて「鋼太郎さんはすごく気の良い方で、すごい可愛らしい一面もあったりするんですよ。その中でお芝居に対しても色々教えてもらったりしました」と振り返る。クランクインした際、坂口は吉田自身が『ファイナルファンタジー』シリーズのユーザーであることを知って驚いたのだと言う。劇中ではアキオに渡されて初めてゲームをプレイする父親を演じた吉田。コントローラーを「敢えて慣れてないというのは難しそうでしたね」と述懐した。
また自身がゲーム好きでアキオのゲーム愛が理解できると語る坂口に対して佐久間は「普段ゲームをしない方なので『ファイナルファンタジーXIV』もプレイしたことがありませんでした」と語る。今回撮影前にゲームをプレイしてみてゲームのビジュアルに驚いたのだという。アキオの影響を受けて里美も『ファイナルファンタジーXIV』をプレイしてみての感想「映画じゃん」というセリフには佐久間自身の体験が重ねられているのだという。

コミュニケーションとしてのオンラインゲーム
佐久間は今回プレイしてみて「コミュニケーションツールの一つなんだなと改めて気づきました。使い方ひとつでとても豊かなものだなと感じましたね」とゲームの認識を改めたのだという。「初めてのプレイだったので、これがもっと自由に操作できるようになったらきっと楽しいんだろうな」と『ファイナルファンタジーXIV』の面白さの入り口が垣間見えたのだと語った。
コミュニケーションとしてのゲームには坂口も同意していて「暁はアキオと知らずにゲーム内を一緒に旅するんですけど、徐々にアキオに対して『どう攻略したら良いのか』と聞いてきたりして、そういうのって可愛らしいですし、親子関係が再構築されていってるなと思いますよね」と答えた。
素の自分でいれる、安らぐ場所とは?
アキオたちが過ごすゲーム内世界『エオルゼア』だからこそ本音で相談できる仲間が存在する。そこで「何をしている時に素の自分で居られるか」を聞いてみた。坂口は「僕は比較的リラックスしてるって言われがちですね」と答え「僕は誰かといるのが好きなのでちょっと行き詰まったりするとなるべく友達を誘ってご飯に行ったりしてます。愚痴を言うってことではないのですが、ただ話してるだけで心が開放されてるとは思いますね。それに忙しい時の方が人に会うようにしてます」のだという。
佐久間も仲の良い友達と会って気兼ねなく話をするのことが安らぐのだと言い「『その時のこと』を話すようにしてます。友達と会って思ったことや、美味しいご飯を食べて『美味しいね』って言いながら一緒に過ごすのが素の自分に戻れている時間だと思います」と友達との時間で感覚を共有することが落ち着くのだと語った。
まだ自分の知らない世界にある感動
正体を隠しながら父親と接するうちにある日暁から「世の中にはまだまだ楽しいことや色んな居場所があるのだと知りました。だからもっと感動したいです」と今まで自分が知らなかった世界に出会えた感動を明かされるシーンが印象的な本作。作品によって色々な顔を見せてくれる俳優という仕事に通じる部分があるのではと尋ねてみると、坂口は「役に自分じゃないものを入れて、ちょっと大げさですけど自分とは違う人生を生きる。だからやっぱりおもしろいなと思うし、そのチャレンジの『様』を見る人がどこか心に残るってのもこの仕事しかないなとは思いますね」と話す。
佐久間も「現場によって前の現場で経験していたこと、通用していたことが次の現場では通用しなかったり、全く違うんです。毎回違う人の家にお邪魔しているような感覚です。いざ飛び込んでみると大変なことがたくさんありますが、でも私は好奇心の方が強くてこの仕事にはそういった楽しさがあるなと思います」と答えてくれた。
最後に坂口は「この作品は父親と息子の話ですけど、お母さん、友人、恋人でも共感度がすごく高いと思うんです。『ファイナルファンタジーXIV』の映像のクオリティも高くて繊細なシーンが多いので表情一つでもやっぱり大きいスクリーンで見て欲しいしそこでこそ伝わるものもあるだろうと思います」とたとえゲーム自体に興味がなくても共感できる人間ドラマであるとアピール。
佐久間も「出ているキャストの皆さんがチャーミングで素敵な方がばかりで、本当にいろんな感情の機微が出ている映画だと思います。観た後に日常生活にポジティブなエネルギーが湧いてくるような映画なので劇場に見にきて欲しいです」と呼びかけた。
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は6月21日(金)より公開。
桜井賢太郎
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