朝ドラの主人公みたい!? 絵を描くことと牛が大好きな”牛飼い漫画家”にインタビュー
東京ウォーカー(全国版)
現役の“牛飼い”が描いたコミックエッセイ「毎日、牛まみれ 牛が好きすぎて酪農してます!」が、6月20日(木)に発売された。著者の牛川いぬおさんは、九州の牧場に勤める酪農従業員。牛への愛情が込もったリアルな描写の漫画が、同業者や動物好きをはじめ、話題を呼んでいる。

もともと、絵を描くことが大好きで、ツイッターで牛のイラストや牧場での日常を漫画にしてアップしていた牛川さん。時には数万「いいね」を超える反響があり、今回の書籍化につながった。
酪農に絵を描くことが好き…というと、現在放送中の朝ドラの主人公と重なる部分があると感じてしまうのだが、今回、牛川さんに酪農の仕事の合間を縫ってインタビューに応じてもらった。

――小さい頃から絵を描くことがお好きだったのですか?
牛川:はい。小学3年生のときに、自分で考えて漫画を描いていて、先生や親からよく怒られましたね。勉強せずに描いていたので(笑)思い出すのも恥ずかしいですが、近所の犬や友達が飼っている犬をキャラクター化して冒険させていました。
――牛川さんは漫画の作中でご自分を犬の姿で描いていますが、この姿はゴールデンレトリバーですか?
牛川:ゴールデンレトリバーってよく言われるのですが、実はグレートピレニーズという種類です。真っ白な犬なんですよ。
――絵や漫画は独学なのですか?
牛川:書店で売っているデッサンの仕方や人間の描き方の本を読んで、紙に描いて練習していました。それと、酪農業に就くための研修中、自分で日記をつけていたのですが、ほとんど絵ばっかりでしたね。
――本当に絵を描くのがお好きなんですね!
牛川:ツイッターを始めた時、闘牛で有名な徳之島や沖縄のフォロワーさんから「うちの牛を描いてくれませんか」と依頼を頂いて。写真を送ってもらい、40枚ほど描かせて頂いたこともありました。
――リスペクトされている漫画を教えてほしいです。
牛川:やはり、荒川弘さんの『銀の匙』と『百姓貴族』ですね。それと、柏木ハルコさんの『も~れつバンビ』は、単行本も連載も読んでいました。闘牛を見に徳之島に行った時に、島の施設に柏木さんの絵が飾ってあったんです。それを見て、「プロの方ってすごいな」と思いました。
――ホルスタインや黒毛和牛など、色々な種類の牛がいますが、どんな牛がお好きなのでしょうか?
牛川:種類に関係なく、牛は全部好きです。角が生えている牛は特に好きです。ただ、世話をすると(角が危なくて)恐いことはわかっているので、見ているだけなら、ですね。外国の牛も好きで、防疫の問題があるのでなかなか難しいですが、いつか現地に行って水牛などを間近で見て写真を撮りたいですね。

――最後に、地元・九州の好きなところを教えてください。
牛川:酪農の点で言うと、北海道に比べて牛舎の数や経営規模は小さいですが、自然豊かなところが良いです。黒牛や黒豚など肉系の畜産にも力を入れているんですよ。
普段の生活に欠かせない牛。そんな牛たちや、牛川さんのような牛に熱い思いをかける人たちに思いを馳せながら、牛乳や牛肉を口にしたい。
YS
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