監修・上里隆史先生が推す「テンペスト」ツアーの肝

東京ウォーカー

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首里城を中心に巡る「『テンペスト』体感ツアー」は、原作者・池上永一先生の指名により、古琉球史、海域アジア史を専門とする歴史研究者の上里隆史先生が監修を手掛けています。上里先生は、琉球・沖縄史を新たな視点からとらえ直して究めるアプローチで知られ、『目からウロコの琉球・沖縄史』『琉日戦争一六〇九―島津氏の琉球侵攻』『誰も見たことのない琉球―〈琉球の歴史〉ビジュアル読本』(すべてボーダーインク刊)の著書が人気。池上先生をして「第一人者・高良倉吉教授(首里城復元作業にも尽力した琉球大学教授)以降現れた最たる琉球研究者。新たなる知見を伝える、尊重すべき存在」と言わしめる上里先生に、「テンペスト」体感ツアーの、ほかにはない魅力を聞きました。

「小説というものは、読み手が場面を想像することで楽しむものですから、実際に舞台となった場所に立ってみると想像はさらにリアリティを増します。舞台を訪れることの意味はそこです。今現在の場所がどうであっても、足を運ぶことには意味があるわけです。

首里城で言えば、入場はできないですけど、御内原を見ようというのが、今回のツアーの肝。『テンペスト』の主要舞台ですからね。復元はしていないのですが、今回それをあえて見せます。淑順門が復元されて、中を覗けるようになっていますから、覗かせながらそこでガイドが説明を加える。どこに真美那がいて、どこに寧温がいて…という解説をすることで、よりリアルに御内原を感じていただく。ガイドの力で想像して体感してもらう。想像の世界で主要舞台に入ってもらう。ここが他のツアーと大きく異なるところです。

コースは4つを用意しましたが、同じ首里城でも4コースそれぞれで注目するところが違う。官吏・寧温のコースなら北殿が活躍のメインですし、聞得大君のコースなら京の内に重きを置きます。聖なる場所をより多く見てもらうわけです。また、脇役の活躍の舞台にもスポットを当てて、久慶門や銭蔵は当時の画像を見せながら想像を刺激していく。サイドストーリーも楽しみます。 

聞得大君コースは作品には直接出てこない場所にいくつも行きます。そこを訪れることで、神や馬天ノロの勾玉を崇拝し、畏敬する理由が分かる。物語の背景を知ることで、原作をさらに楽しめるのではないでしょうか」

考え抜かれたセレクトでツアー化された4つのコース。それぞれでガイドが語る内容も異なるものになってくるようです。どのコースを選ぶべきか、悩んじゃいますね。

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