『BEASTARS』板垣巴留氏が語った、アニメ化決定時のエピソードとは?
東京ウォーカー(全国版)
7月15日(月・祝日)、秋葉原UDXギャラリーにて「週刊少年チャンピオン 創刊50周年大感謝祭」が開催された。イベントの一環として、今年10月からのアニメ化が決定している『BEASTARS』の板垣巴留氏が、“いま一番会いたい動物”を招いてトークする「ゲストビースト トークショー」が近隣施設にて実施。同じく10月からアニメ化する『魔入りました!入間くん』の西修氏も参加した。トークは二人の関係やゲストの動物について、アニメ化決定時のエピソードなど盛りだくさんの内容。短い時間ながらも、アニメ化を祝福するために駆け付けたファンに囲まれ、盛況のうちに終了した。
35万票獲得!板垣氏が”一番会いたい動物”を招いたトークショーが実現
このトークショーは、13人の人気作家がそれぞれ3つのマニフェストを掲げ、投票で1位となったものをすべて実現する「セレクトマニフェスト」という企画から生まれたもの。板垣氏は現在、擬人化した肉食獣と草食獣が織りなす青春群像劇『BEASTARS』を連載中の人気作家。その世界観にマッチした「ゲストビーストを招待します!」というマニフェストは、板垣氏の掲げた3つの中でトップの35万票を獲得し、トークショーとして実施される運びとなった。

司会を務めたのは、お笑い芸人コンビ・天津の向清太郎。出だしから軽快なトークでゲストを招き入れる。はじめに登場したのは、コミックスの著者近影でおなじみのニワトリの着ぐるみ「レゴム」を頭にかぶった板垣氏。写真では伝わりにくいが、生で見ると想像以上に頭部が大きく、ポップでアンバランス。「そもそもマイクをどこに持って話すの?」というところから、一挙一動で観客に笑いを提供してくれた。

続いて『魔入りました!入間くん』を連載中の西氏も登壇し、トークショーが開始。二人は同年代でともに女性作家。西氏が編集者を通じてラブコールを送ったことをきっかけに知り合い、それからはマンガ談議に花を咲かせたり、週刊連載の合間をぬってご飯や映画に行ったりするほど仲が良いそう。会場は和やかな雰囲気に包まれた。

ゲストビーストのアヒル、イグアナを板垣氏がキャラクター化!
二人の「ゲストビースト、カモーン!」のかけ声で、ついにゲストビーストが登場。飼育員の方々とともに現れたのは3種類の動物たち。 アヒルと生後5日目のヒヨコの父子、そしてイグアナだ。愛らしい動物たちに、2人もトークそっちのけで夢中に。アヒルを撫でたり、イグアナを腕に乗せたりと交流を楽しんだ。



「どうしてこの動物に?」という疑問に、板垣氏が答えてくれた。「アヒルはとても清楚。顔立ちも羽もきれいなのに、声はいかついというギャップが良い。アイドル性が高いなって」。「イグアナは存在感、あごのタプタプ感、大人しさが魅力。温度調整などが難しいらしく、すごく好きだけど飼えなかった」とのこと。そして、板垣氏がこの日のために特別にアヒル、イグアナを『BEASTARS』のキャラクターとして描き下ろし! そのイラストも披露された。

アヒルは「清楚で真面目な女の子のイメージ」で、山ほど本の入ったリュックを背負う。イグアナは「マンションの管理人さんがモデル」で、ふくよかなシルエットと「人生経験を積んできていそうな肌の質感」がポイントだそう。イラストの原画は、展示コーナーにて解説付きで公開された。
人気キャラ「カルエゴ先生」が著者監修でキュートなぬいぐるみに!?
一方、西氏のマニフェストの中で、14万票以上を獲得して1位になったのは「カルエゴ先生を召喚します!」。カルエゴ先生は『魔入りました!入間くん』の人気キャラクター。厳格な教師でありながら、手違いで主人公の使い魔として召喚され、ヒヨコ姿に変えられてしまう。展示コーナーでは、マニフェストが実現してモフモフのぬいぐるみになったカルエゴ先生を間近で観察することができた。著者自ら監修し、「もうちょっとデブです!」などとこだわりのリテイクを重ねたそうだ。


司会者に「ガールズトーク」を催促されると、板垣氏が「今日一日つぶれちゃうけど、原稿どうしてるの?」と尋ね、「昨日あげてきた!」と答える西氏に「いいな~!」と羨む、微笑ましい会話も見られた。男性作家が多い少年誌で週刊連載を行う、女性人気作家の二人。奇しくも同じタイミングでアニメ化を迎えることもあり、今後も仲睦まじい様子が見られそうだ。やがてトークショーでもアニメ化の話題に。

祝・Wアニメ化! 著者の思いや担当編集とのマル秘エピソードを披露
会場の明かりが落とされ、静けさに包まれた。両作品の最新PVが流れ、映像が終わると観客から一斉に大きな拍手が。ともに今年10月から連載作がアニメ化する二人だが、決まったときのエピソードはそれぞれで異なるものだったとか。
板垣氏がアニメ化の知らせを受けたのは「けっこう前」。しかも最初に伝えられたのは「アニメ化する、かも?」という予告的なもので、グラデーション的に知らされていったとのこと。そのため、決定的な瞬間はなかったたものの、徐々に嬉しさを実感していったということだった。一方、西氏には担当編集者からのサプライズがあり、用意された箱を開けたら、ケーキのプレートに「アニメ化」の文字が刻まれていたという、なんとも粋な演出での発表だったそう。これには板垣氏も「そういうのが良かった~」と羨望のまなざしを向けた。しかし、アニメ化への喜びそのものは両氏に共通する思いだった。

最後に二人から、会場に駆け付けたファンに向けたコメントが。板垣氏は「突然決まった企画だったのに、こんなに集まってくれてありがたい。アニメ見てください!」とのこと。西氏は「また一緒にイベントができればいいね」と、仲の良い二人らしいこの先の希望を明かしてくれた。
終始和気あいあいとした雰囲気に包まれていたトークショー。終了後にはゲストビーストと観客のふれあいタイムも設けられ、楽しいひとときとなった。今後のコミックの展開はもちろん、10月から放映されるアニメにも期待が膨らんだ。

今井優佳
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