超実写版を見て「見たことがない景色にびっくり」映画『ライオン・キング』賀来賢人、門山葉子インタビュー

関西ウォーカー

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8月9日(金)に公開の映画『ライオン・キング』。言わずと知れたディズニーの名作が、実写もアニメーションも超えた“超実写版”として進化し、映画館に戻ってくる。1994年の公開時にはディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を記録。また、第67回アカデミー賞では作曲賞も受賞。さらには映画を越えてミュージカルとしても人気を博し、演劇やコンサートなど、全ての上演形式を含めた興行収入は、全世界で約6700億円を記録するなど、まさに“キング・オブ・エンターテイメント”と呼ぶにふさわしい作品だ。

今なお世界中の人々を引き付ける『ライオン・キング』。プレミアム吹替版ではシンバの声を賀来賢人、シンバの幼なじみのナラ役を門山葉子が演じている。共に映画の吹替は初挑戦となった2人にお話を聞いた。

プレミアム吹替版でシンバを演じる賀来賢人とナラ役の門山葉子


超実写版『ライオン・キング』は「見たことのない景色。誰が観てもびっくりする作品だと思う」(賀来)


まるでサバンナの大地に降り立ったかのような気分にさせる超実写版の映像美。実写化されることを知ったとき「どうやるんだろうと思いました」と話す賀来は、実際に完成した作品を観て「すごかったですね。圧倒されました。見たことのない景色といいますか、こんなことまでできてしまうんだっていう驚きと、気付いたらストーリーに入っていて気付いたら終わっていて。これは誰が見てもびっくりする作品だと思いました」と新たな『ライオン・キング』を絶賛した。

実写化により映画館で作品が見られることが楽しみという門山も「冒頭のシンバのお披露目のところで、もうその余りの美しさに何度見ても涙が出てしまって。それくらい美しいプライドランドが広がっていて。観終わったとき、純粋に『あー面白かった!』と思いました。そう思うくらい『ライオン・キング』の世界に入り込めたし、何度見ても心が震えるストーリーに感動しました」と熱く語ってくれた。

キング・オブ・エンターテイメント『ライオン・キング』が超実写版となって蘇る。(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


賀来は子供のころに『ライオン・キング』を観たときは「動物たちがたくさん出てきてかわいいな、というのと、ミュージカルシーンも華やかでストーリーもわかりやすい。感動したりわくわくしたりした」と振り返る。そして「今改めて観ると、大人になって初めてわかることもあって、その感覚は面白かったですね。特に僕は子供がいて今まで感動しなかったところで感動したり、ぐっとくるポイントも変わってくるなと思いました。シンバと父親のムファサのシーンは全部泣きそうになりました」と親の目線で観た今、作品の捉え方も変化したと語る。

子供のころは王国を危機に陥れる悪役スカーを、成長したシンバが倒すヒーロー物語として楽しんだという門山も「今まで楽しい、かわいいキャラクターとして見ていたティモンやプンバァの一言一言に『これってこういう意味だったんだ』と子供のときではわからなかった感じ方をしました」と大人になり物語をより深い部分まで感じることができたと話す。

動物たちの王国プライドランドが驚きの映像美で描かれる。(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


初挑戦となる映画の吹替。「ずっとビヨンセに憧れていたので、同じ歌を歌うことがすごく嬉しかった」(門山)


映画の吹替は今回が初挑戦の2人。賀来は技術的な部分の難しさを感じながらも、やりがいがあったと話す。

「声だけの表現なので普段と勝手が違うし、尺にはめる運動神経的なものも必要。そこは大変でしたけど基本は楽しめてやれたというか、面白い作業でした。自分でイメージを膨らませて声を入れるという感じで、想像力も必要でした。最初に思い描いていたイメージでやったときに、『あ、これじゃ全然足りないな』と思い、それでどんどん想像を膨らませながら、声ももっと抑揚をつけたりというのを繰り返していきました。そうしていくうちになんとなくリズムが分かってきて、そこからは楽しめました」。

声優の経験がある門山も、日本語への吹替は初挑戦となる。

「日本語は文字数が少ないので、感情のままに話してしまうとすごく台詞が短くなってしまって、映像と台詞を合わせるのはすごく苦労した点でした。最初はナラの動きとか、様子をすごく気にしながらやってたんですけれど、中盤以降は吹替だからこうとか、ライオンだからこうとか、余計なことを考えずにナラとして自然に芝居ができたかなと思います」。

お馴染みのキャラクター、ティモンとプンバァのコンビも登場!雄大な自然の中を駆け回る!(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


台詞はもちろん、「愛を感じて」や「ハクナ・マタタ」など名曲を自身の声で吹替した心境はどのようなものだったのだろうか。賀来は「みんなが知ってる曲で僕ももちろん知ってるし、変な感じでした。でもやっぱり責任感と言うか、日本人キャストとして選ばれてるので絶対にいいものにしてやろうと。門山さんの声を初めて聴かせていただいたとき、すごくいいものができるなと確信がありました。そんなに心配とかはなかったですね」と語る。

英語版でナラ役を担当する歌姫ビヨンセの声を吹替する門山は「私はずっとビヨンセさんに憧れていたので、同じ曲、同じ歌を歌うことがすごく嬉しかったです。けれど世界中の人に愛されている曲なので、もちろんプレッシャーはすごくありました。でも「愛を感じて」を歌える喜び、ナラを演じる喜びは、私がディズニー映画を観たときのワクワクとか幸せにすごく似ていたので、それを観てくださった方にも感じていただけるように精一杯勤めました」と演じる上での思いを語ってくれた。

圧巻の映像で描かれるシンバの成長の物語。ぜひ映画館で体験したい。(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


賀来はシンバについて「シンバはどんどん成長していくんですよね。別れや親子の友情もあるし恋もして、そして最後に勇敢に敵と立ち向かう。その過程がすごく応援したくなるというか、共感もできるし、いろんな方がシンバというキャラクターと一緒に、映画を通してそこにいるかの様に体験できる。それが誰からも愛されるキャラクターの理由だと思います」と語り、演じる上では「一番色んな感情を見せる役なのでそこを意識しました。大げさにやるということではなく感情の変化を表現しようと」とこだわった部分を明かす。

門山は「ナラは大変な状況になってしまったプライドランドを何とかしようと自分から故郷を飛び出して助けを探しに行く勇敢で行動力のある女性で、飛び出していった先で思いがけなくシンバに出会う。ナラはシンバに過去と向き合うきっかけを与えてくれた存在だと思ったんです。私は歌でも台詞でも、シンバに対して私は味方だよ大丈夫だよという気持ちを持って演じていました」と語った。

最後に賀来は「本当に一生に一回あったら奇跡というくらいのチャンスをいただいたと思う。プレッシャーも確かにあったけれど、早くいろんな人たちに観てもらいたいなという気持ちでいっぱいです」と語り、門山も「みんなに愛されている作品に出演できるのは本当に嬉しくて光栄でした。私は『ライオン・キング』のナラという役に全力を込めて演じて歌ったので、後は皆さんに観ていただくのを楽しみにしています」と映画の公開が待ちきれない様子だった。

映画『ライオン・キング』は8月9日(金)全国ロードショー。

松原明子

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