手土産に喜ばれる! かわいいあんこスイーツ5選 【川田裕美の東京あんこ巡り 第2回】

東京ウォーカー(全国版)

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芸能界きってのあんこマニアとして知られるフリーアナウンサーの川田裕美さんが、東京のあんこを紹介する連載企画。毎回さまざまなテーマで、川田さんがあんこ愛を語り尽くします。

第2回のテーマは「手土産」。あんこ好きはもちろん、あんこより洋菓子のほうが好きという方にもぜひ食べてほしい、和洋折衷のトレンド商品を紹介します!

洋菓子の要素を巧みに取り入れた次世代ようかん


最初におすすめするのが「wagashi asobi」さんの「ドライフルーツの羊羹」。こちらのお店は「アンコマンナイト」(※注釈1)というイベントで知りました。このイベントは飲み物の代金は支払うんですが、あんこ菓子は各店が無料で提供してくれるんです。その時に初めて「ドライフルーツの羊羹」を食べたんですが、すごくお酒に合うんですよ。

(※注釈1)老舗和菓子店の若旦那や気鋭の若手職人たちが、あんこの魅力を伝えるために不定期開催している音楽イベント。若旦那たちもDJを務め、会場を盛り上げる。

ドライフルーツとあんこを合わせるスイーツがまず珍しい。ようかんは硬めなんですが、なめらかで口溶けがいい。さらに中にはドライフルーツやナッツがギッシリ入っていて、いろいろな食感が楽しめます。和菓子でありながら、洋菓子の要素もあり、その自由で新しい発想に驚かされました。

「ラム酒がほんのりと香って、まさに大人のようかん。1日の終わりにお酒と一緒にじっくり味わうのにピッタリです」


【写真を見る】「ドライフルーツの羊羹」1棹 2,160円。北海道産小豆のあんこと沖縄・西表島の黒糖、ラム酒を炊き上げた香り高い逸品。中には大きなドライフルーツがゴロリ


老舗「空也」の若旦那が創作菓子に挑む新ブランド


「アンコマンナイト」つながりでいうと、銀座の「空いろ」さんも和と洋をうまく組み合わせています。こちらは老舗和菓子店「空也」さん(明治17年創業)の5代目の若旦那が立ち上げた店です。老舗の看板を守るだけでも相当なプレッシャーだと思うんですが、さらに遊び心のある創作菓子にも挑戦するところが本当にスゴイです。

いろいろな商品がありますが、私の一押しは「つき」。差し入れに持っていくとみなさん喜んでくれます。一見するとあんこ菓子に見えない。まずその意外性に驚かされます。バターがしっかり利いたクッキー生地のサクサク感と中のあんこがすごく合います。これがもっと硬かったら、あんこの柔らかさと合わない。そのバランスが絶妙です。

「まさに和菓子と洋菓子のいいところ取り。小豆のつぶあんの『つぶ(プレーン)』など定番の4種類ほか、季節限定の味も楽しみです」


「つき」1個249円~。粒がしっかり残ったあんこを丸いクッキー生地でサンド。北海道産の希少な白いんげん豆を使った「つぶ白(まっちゃ)」(左上)など


「とらや」が放つ、和洋折衷のフォンダンケーキ


近年は老舗和菓子店の新しいブランドも増えていて、注目しています。その一つがようかんでおなじみの「とらや」さんがつくった「トラヤカフェ」さん。プライベートでもよく行きますが、何を食べてもおいしい! カフェでしか味わえないスイーツもあって、いろいろ語りたいんですが、今回は手土産ということなので「あずきとカカオのフォンダン」を紹介します。

こちらの商品は口当たりがしっとりなのに、ずっしりとした重量感もあり、洋菓子として考えてもかなりレベルが高いと思います。それだけでなく、チョコレートとあんこを合わせるという発想に驚かされました。フォークを入れるとしっかりと硬さがあるんですが、口に入れた瞬間にふわっとなくなる。そしてチョコレートとあんこの両方の味がしっかり感じられます。和菓子好き、洋菓子好きはもちろん、ワインにも合うのでお酒が好きな方に贈ってもいいですね。

「中に入ったあずきの香ばしさが最後に残るので、甘いだけでなくほんのりとした苦味も感じられます。常温で日持ちするのもありがたいです」


「あずきとカカオのフォンダン レギュラー」2,808円。こしあん、小倉あんとチョコを合わせ、しっとり焼き上げた。シナモンとポートワインがほんのり香る


独特の食感がクセになる「船橋屋こよみ」の焼き菓子


「船橋屋」さんが手がける「船橋屋こよみ」さんもお気に入りの一つ。「船橋屋」さんのくずもちは関西にいた頃からずっと気になっていました。東京に出てきてすぐに亀戸の本店に食べに行って、その時に「こよみ」さんの存在も知りました。ここの「あんやき」は私自身、差し入れに一番利用しているかもしれません。

「あんやき」も一見あんこのお菓子だとわからないので、初めて食べる方はみなさんビックリされます。見た目はまさに洋菓子なんですが、食べると和菓子らしい繊細さがあり、上生菓子のようです。クッキーでもフィナンシェでもケーキでもない、何とも言えない食感。口の中でホロホロと崩れて、あんこだとわかります。この独特な食感がおもしろく、和菓子派、洋菓子派ともに受け入れられる商品だと思います。

「バターの風味がしっかり利き、コーヒー、紅茶、緑茶のどれにも合います。味は季節によって変わりますが、個人的には焙じ茶ラムレーズンが一番好き」


「あんやき」4個入り900円。あんこや米粉などを配合した生地をしっとり焼き上げた。写真は焙じ茶ラムレーズン(手前右)、胡麻(手前左)など全4種類


見た目もかわいい! あんこ×チョコの創作焼き菓子


最後は「和菓子 結」さん。名古屋の老舗和菓子店「両口屋是清」さんが新たにプロデュースしたお店です。看板商品は「ふゆうじょん」というお菓子なんですが、ずっと気になっていて、実は今回初めて食べます。

(手に取って眺め)見た目は完全に洋菓子ですね。あんこはどこに入っているんだろう?(と一口食べる)。あっ、中にあんこが入っています。あんこの焼き菓子をチョコレートでコーティングしたお菓子です。あんこはこしあんでしっかりとした甘味があり、ホクホクとした食感もいいですね。まわりのチョコレートも濃厚で、その味の後からあんこが追いかけてくる感じです。あんこが最後までしっかり口に残るので、あんこ好きとわかっている方に贈ると意外性もあるので喜ばれると思います。

「ビターちょこや抹茶ちょこなどフレーバーは6種類。中のあんこは同じですが、合わせるチョコによって味が全然違うので食べ比べるのも楽しいです」


「ふゆうじょん」6個入り1,296円。口溶けのよい小豆こしあんの焼き菓子とチョコレートが融合。あんことのバランスを考え、チョコの薄さはこだわりの0.5㎜


今回紹介した商品はどれもパッケージがオシャレで、年配の方はもちろん、若い方にも喜ばれると思います。差し入れやちょっとした手土産、そしてお盆や夏休みの帰省の東京土産にも活用してください!

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