七夕生まれで100年続く「カルピス」の歴史と役割、”初恋の味”時代から本質は変わらず

2019年7月7日 9:00更新

東京ウォーカー(全国版)

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

「カルピス」100周年

多くの人がきっと一度は飲んだことのある、白地に青い水玉模様の「カルピス」が、2019年7月7日(日)に100周年を迎える。生まれたときから身近にあった「カルピス」が、どう生まれてどう今日まで私たちの近くにあり続けたのか。「栄養補給」から「初恋の味」へ、そして100年間時代が変わっても、変わらず持ち続けた想いは「誰かのために作る」ものであること。そんな「カルピス」について、担当者に100年の歴史と「カルピス」が飲料として担った”役割”に関する話を聞いた。

100年前、はじまりは栄養補給としての飲料

――「カルピス」100周年ということで、思っていたよりもずっと歴史が長いことに驚きました。100年前、どのような経緯で誕生したのかを教えてください。

「カルピス」担当者:「カルピス」生みの親である三島海雲が、雑貨商として内モンゴルに行った時にある不思議な体験をしたことがきっかけです。もともと病弱なうえ、慣れない海外の地で体調を崩してしまった海雲を、現地の遊牧民たちが気にかけてくれ、乳を乳酸菌で発酵させた「酸乳」という現地の飲み物を飲ませてくれたそうです。

「カルピス」産みの親・三島海雲氏

それが美味しく、気付けばみるみる体調が回復していったことに感動し、帰国後――まだ国民が豊かではなく、国としても発展途上だった日本で、おいしくて健康的な飲み物で日本の皆さんを幸せにしたいという想いから試行錯誤を重ね、ようやく完成したのが「カルピス」でした。

100年前の「カルピス」パッケージとデザインの変遷

すべての画像を見る(5件)

印象的な「初恋の味」キャッチコピーと、関東大震災がターニングポイント

発売当時は、おいしくて健康的であるということから、パッケージには「美味整腸」「滋強飲料」という言葉と共にミロのヴィーナスが描かれていました。その後、1922年に今日に至るまで長く使われている水玉模様のパッケージにリニューアルしました。あの水玉は、発売日が7月7日、七夕であることにちなみ天の川の銀河の群星をイメージしているんです。

――七夕にゆかりがあったのは知りませんでした。当時のパッケージでは、水玉が「白」で、今と逆の配色パターンだったんですね。今は国民的飲料ともいえる「カルピス」ですが、ここまで多くの家庭に広まったターニングポイントがいつで、どんなことだったのかを教えてください。

「カルピス」担当者:発売当初の出来事では、2つありました。ひとつめは、1922年から使いはじめた「初恋の味」というキャッチコピー。初恋という言葉さえはばかられるような時代に、あえて「カルピス」の甘ずっぱい味を「初恋の味」としたことで話題となりました。このキャッチコピーは、長く使っていたので、覚えてくださっている方も多いと思います。

もうひとつは、その翌年になるのですが関東大震災があった1923年。震災の翌日に、海雲が会社の倉庫から「カルピス」を配って回ったのですが、それが結果的に当時の新聞に取り上げられました。当然、海雲には宣伝目的という気持ちは全くなく、被災して栄養も満足に取れなかった人たちに少しでも元気になってもらおうという思いからの行動でした。

時代が変わっても本質は不変、”おいしくて健康的”で“大切な人を想う時間や場所に寄り添う”飲み物であること。

――お話にあったように震災、そして戦前戦後。本当に100年で日本は様変わりしました。100年前はもちろん、数十年前と比べても、日本人の生活も栄養環境も劇的に変わっていると思います。100年という年月で、「日本の飲料市場においてカルピスが担った役割」とはどんなものだったのでしょうか。

「カルピス」担当者:おっしゃられたとおり、100年で日本は大きく変わってきましたが、いつの時代も「カルピス」が担った役割、つまりは提供してきた本質的な価値は変わっていないと思っています。

それは、「”おいしくて健康的”で”大切な人を想う時間や場所に寄り添う”飲み物」であるということ。

「おいしくて健康的な飲み物」というのは、国産の生乳を乳酸菌と酵母からなる100年受け継いできた「カルピス菌」で2回発酵させるという、海雲の内モンゴルでの原体験をヒントにした「カルピス」の製法に由来するもの。

「大切な人を想う時間や場所に寄り添う飲み物」というのは、お母さんが、お子さんのことを想って「カルピス」を作ったり、仲間との青春のひとときにみんなで「カルピスウォーター」を飲んだりといった記憶は少なからずみなさんにもあるのではと思いますが、そういった大切な人を想う時間に寄り添う存在であり続けてきたということです。

このことは「おいしくて健康的な飲み物で日本の人々を幸せにしたい」という海雲の「カルピス」に込めた想いと正に同じで、これからも変わらずにお客様にお届けしていくことだと思っています。

これからも”青春”に寄りそい続ける

――100周年の今年、様々なキャンペーンを打ち出すなかで、先日6月25日より「タナバタノオト」というアニメーションMVというものが公開されました。

【写真】「カルピス」初のアニメーション、『タナバタノオト』

「カルピス」担当者:先ほどお伝えした通り、「カルピス」は七夕や天の川を本当に大切にしています。

そのなかで生まれた「タナバタノオト」は、クラスメイトとともに天の川づくりに挑む少女たちの青春ストーリーを全5話に分け、第1話から順に「私立恵比寿中学」「まるりとりゅうが」「おいしくるメロンパン」「コバソロ&春茶」、最終話は一般の高校生バンドから公募で選ばれた「Toy cleanse」が音楽を担当し、さらに米山舞さんによるキャラクターデザインを、それぞれ一話ごとに漫画家の「TNSK」「凪庵」「文尾文」「ms」「はみ」が作画を担当し、“プレイリスト化”した「新感覚アニメーションMV」とうたっているプロジェクトです。

織姫と彦星を引き合わせるため、ナナセ、リコ、ミオ、アイリの4人は「天の川づくり」という無謀な試みをはじめる。

「カルピス」として、アニメで表現することは初めてなので、ある種の挑戦でした。テレビCMで知っていただくことももちろん多いのですが、テレビに触れる時間が短い10代の方々に「カルピス」に振り向いて、好きになってもらえるきっかけづくりをと考え、TwitterやYouTube上で動画を公開しています。今後も全5話続きますが、最初の反応は大変好評で、ぜひ我々も、みなさまと一緒に、彼女たちの天の川作りを一緒に応援したいと思っています。

――ありがとうございました。最後に、「カルピス」を長く愛してくれているファンの方に一言お願いいたします。

「カルピス」担当者:100年間。本当に様々なみなさまに飲んでいただけたおかげで今年100周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。

「カルピス」のこれまでの100年間は本質的に大切にすべきことを守りながら、時代やお客様のニーズに合わせて変えるべき部分では挑戦することで多くの方からご愛顧いただけたと思っています。

これから先の未来もこの姿勢は変わることなく、今よりもっと多くのかたに支持されるブランドを目指していきますので、これからも「カルピス」ブランドをご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

この記事の画像一覧(全5枚)

大きなサイズで見る

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

ページ上部へ戻る